2021年09月28日

台風が近づいているそうです

9月28日(火)
池田理代子です。

この頃めっきりと目が霞むようになり、ブログの更新も怠りがちです。

台風が関東地方に接近しているとのことで、海岸道路には波しぶきがかかったりして海が荒れ始めてはいますが、お天気はすこぶる良好です。

熱海には、山から流れてくる多くの川が海に注いでいますが、この間、その一つの河口に連れて行ってもらいました。
鴨の群れが一生懸命、藻などを食べていました。
ずっと見ていても見飽きず、心が慰められます。
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海岸には人々が投げ捨てていくゴミや流れ着くゴミが多いのですが、それでも、遠くにわが家を見晴るかす風景は、心満たされます。しばらく体調不良で辛い日々が続いたので、気持ちが晴れ晴れとしました。
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小室圭さんがアメリカから帰国され、日本のマスコミはかまびすしくなっていますね。
やれ、髪型がどうのマスコミの問いかけに応えないの、果ては、警備にどれだけのお金がかかるのかなどと、ニュース番組を見ていて私は悲しくなります。
橋下徹さんが言っていましたが、「20歳代の若者に何を完璧を求めるんだ、我が身を振り返れば、若い時は恥ずかしいことや馬鹿なことだっていっぱいやって来たでしょう。若い二人が三年以上も離れて愛を貫いていることを祝福してあげようじゃないですか」という意見に大賛成です。
私は、昔はやった『花嫁は 夜汽車に乗って 嫁いでいくの・・・」という歌の歌詞を思い出し、感無量です。

警備が付くのだって、もしも真子さまの弟が将来天皇になるのだとしたら、小室さんは将来天皇の義理の兄なので、当然のことだと思います。

こんなに長い間離れて愛を貫いた二人を責める暇があったら、もっと政治家などを監視するべきではないでしょうかね。
モリかけ桜は言うに及ばず、行方不明の年金問題なんか、もう誰も言わなくなりました。

熱海では漸く、あの土石流災害の訴訟が始まりそうで、関心をもって見ています。
だって、山の上の方にはまだまだ危なそうな土砂の山がありますので。
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先日の中秋の名月、雲間から風情のある姿を見せてくれました。
posted by riyoko at 14:06| Comment(0) | 日記

2021年09月08日

フィンランド公演『眠る男』

9月8日(水)
村田孝高です。

一か月以上にわたって、フィンランドのヘルシンキで暮らしていました。
『眠る男』の公演、全六回が無事に終わり、しかも今日で、強制自宅待機も終わります。

舞台の扮装の様子を理代子さんが撮ってくれました。
客席の真ん中の橋掛かりに座っています。
ちょっと幽玄の感じです。
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お客さんが入場する前からずっと座っていなくてはならず、しかも、終了まで引っ込むことが出来ず水も飲めないので、声が枯れそうでした。
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劇場は、クラシックで素晴らしい建物です。
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化粧を落とすとほとんどホラーです。(笑い)
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開演する二日前に、駐フィンランド日本大使公邸に招かれました。
大使は、偶然にも村田さんと仰って、私と同じ空手の経験もおありで、素晴らしい方でした。
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六回公演が終わった翌日にもお招きいただき、サウナとプールで思う存分に楽しませていただいて、すっかり疲れもすっ飛びました。
その上に、素晴らしいシェフが目の前であげて下さるてんぷらに、舌鼓を打ちました。

街を散策する余裕もなく、半地下のアパートと稽古場との往復で時間が過ぎましたが、有名な教会だけは中に入って撮って来ました。
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とにかく夏だというのにすごく寒く、おまけに遅まきの梅雨までやって来て、暑がりの私には有り難かったですが、寒がりの理代子さんは、あるだけの服を着こんで震えていました。
本当は、郊外のシベリウスの家などにも行きたかったらしいですが、あまりにも寒いので、劇場に来る以外はほとんどホテルで布団にくるまって過ごしていました。

ただ、幸運にも『レーピン展』をやっていて、大使館付きの一等書記官・森本さんのご親切な計らいのお陰で、本来なら予約して長く待たなければいけないところ、行列にも並ばずすんなりと入ることが出来、四時間もたっぷりと鑑賞できて、ものすごい喜びようでした。

ロシアでの仕事の時、モスクワのトレチャコフ美術館に、雪の中並んで入ったときのことを思い出して、感無量だったそうです。

理代子さんは、小さい時に見たレーピンの『ヴォルガの船曳き』などの絵から、ロシア革命に興味を持って『オルフェウスの窓』を書くに至ったそうな。

今となっては、あの素晴らしい歌劇場での六回もの公演が夢のようです。
荷物もまだ片付いていません。
日本では、予定されていた幾つものオペラが皆中止となっていました。

posted by riyoko at 20:39| Comment(0) | 日記

2021年09月02日

お久しぶりです

2021年9月2日(木)
大変にご無沙汰いたしました。
何とか無事にフィンランドから帰って参りました。

向うを出発する前にも、PCR検査を受けてからお医者様に行き、陰性証明を書いていただき、羽田に着いてからもPCR検査を受けて陰性を確認した後、何とバスでホテルに連れていかれ、三日間の完全隔離ののちまたPCR検査を受けさせられ、陰性が確認されてから、公共交通機関を一切使わずに帰宅した挙句、GPS機能のついたスマホを持たされて(15,000円で有料)二週間の自宅隔離、昼夜構わずに健康チェックと本人確認という厳しさです。
来日する外国人にもこのくらい厳しくしてくれれば、今のような感染拡大にならなかったでしょうに、自国民にはどうしてこう厳しいのでしょう。

フィンランドの首都ヘルシンキでの、私が書いた『眠る男』の公演、無事に終了しました。
200年ほど前にロシアが建ててくれたという、クラシックで素晴らしいオペラ劇場で、行ってみたら「漫画オペラ」などと言う副題を付けられ、シリアスな台本を書いたつもりだった私は、ただのけぞるしかありませんでした。
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舞台の後ろに、向こうの人が書いた下手くそなマンガが映し出されるのですが、それが、時代考証もメチャクチャで、原作の台本にはない年号などを色々書かれ、私は
強く抗議しましたが、向こうの演出家は頑固で自画自賛の大得意、何も聞き入れてもらえませんでした。
殺陣やどうやら空手の形らしきものなども、直してもらうことはできませんでした。
ただ、歌い手の皆さんは、長い時間をかけて日本語を覚え、本当に頑張って演じてくださいました。
特に熊谷の次郎直実を歌われた方の日本語は明瞭で聞き取りやすく、侍の仕草もまことに立派でした。

新聞には、大絶賛の評が載り、ストーリーも褒めて頂いて、それがせめてもの慰めでした。
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三回公演の予定が途中から客席の人数を減らした関係で六回公演になり、一日二回公演になった村田は、喉が持つだろうかと心配でしたが、何とか歌い通してくれました。
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開演前と終幕後に、在フィンランド日本大使公邸にお招きいただき、素晴らしい日本料理のお食事でもてなしてくださった上、立派なサウナと20mもあるプールでのびのびと過ごさせてくださって、本当に楽しいひと時を過ごさせて頂きました。
コロナが流行し始めてから二年、まったく日本からの訪問者がなくて、大使は私たちの訪問をとても喜んでくださり、お喋りが弾んで時間のたつのも忘れるくらいでした。
無事に公演を終えた村田が、開放感のあまり何度もサウナとプールを繰り返し、待っていた大使はじめ私たちは「死んでいるんじゃないか」と心配したくらいでした。

さて、私のパソコンが、実はメール機能が全く使えなくなり、しかもこれまでの記録も全部消えてしまって、新しいパソコンに買い替えなくてはならなくなっています。
どなたにもお返事もかけず、本当に失礼をしています。
写真は、かろうじてスキャンできるものだけがこうしてアップできているのですが、本当に残念です。

あと少しで自宅待機期間も解除になりますが、だからと言って静岡県にも緊急事態宣言が出てしまっている今、どこへ出かけるあてもありません。
でもまあ、山口さんのお陰でぷにちゃんも元気で、一か月も向こうで自炊生活をしていた村田も元気で、それが何よりです。
posted by riyoko at 19:17| Comment(3) | 日記