2023年06月18日

毎日湿気が多いですね

6月18日(日)
池田理代子です。

熱海は、時折強い雨が降ったかと思うと、見事に晴れ間を見せてくれて、日々の天候が読めません。
でも、どこも今は美しいアジサイの瑞々しい色であふれています。

ことに、うちから少し行ったところにある下多賀の、線路沿いのアジサイ街道は、それはそれは見事で、どなたかが手入れを心込めてなさっていると見え、長い期間をずっと咲き誇っています。
下多賀のアジサイ.jpg

アジサイ.jpg
用事があり傍を通るのが本当に楽しみです。

そもそも、人見知りがひどくて、何とか人と会わずに済む仕事はないかと迷って漫画家になった私ですが、そのために却って人と会わねばならないことも増えました。
東京の雑踏や次々に建てられていく高層ビル群にも恐れをなし、静かに暮らせる熱海に隠遁したつもりでしたが、昨年から今年は、皮肉なことに東京に出かけることが大変多くなりました。

六日には、三越創業350年のイベントとして、ベルサイユ宮殿を借り切っての晩餐会にお出かけになる方々の前で、ベルサイユについての講演をさせていただきました。

10日には、お知り合いの方が何と聖心女子大を出られてからだいぶ経って、京都大学大学院に入られ、見事に博士号を取得されたので、そのお祝いの会がありました。
村田が、岡崎ゆみさんと一緒に何曲かお祝いに歌わせていただきました。

そして、二日後の12日には、オランダ大使公邸で、どんな経緯だったか、私と村田と岡崎さんとでちょっとした音楽会をさせていただきました。
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お客様は、EUの大使夫人方や政府の大臣夫人などで、暫く使っていないうちにすっかりさび付いてしまった英語も交えて、冷や汗ものの会合でした。
オランダ大使夫人は、宝塚の男役のような衣装をお召しになり、とても素敵でした。
2023.6.6オランダ大使館.jpgオランダ大使夫人と.jpg
その翌日13日には、日比谷にオープンしたニナスで、私が主催したお茶会がありました。
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『真夏に第九を歌う会』から始まって、『バチカンから日本へ』のコンサートまで、ずっと20年も、私と森家さんで取りまとめてきた音楽仲間の皆さんに、これまでのお礼を申し上げ、それと同時に、いよいよ私たち二人も年のせいで様々な事務連絡などの仕事が、アナログでは限界が来たので、『真夏…』のアネックスとして結成された『羽ばたく会』が、順調に合唱団員を伸ばしてきているので、そちらの会に、今後のことをお任せするというご報告の会でもありました。
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この20年の間には、本当に様々なことがあったと、感慨もひとしおでした。
お亡くなりになった方、入院中の方、介護で動けない方、そして年のせいで意思疎通ができなくなってしまった方たちもありました。
また、電話での連絡がつかなかった方もありました。
『羽ばたく会』は、若い方が多いので、オンラインでの通信なども駆使して、今後のことをしっかりとお任せできると期待しています。
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因みに来年3月には、バチカンでの第九コンサート、そして五月に日本で凱旋コンサートが開かれる予定です。
今年に続いて、『女王卑弥呼』の抜粋も演奏していただける予定になっています。
電話と手書きの紙で皆さんに連絡を取るのを手伝って下さってきた、森家さん、本当にお疲れさまでした。

もちろん、村田孝高のコンサートやオペラ、後援会活動は、これからもしっかりとアナログでお知らせしてまいりますので、どうぞよろしくお願いします。
posted by riyoko at 19:51| Comment(0) | 日記

2023年06月01日

早くも六月です

6月1日(木)
村田孝高です。

五月は、四国のレオマガーデンオペラに広島大学での『椿姫』、国際フォーラムCでのオペラ『シラノ・ド・ベルジュラック』と続き、その合間は稽古、稽古で、ほとんど自宅に帰ることもなくホテル暮らしでした。

『椿姫』には、わざわざ東京や愛媛などから、いつも応援してくださる方々がわざわざ来てくださり、大盛況のうちに終えられましたが、自宅のある熱海を通り過ぎての東京と広島との行き来でやや疲れがたまり、自分としては7割くらいの声でしか歌えず、少し不本意でした。
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熱海の自宅には数えるほどしか帰れず、放っておくと理代子さんがろくにものを食べたり水を飲んだりしないので、心配でしたが、マンションのロビー階に新しくオープンしたレストランの味が気に入って、わりかし豆に通っていたみたいで、少し安心しました。

ホテル暮らしは、やはり乾燥が気になり、また、夜の稽古が終わると、もう食事をする店も開いていなくて、ついついコンビニに頼ることが多くなり、自分も風邪を引いてしまいました。
シラノのゲネプロ前には、新横浜のいきつけのクリニックに駆け込み、ビタミン注射と幹細胞の点滴を打っていただきました。

今度の舞台は、衣裳や舞台装置が大変立派で、また、盲人の方々のご招待もあり、今時国際フォーラムCで、出演者のチケットノルマ無しでこんなに大舞台をかけられる団体があるなど、キツネにつままれたような気分でした。

理代子さんが60枚ばかりを捌いてくれて、主催者からは大いに感謝されました。
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今月の12日にちょっとしたサロンコンサートをさせていただくことになっている、オランダ大使公邸から、夫人がご友人と見えて下さり、フランス語がお出来になるというので、本番前には出演者たちに言わないほうがいいと思い、黙っていました。また、アメリカンクラブのトップの方も見えていました。
自分でも、コレぺティさんには一応フランス語を褒めて頂いてはいましたが、結構緊張ものでした。
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四月の第九に続いて、国際フォーラムに足をお運びくださった皆さんに、心から感謝申し上げます。

一応、自分の役のド・ギーシュ伯は大過なくやり通せて、今日からは、八月の新宿区民ホールでの『マクベス』の譜読み稽古に入っています。
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八月には、『ラ・ボエーム』と、『マクベス』の二本が入っています。
『マクベス』役をやるのは、自分にとってずっと夢だったので、頑張ります。
オペラに馴染みがない方でも、シェークスピアファンの方は、是非聴きにいらしてください。
その前に、この風邪を完全に治さなくては。



posted by riyoko at 18:54| Comment(0) | 日記