2017年03月02日

2017年三月の日記

3月30日(木)
『バチカンから日本へ』広島公演のチケットが売れるようにと、お抱え地蔵にお願いに行った両親が、今日、お礼参りに行ってきたそうです。
今度は、5/26の私のリサイタル前にも行ってもらわねばなりません。
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先日の16日の広島公演の翌日、17日に、元安川のほとりで、ロッシーニ歌劇場管弦楽団の選抜メンバーによる弦楽四重奏演奏がありましたが、その折の写真も親から送ってきました。
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札幌や仙台などで、終演後私がオーケストラの演奏の入ったCDを「お求めください」と声をかけていたら、色々な方から英語で話しかけられたり、「あなた、日本語がうまいわねえ!」と話しかけられたのですが、なるほどこの写真を見る限り、間違えられても仕方がないかな、という気がします。
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オーケストラのイタリア人からは「スペイン人か?」と聞かれますし、そのスペインへ行ったときには「ポルトガル人か?」と聞かれました。
みんな、自分の隣の国の人間だと思うみたいです。

本日から、4/29のティアラこうとうでのオペラ『イル・トロヴァトーレ』に再び合流しました。




3月28日(火)
昨日、オーチャードホールにおける『バチカンから日本へ』コンサートを終えました。
3月15日の掛川を皮切りに、広島、札幌、仙台、石巻と続いたこのコンサートも、昨日のオーチャードで無事に幕を閉じることが出来、今朝は、イタリアへ帰るロッシーニ歌劇場管弦楽団の皆さんやマエストロ・アジマンをお見送りに行き、自分の中で、すべてが一段落しました。
ずっとお知らせしていたように、このコンサートを「バチカンの名をかたった詐欺だ」と言い続けた女性財界人R.Oさんと有名作曲家S.S氏は、合唱団にまで電話をしてきたうえ、最後には「池田理代子は降りたよ」ととのデマを流し、それを聞いた理代子さんは「じゃあ、ここにいる私はいったい誰なんでしょう?」とみんなで大笑いしました。
しかし、昨日の会場には、協賛の大手各社代表の面々はもちろんのこと、何と、三笠宮寛仁親王妃信子殿下までお見え下さって、満員のホールがいやがうえにも盛り上がりました。
妃殿下は、カソリックのクリスチャンでいらっしゃるそうで、枢機卿との貴賓室でのお話をとても喜んでおられたそうです。
終演後の居酒屋での、オーケストラも一緒になっての打ち上げは、もう半月にも及ぶ日本ツアーの締めくくりにふさわしい盛り上がりとなりました。
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来年は、ロッシーニ没後150周年、イタリアのみならずヨーロッパでは、国を挙げてのお祝いとなるそうで、このコンサートにも、早くも来年のイベントの話がポツリポツリと上がってきています。
楽しみなことです。



3月25日(土)
札幌、そして仙台と石巻での公演を終えて、東京に戻ってきました。
さすがに体が疲れています。
行く先々でスタンディングオベーションをいただき、嬉しかったのと、ロッシーニ歌劇場管弦楽団の面々の、音に対する真摯な姿勢を見せていただき、こういう本場のオーケストラと行動を共にできる幸せに浸りました。

久しぶりに会うぷにが、まとわりついてうるさいくらいです。
コンビニのレジ袋に入って悦に入っているぷにです。
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ベランダでは、いつの間にかレモンの花のつぼみがぎっしりついていて、理代子さんが慌てて最後のレモンを収穫したそうです。
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以前、音楽会のお祝いにいただいた寄せ植えのつるが伸びて、美しい紫色の花をいっぱいつけていました。
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さあ、27日のオーチャードホールでの演奏で、今回の『第五回バチカンから日本へ』のツアーも終わります。
そうしたらすぐにまた、4月29日のティアラこうとうでのオペラ『イル・トロヴァトーレ』の稽古に合流です。




3月21日(火)
冷たい雨の降る日ですね。
本日から札幌に飛びます。
ロッシーニ歌劇場管弦楽団の面々は、広島公演の後、原爆資料館を見学したり宮島へ行ったりと、観光も楽しみながら、精力的に動いています。

家に帰ったら、日中の温度の高さのお陰か、ベランダの花が大変奇麗に咲きそろっていました。
しかし、それをいいことに、どうやらツグミだかヒヨドリだか、花びらを食べる鳥が来て、盛大に食べ散らかしているみたいです。
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カポックももじゃもじゃと恐るべき繁茂を誇っていました。
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ペットホテルから帰ってきたぷには、その当日と翌日は、何だか借りてきた猫みたいにしていましたが、昨日あたりから、また家の中をダダダダと走り回っています。
それでも、可愛い子に旅をさせた成果か、ちょっと大人になって戻ってきたような気がします。
私たちにはそれほど分からないのですが、訪ねてこられる方が口々に「あらー、大人っぽくなりましたね」とおっしゃいます。

『横綱稀勢の里』の名前が初めて載った番付表、記念に取ってあります。
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3月18日(土)
掛川と広島での『バチカンから日本へ〜祈りのレクイエム』公演を無事に終えていったん東京に戻ってまいりました。
50名のオーケストラは、ロッシーニ歌劇場管弦楽団の中でもトップメンバーを選んだというだけあって、本当に日本のオーケストラとは一味も二味も違う、締まった素晴らしい響きを出します。
特に管楽器の素晴らしさは筆舌に尽くしがたいものがあります。
皆、昨年ロッシーニ歌劇場とバチカンで一緒に歌った私のことを覚えていてくれて、大変気さくに和やかに話しかけてくれました。
また、エリザベート音大を中心とした広島での合唱も素晴らしく、マエストロ・アジマンが大変喜んでいました。
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広島公演の前に、広島県庁に知事を表敬訪問しました。
枢機卿と県知事、そしてベーザロ市副市長がそれぞれ挨拶を交わし、記念品を交換されました。
枢機卿は、ローマ法王からのメッセージを携えてこられました。
ご高齢にもかかわらずどこでも私たちに同行され、ずっと一緒に公演を回られる精力的な姿勢に、感動します。
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21日から、札幌公演のために千歳に飛びます。
気候が良くなっているといいのですが。




3月14日(火)
昨日、イタリアからロッシーニ歌劇場管弦楽団の面々が日本に到着いたしました。
本日は、バチカンから、モンテリーズィ枢機卿が到着されます。
あすの本番に備え、掛川で早速リハーサルが行われました。
私は前半ではロッシーニの『セヴィリアの理髪師』からフィガロのアリアを歌い、後半ではモーツァルトの『レクイエム』のソロを歌います。
前半のロッシーニは「軽く軽く」歌わねばなりませんし、後半のレクイエムは重々しいバスに近い歌い方をせねばなりません。
昨年もイタリアとバチカンで、そして二子玉川などで歌わせていただきましたが、昨年と比べても「格段に素晴らしくなった。Perfetta!!」と、指揮者のアジマンさんに褒めて頂きました。
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あれから一年、本当に一生懸命勉強を重ねた甲斐があったと、凄く嬉しく思いました。
特に、このオーケストラは、イタリア三大オペラフェスティバルの一つであるロッシーニ・オペラフェスティバル専属のオーケストラですので、このオーケストラのフルメンバーで『セヴィリア』を歌うなんて、しかも、歌劇場常任指揮者であり相談役でもあるダニエレ・アジマン氏の指揮で歌うなんて、実は、超のつくほどの緊張ものなのです。
今日はこれから、オーケストラの歓迎レセプションがあります。
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理代子さんは、16日の広島公演から駆けつけてくれます。
広島公演に関しては、地元の岸田外務大臣夫人などもお見えになるそうです。
理代子さんの到着を待って、広島県知事に皆で表敬訪問に伺います。
色々と、思いもかけない妨害などもあった『バチカンから日本へ 祈りのレクイエム』ですが、その妨害もはねのけてここまでたどり着けたことに、感慨もひとしおです。
カソリック信者の理代子さんと違い、私は特にクリスチャンという訳ではありませんが、この度ばかりは、バチカンのお力で神様が守ってくださったのだと思わずにはいられません。




3月11日(土)
六年前のあの日あの時刻、皆さんは何をしていましたか。
私はとても鮮明に覚えています。
理代子さんが初めて、オペラプロデュースの歌劇『フォルテュニオ』を演出して、そのゲネプロ開始直前のことでした。
あの激しい揺れと、外に飛び出してみた東京の光景、そしてテレビの大画面で見た津波のリアルタイムの光景。
何が起きているのか、理解できませんでした。
すぐに劇場に駆けつけたら、ゲネプロと本番に向けて既にセットされていた舞台は滅茶滅茶でした。

あの悲劇から六年、今年は来日するロッシーニ歌劇場管弦楽団と共に『東日本大震災復興支援チャリティーコンサート』で、日本各地を回ります。3/24日と3/25日には仙台にも伺い歌います。
是非聞きにいらして下さい。

理代子さんは、デビュー50周年展の日本橋高島屋でサイン会があって、そこで黙祷をしたそうです。




3月8日(水)
池田理代子です。
本日は、朝の九時入りで、日本橋高島屋において『池田理代子デビュー50周年展』の開会式でした。
私は、いつもお昼過ぎまで寝ている生活をもう50年ほど続けていますので、こういう時は、前の夜から徹夜です。
そうしたら、何とゲストで駆けつけて下さったアルフィーの高見沢さんも、夜型だそうで「先生の記念展だから、予定をキャンセルしてもとお引き受けしたんだけど、開始時間を聞いてびっくり!徹夜で来ました」とのことで、イベントやインタビューが終わるころには二人してふらふら。
「私はこれから帰って寝るけど、タカミーは?」「もちろん寝ます!」
このイベントの模様は色々とテレビなどでも報道されます。
写真はまたいずれ後ほど。

私は家に帰ってそのままばったりと寝込んでしまったので、お昼から放送の『徹子の部屋』は見そびれました。
ただ、先日の収録の後に、黒柳さんと一緒に個人的に写したツーショットがありました。
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収録後も、あれやこれや話が弾み、「あたしたちって、凄い昔からの知り合いだったのよね。あなたの人生のこと、こんなに知っているもの」という結論に至りました。
そう、私の二十代からのお知り合いでしたね。
でも、こうして改めてツーショット写真を撮ったのは初めてです。




3月6日(月)
冬が戻ってきたような、どんよりと曇って寒い日です。
そろそろ、ティアラこうとう大ホールでのオペラ『イル・トロヴァトーレ(吟遊詩人)』の稽古に通い始めています。
3月15日からは、ロッシーニ歌劇場管弦楽団とのモーツァルト『レクイエム』公演が、掛川を皮切りに、広島、札幌、仙台、東京と続くので、今の間にトロヴァトーレの稽古をかためてやっています。
アツアツでお肉とトマトと野菜たっぷりのシチューを作ってもらいました。
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ぷには、いつも我々二人の後をつけまわして、走ったり眠ったり暴れたり、忙しそうです。
ところで、この写真の小さくて白いものは何だと思いますか?
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何と!ぷにの抜けた乳歯です。
こんなもの始めてみました。
猫と共に生きてきた理代子さんも、初めて目にするそうです。

ごんちの時にも、亡くなる一年位前からは要介護で、ご飯から下の世話までさせてもらい、それはそれで仕事をしながら、また知り合いのプライベートな家庭問題に昼夜を問わず呼び出されながら、大変な日々でしたが、真夜中に救急病院に駆け込んで、そこで看取るまで、存分に世話をさせてもらえました。

理代子さんは、ごんちを大阪の保健所からもらい受けたのが、47歳で音大に入学した頃だったので、十分につきっきりで遊んでやれず、今でもそれを悔いていますが、もしも今のぷにみたいに、殆どつきっきりだったら、このような乳歯も見られたんだろうな・・・と思います。
記念に取っておくそうです。

あんなにチビチビだったのが、これほど大きくなりました。
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アイコンタクトなんかもできるようになり、言葉も「ぷに」と「ごはん」と「可愛いね」を覚え、立派にうちの家族になったという実感がします。




2017年3月2日(木)
池田理代子です。
昨日は、新宿村スタジオで、3/27のオーチャードホールでのロッシーニ歌劇場管弦楽団とのモツレクの稽古がありました。
雨が降り出した中、旧「真夏に第九を歌う会」のメンバーたちを中心に、30名に近い方たちが集まっての稽古でした。
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先生は飯田裕之さん。
東京藝術大学を出られ、オペラやコンサートのみならず、合唱指導の経験も豊富な方です。
昨年末のABC主催のディナーコンサートで、「サンタ」の一人として歌っていただいたことで、ご存じの方も多いでしょう。
懐かしい顔、顔、顔に、皆さん久闊を叙して、笑顔が弾みました。

一応「経験者」という枠だったので、ともに、ウィーンのシュテファン大聖堂やサントリーホールで歌った仲間たちも多く、今より10年近くも前の海外公演のことなどで、話も盛り上がりました。
私たちの合唱団は、ハンガリーやウィーン、スペインのサラマンカなど、アマチュアにしては結構海外公演も致しました。
大勢を引率していくというのは、当然苦労も大きかったですが、思い出は何にも替え難い財産として残っています。
久々に会う皆さん、始めはおっかなびっくりの声出しでしたが、繰り返すうちに記憶もよみがえり、さすがに経験者たち、稽古が終わるころには立派なハーモニーになりました。
これから27日の本番に向けて、どんどん仕上がっていくことでしょう。

うちのわんぱく猫ちゃん、ぷには、この頃私の仕事机の脇のごみ箱から、仕事机に上がることを覚えてしまいました。墨汁など、しっかり蓋をしておかねば。
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靴下やマフラーetc.色々なものをくわえて運ぶのが楽しいらしくて、家の中のあちこちに靴下が転がっていたり固まっていたりします。
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3月15日から始まるロッシーニ歌劇場管弦楽団との全国公演で、ぷには初めてホテルでのお泊りを経験することになります。
一日中私や村田の後をついて回っている甘えん坊なので、お泊りがどう出るか、今から心配でなりません。
しかし、拾った時に、280gの体で、広島での村田が主演したオペラ『リゴレット』の上演中、すやすや客席で寝ていた子なので、肝っ玉は据わっていると思っていますが。

posted by riyoko at 16:01| Comment(0) | 日記
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