2024年12月13日

劇場アニメついに公開! 劇場アニメ。ついに公開!

12月13日(金)
池田理代子です。

なんと、九年越しの劇場版アニメ『ベルサイユのばら』が
ついに完成試写会を迎えました。
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クリスマスのイルミネーションで賑わう、六本木ヒルズけやき坂の東宝シネマ試写室です。抽選で当たった方たちのみの入場とのことでした。
あんな大きい試写室とは思いませんでした。
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声優さんや監督たちはもちろん、ナレーションを担当された黒木瞳さんもいらしていて、いつもパーティなどですれ違っていた黒木さんと、初めてゆっくりとお話しできました。
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じつはうちの山口や、オペラ『女王卑弥呼』の制作助手を担当してくれている今西さんも連れて行ってあげたのですが(と言うより、わたしの介添え?)みんな、黒木さんの実物を拝見して、「顔、ちっちゃーい!!」と騒いでいました。
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試写終了後のトークショウでは、階段の上り下りに、フェルゼン役の加藤和樹さんがエスコートして下さったのですが、エスコートと言うより、足元のふらつく私の介護、と言った方が的確なような有様でした。

まだ10日前でしたけど、何と、ものすごく立派なバースデイケーキとバラの花束(思わずよろけてしまいそうなくらい重い)を頂いて、こちらは本当のサプライズでした。
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女性脚本家と女性監督による、原作のエッセンスと意図を十分に読み込んだ、素晴らしい出来栄えの劇場用アニメ、作者の私が不覚にも涙があふれてしまいした。
会場の皆さんも、「涙が止まらなかった」と仰っていました。

舞台を降りる時、このアニメ映画の実現に粘り強く携わった、姪の聖理子ちゃんを思わず抱きしめてあげたい衝動にかられました。
聖理子ちゃんには、今年小学校に上がった娘が一人いるのですが、その子が、少しベルばらを読めるようになって、お母さんに「池田理代子って、まだ生きてる人?」と聞いたそうです。
はい、生きています!

実は生まれてから一度も会ったこともなければ手紙なども書いてあげたことがなかったので、仕方ないことですね。
そう言えば、忙しさにかまけ、小学校入学のお祝いも贈っていなかったし・・・。
深く反省しています。

来年一月三十一日に公開になるこのア二メ映画が、ヒットしてくれますように、と祈っています。

相変わらず、『女王卑弥呼』のチケットのお申込みを山口と二人で捌くのに、てんてこ舞いしています。
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先日は、製作スタッフさんが集まって、舞台装置や音楽の長さなど色々なことで話し合いがあり、喧々諤々の末、漸く最後まで通すことができました。
死ぬほど疲れました。

いや、死んでもいられません。24日の椿山荘での三ツ矢直さんのディナーショウのため、久しぶりに先生のレッスンをうけ、腰と足が痛いです。
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先生は先生で、28日には旧古河庭園内の大谷美術館ホールでのコンサートがおありになり、私のことどころではない状態なのかも知れないのに、わざわざ熱海まで来てくださいました。

村田は村田で、先日オペレッタのドイツ語版『こうもり』が終わったばかりなのに、今度は広島・アステール大ホールで同じドイツ語版の『こうもり』の稽古に広島まで行き、卑弥呼の制作会議に出てすぐに、年末の掛川でのオペラ・ディナーショウ『カルメン』の稽古で東京に出かけています。
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posted by riyoko at 18:01| Comment(0) | 日記

2024年12月05日

師走はやっぱり忙しいです! 師走はやっぱり忙しいです

12月5日(木)
池田理代子です。

12月に入ると、突然のように、一年の過ぎるのが速いと感じさせられますね。
六月にニューヨークのカーネギーホールで、村田が歌うのを聴いたのが、もう去年か一昨年のような気がいたします。
葵祭で、私の着物姿が新聞に掲載されたのも、つい今年の五月のことだったのですね。
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さて、女王卑弥呼の音楽稽古が始まって、先月の末に、あっという間に音楽ランスルーも終えました。
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一応ひと通り通すと、50人近くからなる歌声と迫力に、深く胸を打たれました。
この後しばらくお休みをして、年明けの三月から、立ち稽古に入ります。
バレエもつくことになる、本格的なオペラです。
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国や公共機関などの支援を一切受けずに、池田理代子個人での上演となるこの公演、出演者の皆さんやチラシを手に取って下さった方々からのチケットお申込みだけを頼りに、二日間、東京国際フォーラムを観客でいっぱいにしようと覚悟を決めています。

出演者のお一人で、卑弥呼にお告げをする神様役の辰巳真理恵ちゃんが、この間、ご自身が持っていらっしゃるFM放送の番組で、私と村田を呼んでオペラの宣伝をしてくださいました。
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それから、この『女王卑弥呼』の20年以上前の発案者でもある、歌舞伎俳優の中村福助さんの「裏梅会」も、ご協力をくださるとのことで、先日、裏梅会のパーティに顔を出してきました。
福助さんもとても喜んでくださり、是非稽古から見せてほしいとのことでした。
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歌舞伎とオペラと日本舞踊が融合した舞台になるはずだった『女王卑弥呼』、様々な事情からなかなか実現に至らず、私も既に人生の終末期を迎えたので、何としてもこの舞台だけは実現したいと強く思って決心いたしました。
皆さんのご協力を、心からお待ちしております。

作曲者の薮田先生の関係で、沢山のチケットを買って下さる方から、先日湯河原の料亭にお誘いを受け、立派なカニ尽くしのお料理を頂いてきました。
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間人(たいざ)蟹という、なかなか手に入らない立派な蟹を使った素晴らしいお料理でした。
お陰で、少し疲れもとれたような気分です。

普段は村田に、私の乏しいメニューの手料理を食べさせているので、ずっとオペラの舞台続きの彼も、少し体力がついたのでは。
このところ17kgも体重が減っていましたから。
私が料理をするというと、驚かれることが多いのですが、うちでは料理は私の担当なんです。
もっとも、この頃は冷凍食品を使うことが増えてきましたが。

先日、東京での『女王卑弥呼』の音楽ランスルーの帰り、海老名SAで食事をしたとき、すぐ隣のテーブルに、若くて可愛いアイドルグループの女の子たちがいました。ちょっとお喋りをしたら、ベルばらのことは知っているとのこと、私が作者だと分かって、きゃーきゃーはしゃいでくれました。
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こんな若い人たちにも知ってもらっていて、何だかとても嬉しかったです。

若い人たちと言えば、つい先日静岡市で講演会があったのですが、会場に来てくれていた人たちの中にも、お母さんやおばあちゃまから勧められて読んだという若い人達がとても多くて、こうして読み継がれていることを知り、とても嬉しかったです。
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この日会場に来てくれた人たちからも、早速『女王卑弥呼』へのチケットお申し込みをいただきました。

ところで、大相撲佐渡が嶽部屋後援会員の私達、先月の九州場所で、ついに琴櫻が優勝を果たし、涙を流して大喜びしました。
初場所が今から楽しみです。



posted by riyoko at 03:37| Comment(0) | 日記