2024年04月26日

藤の花が咲きました

4月26日(金)
池田理代子です。

仕事場の窓から見える緑の中に、いつの間にか山藤が咲いていました。
このところ忙しくしていたので、気が付きませんでした。
2022.4.21仕事場から藤の花.jpg
可憐で人知れず咲く姿に、感動を覚えています。
でも、熱海駅前のツツジの、こぼれるばかりに爛漫と咲いている美しさにも心奪われます。
2024.4.24駅前のつつじ.jpg
先日は、世界遺産・京都下鴨神社からの依頼で、御朱印帳のイラストを描かせていただきました。
女性の美の象徴ともいうべき「玉依姫」そして、知の象徴ともいうべき「紫式部」の姿です。
2024.3下鴨神社玉依姫.jpg
紫式部の目の前には置かれている和紙に、これからまさに「いずれの御時にか・・・」と筆をおろし始める瞬間を描きました。
2024.3下鴨神社紫式部.jpg
ネットにも結構上がって話題になっているようですので、ご覧になれる方は是非ご覧ください。

そして昨日4月25日は、宝塚市にある手塚治虫記念館の開館30周年で、記念のトークに呼ばれて行ってまいりました。
2024.4.25手塚記念館30周年.jpg
私にとってはほぼ真夜中ともいうべき朝の七時半に起床して、珍しく日差しを浴びながら、宝塚大劇場の前の花の道を歩いて記念館に向かいました。
途中、花の道のオスカルとアンドレの銅像の前で、ミーハーをして写真なんか撮ったりして。
2024.4.25花のみち銅像.jpg
今年は宝塚110周年、七月には『ベルサイユのばら〜フェルゼン編』も上演されます。
街の至る所にポスターが張られ、フードコートで頂いたらーめんにも、ほら、宝塚110周年の文字が!
2024.4.25ラーメンの海苔.jpg
私の方は、来年の国際フォーラムCでのオペラ『女王卑弥呼』に向けて、先日はじめて、舞台監督さん・美術さん・演出助手の方・照明さんetc.のスタッフの皆さんの顔合わせがあり、緊張感で、身が引き締まる思いと共に、20年越しの思いがいよいよ現実のものとなるのだという実感に、言い知れぬ喜びを感じました。
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20数年前に、歌舞伎の中村福助さんからお声がけいただいて以来、手塚先生の『火の鳥』の死生観にも大いなる影響を与えられました。
またあの当時発行されていた学術書をむさぼり読み、それから、何回かお会いしてお話させていただいたことのある、作家の故・松本清張先生の邪馬台国観にも少なからぬ影響を受けて、魂をこめて書き上げた脚本です。
手塚先生と清張先生がご存命であれば、是非観ていただきたい脚本です。
当日の客席には、お二人のためのお席を用意したいと思っています。

さてさて、5月6日には、四国・丸亀のレオマリゾートでのばら園での野外コンサートが待っています。
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こんなボロボロの体で、ちゃんと歌えるかな・・・。
皆さんの温かい応援におすがりしたい気持ちです。

それより、あんまり家を留守にすると、ぷにちゃんが寂しがって、帰ってくるとひと通りはしゃぎまわった挙句に、私の胸の上でこんなになって寝ています。
2018.6.10私の胸の上でお昼寝のおもち.JPG
posted by riyoko at 22:46| Comment(0) | 日記

2024年04月05日

花冷えの雨です

4月5日(金)
池田理代子です。

昨日まで、初夏を思わせる陽気で、あちこちで桜が開いてすごい人出だったというのに、昨夜から熱海でも冷たい雨が降っています。

熱海は一月ごろから色々な種類の桜が咲き始め、染井吉野や山桜が美しい季節で、町までのちょっとした道路を走っていても、お花見が楽しめます。
最近は、めっきり若い人たちの姿が目に付くようになりました。
それにつれ、新しい色々なお店も開店しています。
タクシーの運転手さんに言わせると、若い人たちは、昔の人と違ってあまりお金を落としてくれないのだそうです。

そういえば昔の熱海は、旅館で芸者さんを挙げて宴会をして、温泉に浸かった後は、浴衣姿でバーやスナックを訪れるというような賑やかな温泉行楽地でしたが、
今はもうそんな昭和な時代では無くなりました。

昨年の五月は、香川県のレオマワールドで、ベルばらのばら園開設を記念して、私と村田で、コンサートをさせていただきましたが、今年も、5月6日にやはり二人で野外コンサートをさせていただきます。

昨年はかなり大振りの雨の中、レオマから貸し出してくれた雨具をかぶって、200人ばかりの皆様が、最後まで私たちの歌を聞いてくださいました。
今年は何とか晴れてくれるといいですね。

そのコンサートが終わってから、私たちは大急ぎで東京に直行する予定です。
今度は、5月9日の練習とオーケストラ合わせが5月7日と8日にあり、私も立ち会わねばなりません。

今年の5月9日は、国際フォーラムで先日のイタリア・バチカン公演の凱旋公演があり、その前半第一部で、『女王卑弥呼』の抜粋公演があるのです。
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「卑弥呼をやりたいから、理代子さん台本書いてくれない?」と、歌舞伎の中村福助さんに相談されたのが、20数年前、福岡のアクロス福岡で上演が決まっていたのですが、私の脚本があまりに「グランドオペラ」過ぎ、予算的にちょっと・・・ということで、アクロス公演がキャンセルになってしまい、その後、イタリア人作曲家での公演とか日本人のベテラン作曲家での公演とか、色々と試行錯誤を重ねているうちに、あっという間に20年が過ぎ去りました。
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私にとってもとても大切なこのオペラ、なんとか死ぬまでに陽の目を見せたいと思い、えいッとばかりに、来年の六月の個人での上演に踏み切った次第です。

先日、福助さんにもお会いしてきましたが、とても喜んでいただきました。
あの日二人で夢見た『女王卑弥呼』が、やっと陽の目を見るのです。

個人での上演と言うことで、いつも私たちの応援をしてくださる友人たちからは、温かい協賛を頂いています。
協賛をくださった方には、VIP席券と記念品をさし上げる予定です。
これからもご協賛のお申し出をお待ちしています。

・・・ということで、今年の5/9は、プレ抜粋公演です。
どうぞお楽しみに。

posted by riyoko at 19:42| Comment(0) | 日記