2022年08月14日

台風一過

8月14日(日)
池田理代子です。
昨日は、台風が伊豆半島に上陸し、激しい雷雨となりましたが、今日は台風一過、晴れて暑いです。

この時期は、あの太平洋戦争関連の番組が増えますね。
私は、それらの番組と同時に、甲子園の球児たちの戦いを見ています。
昨年出版させていただいた第一歌集『寂しき骨』にも書きましたが、77年前に終戦を迎えたあの戦いに、日本は、この球児たちの年齢の少年たちまで兵士として駆り出しました。
そして、陸軍と海軍との愚かしい対立による無策の上に、どれほど多くの有為の学生たちを死地に送り込んで死なせたことか。
ガダルカナル島などでの、すさまじい飢えと戦闘で死んでいった兵士たちを思うたびに、私の父がああいった南方の島での激しい戦いに生き残って日本に帰ってきてくれたからこそ、今自分がこうしてあるのだという思いが、日々強くなります。
父に与えてもらったこの命を、燃え尽きるまで一生懸命に生きなくては・・・との思いを、この時期は改めてかみしめるのです。

もうひとつ噛みしめるものが・・・。
2022.8.11初スイカ.JPG
村田孝高の後援会理事のお一人でいらっしゃる方から、この時期に送っていただく極上の西瓜です!
とても私一人の力では持ち上げることができないほどの波田の西瓜が、今年も届きました。

また村田が、テニスでご一緒しているご年配の(たしか80代!)ご婦人が、時々地元でとれた無農薬甘夏の自家製ピールを下さるのですが、それを、秘書の山口さんが持ち帰り、このようにケーキにして持ってきてくれます。
2022.8.12山口さんのケーキ.jpg
熱海には、若者好みのプリンだのなんだのと、評判のスイーツが結構ありますが、いつも、「これ、熱海で売り出したらきっと評判になるよ」と、そそのかしているほどの美味しさです。

秘書とはいえ、事務仕事だけでなく、お裁縫頼んだりお掃除も頼んだり、食品のお買い物もお願いしていて、なんか便利屋みたいにお願い事ばっかりしていて申し訳ないことです。。
しかも、私の歳とともに、年々、彼女の雑用が増えて行くような・・・。
もちろんこの上ケーキ屋さんなんて、無理です。
私も村田も、商才はまったくありませんし。

今日は、夕焼けがとてもきれいです。
人がたくさん来るので、あちこちで花火も上がります。

お盆の迎え火のような花火をベランダから見ていると、亡くなった両親のことももちろん、私をすごく可愛がってくれた祖父のことが思い出されます。
職業軍人だった祖父は、初孫である私を、それはそれは可愛がってくれ、亡くなるときも、私の名前を呼びながら逝ったそうです。
既に家を出ていて、まだ売れない漫画家だった私は、当時はまだ電話も引く余裕がなく、祖父の死に目にあえませんでした。

そのせいでしょうか、祖父母が眠る香川の墓所には、比較的よく訪ねていきます。
祖父の父(つまり私の曾祖父)は、やはり同じく職業軍人で、第24代香川県知事(1931年官選による)を務めた人でした。
当時の士族の家で、正室に子供ができなかったので、側室を迎えたのですが、その側室にできた子供が、祖父でした。
その後正室に男の子ができたため、私の祖父は、乳母によって育てられたとか。

祖父のお墓には、その乳母の方も一緒に眠っています。
漢詩や英語なども教えてくれた祖父の晩年を、時々ほんの少しでも祖母に変わって介護ができたことは、私にとって有難く嬉しい思い出です。

posted by riyoko at 18:44| Comment(1) | 日記

2022年08月06日

暑い夏のこの日

8月6日(土)
池田理代子です。
ベランダの周りで、昨日、初めてトンボの群れを見ました。
イソヒヨドリも、毎日のようにベランダにやってきます。
2018.6.イソヒヨドリの雛.JPG
今日は、世界で初めて原爆が実際に人類の上に落とされた日です。
あの日以来、核兵器の数は増える一方です。
人類はいったいどこへ向かおうとしているのか、私には、破滅に向かっているのだとしか思えません。

気候的にも、今、世界の地勢的な変動は、何か大きな破滅の始まりではないかという気がしてならない私は、余りにも悲観主義的でしょうか。

これまでにも地球は、大きな絶滅を長いスパンで繰り返してきましたが、今、人類は自分たちの手で絶滅を用意しつつあるのではないかという恐れさえ感じてしまいます。

政治に目を向けても、日本人は、自分たちの政府が反日的な悪行を繰り返してきたのだということを、選挙民自身がしっかりと立ち止まって自覚すべき岐路に立たされているのだと思います。

政府は、国民のことよりも何よりも、「票」を取ることしか考えていないのだということが、今回ほどはっきりと明るみに出た場面はなかったのではないでしょうか。
私たちの政府が、実は、韓国のカルト団体に支配されていたなどと、ここまで多くの与党の議員たちが汚染されていたなどと、思ってもみませんでした。

その親玉ともいうべき人が、果たして「国葬」に値するのでしょうか・・・?
公文書改ざんや森友・加計学園問題、桜を見る会の疑惑、余りにも様々な疑惑を知らんふりしながら消えていった人を、国葬などにするのは、私には日本の恥だとしか思えないのですが・・・。
「死者に鞭打たず」という日本的伝統は、これまでどれほど、歴史を正しく認証するというアカデミックな態度を歪めてきたことか、と、私は思っています。

「まあ、でも日本の選挙民は無自覚な人が多いから、この先も何も変わらないかもね」と、諦め半分で連れ合いと話しているこの頃です。

今日から、高校野球が甲子園で始まりました黄ハート黄ハート黄ハート

昨日は、作家の三浦しをんさんとのリモート対談があり、許可を得て、画面を撮影させていただきました。
2022.8.5三浦しをんさん対談.jpg
「文字」で何かを表現したいと、ずっと中学生時代から願い続けてきた私にとって、現役作家さんとの対談は、とても嬉しい経験でした。

私がお手洗いから出てくると、私に付きまとっているぷにちゃんが、こんな格好で待ってくれていました。
ぷにたんのおへそ.JPG
こんな平和な日々が、いつか一瞬で壊される時が来るのでは・・・と、ひそかな恐れを抱いている私です。

posted by riyoko at 17:11| Comment(0) | 日記