2022年03月20日

身体にはきつい春です

3月20日(日)
池田理代子です。

熱海ではすっかり桜も梅も咲きそろい、連日駅前は大勢の若い人たちで賑わっています。
ミカンと桜と海と若い緑の色があふれています。
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ただこのところの気温の高低差に体がついていかず、起きると眩暈がして、足がふらつきます。
しかも、そこへ花粉の襲撃。
私よりも村田の花粉症がひどくて、新しいフランス語の歌曲の勉強をしながら、止まらない鼻水に音を上げ、こんな姿に。
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体の不調の原因は、他にも、ウクライナ情勢やコロナなどからくる精神的なものがかなり影響しているものと思われます。
やっぱりこんな時代をこれから生きていかなければならない若い世代の人たちが気の毒でなりません。
殊更に、この頃未来を創っていくのは若い人たちなのだという実感が湧き、以前は何となく反発を感じることもあった若い世代の文化や行動に、共感を覚えるようになりました。
このような未来を背負わせてごめんなさい、という気持ちが強くあります。

そんな中、久しぶりに東京に出かけ、近藤誠一元文化庁長官が定期的に開いておられるKサロンの会合に二人で出席してきました。
私のテーブルは、近藤さんのほかにお能の観世銕之丞さん、日本画家の鳥山玲さんの四人、村田のテーブルにはフランソワーズ・モレシャンさんがいらっしゃり、私とモレシャンさんは古くからのお知り合いで、食前酒タイムにはとても二人で盛り上がりました。

また、先日金沢で対談をさせていただいた、作曲家の青島広志先生のオペラ『あまんじゃくとうりこ姫』があり、ご招待いただいていたので、村田と二人で拝見いたしました。
ソプラノの江口二美さんはじめ、昔からのお知り合いの方々が出演されていて、懐かしく嬉しかったです。
江口さんの変わらぬ美貌と磨きのかかった美声に、感動でした。
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その後、村田はKサロンでお知り合いになった金春流の方から招待されて、千駄ヶ谷の国立能楽堂の公演に出かけていきました。
私も本当は一緒に行きたかったのですが、とてもその元気はなく、今回は失礼しました。
私も村田も、歌舞伎よりお能のほうに何となく惹かれます。
特に、中村吉右衛門さんがお亡くなりになってしまった今となっては、余計です。
能の奥深さは、日本が極めた一つの文化の形だと思っています。

眩暈と耳鳴りのひどい私を慰めてくれるのは、ぷにちゃんです。
油断していると、枕を占領されてしまいますが、ぷにのよこで昼寝をする時間が何より幸せです。
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posted by riyoko at 17:28| Comment(1) | 日記