2022年02月22日

足のケガ

2月22日(火)
村田孝高です。

昨年暮れの茅ヶ崎での『魔笛』舞台で、暴れる共演の男性を抱えて袖に引っ込むという演出のために、舞台上で足首を骨折してしまいました。
一日目の本番は処方してもらった痛み止めを飲んで、二日目は、車椅子での演技となってしまったのは、歌い手として誠に残念で悔しい思いでした。

その後松葉杖をついて生活をしていたのは、ご報告の通りです。

1月29,30日の小田原でのオペレッタ『こうもり』何とか松葉づえや車いすなしで
舞台を務め、ご来場の皆さんにも大変喜んでいただけたと思います。

タイタンの太田光代さんから、素晴らしいスタンド花をいただいていました。
DSCPDC_0001_BURST20220129163149072.JPG
時節柄打ち上げもできなかったので、家に戻ってから理代子さんと二人で、ささやかにシャンペンを開け、乾杯しました。
IMG-3920 (1).jpg
今月19日に、病院で最終の診察をしてもらい、結局五月に入ってから内視鏡での手術を受けるということになりました。
五月まで待ったのは、4月26日に、オーチャードホールで恒例の『バチカンから日本へ』の第九とハレルヤの公演があるからです。
IMG-3947.JPG
このチラシはまだダミーの段階で、最終のものではありません。
はじめ、プロの合唱団だけの予定でしたが、理代子さんとこれまで日本やバチカンで歌ってきた仲間たちも参加させてもらえることになり、久々にみんなと歌えると、理代子さんも喜んでいます。

ソリストとして普通に立って歌う分には、もう大丈夫ということですが、舞台上での激しい動きなどは事態を悪化させる危険があり、受けていた五月のオペラ公演はキャンセルせざるを得ないことになりました。
でも何よりもつらいのは、手術の後2週間も入院することになったことです。
このような入院は、今まで生きてきて初めてのことです。
リハビリをしながらの二週間ということですが、辛いだろうなあ・・・。
でも、病院食だけで二週間過ごせば、案外ダイエットにはいいかもしれません。

暫く荒れていた熱海の海も、だいぶ穏やかになり、晴れて見晴らしのいい日には、ベランダから向こうの大島の三原山が冠雪しているのが見られました。
IMG-3949.jpg
また、小魚の大群が来ているらしく、それを狙ってカモメの群れが海面を埋めていました。
IMG-3924 (1).jpg
北のほうでは相変わらず爆弾低気圧のせいで大雪の被害が出ているようですが、早く春が来るのが待たれますね。
posted by riyoko at 16:02| Comment(0) | 日記

2022年02月02日

奈良の続き

2月2日(水)
池田理代子です。

奈良・斑鳩の続きです。
ホテルをチェックアウトして、暫く奈良公園を散策、子供の頃によく連れて行ってもらった東大寺などを訪ねてみました。

小さい子供だった頃にも不思議と怖いという印象より、その芸術性と迫力に圧倒された仁王門の、運慶・快慶の作品に、やはり今度も見とれました。
IMG-3895.jpg


IMG-3893.jpg
鹿の親子に出会いました。
お母さんは、子供のために私が何か食べ物を持っていないか探索に来て、コートをカプ!
IMG-3897.jpg

IMG-3898.jpg
違いますよ、これは食べ物ではありませんよ。

その後法隆寺に向かい、平田先生と合流しました。
幾たびかの焼失に耐えて、少しずつ位置を変えたりしながら千年以上の歴史を刻んできた法隆寺には、やはり聖徳太子の息遣いが今も感じられるようです。
聖徳太子の黒駒を曳く調子丸の像がありました。
IMG-3915.jpg
大掛かりな展覧会が東京でも行われた、国宝の数々も、平田先生の懇切丁寧なご説明で鑑賞することが出来、本当に幸運でした。
IMG-3910.jpg
壁画と共に焼け落ちた金堂をそのままの姿で今も保存している収蔵庫。

年に一回、この焼失の日である一月二十六日には、防火訓練が行われるそうです。
唯一無二の芸術品を一朝にして失った痛恨や悲しみを忘れないために、焼けた匂いさえそのままに伺えるような状態で保存しているという収蔵庫です。

平田先生は、今もなお斑鳩の発掘調査を続けておられますが、大変興味深かったのは、たとえ掘ったところから正しく遺跡が出てきたとしても、すべては掘り起こしてしまわないということ。
後に続く若い学者たちのためと、それから、時間が経てば新しい鑑定技術も開発されるかもしれないということを考えて、幾分かを残しておかれるのだとか。

二時間半を、ずっと歩き続けて、色々とご説明を受けながら仏様に対峙しました。
斑鳩は、マンホールまでこのように素敵です。
IMG-3916.jpg
熱海に帰り着いてから、村田は『こうもり』の舞台に入りました。
私は29日、30日と二日間通って、皆様にご挨拶させて頂きました。

いつもおいで下さるレディと一緒に。
2022013015110000.jpg
オペレッタ協会の田代誠先生と、劇団NLTのトップの川端先生と一緒に。
2022012915070000.jpg


2022012915070001.jpg
思えば、田代先生にお誘いを受けてロザリンデを演じさせて頂いたのが、村田との初めての出会いでした。
その後も、『メリー・ウィドウ』のハンナにお誘いいただいたり、まだ少し若くて、その分未熟でしたが体力もあったころの懐かしい思い出です。

posted by riyoko at 22:04| Comment(1) | 日記