2月28日(水)
村田孝高です。
気が付いたら、今日が二月最後の日なんでしたね。
何となく三日ほど損したような気分になるのは私だけでしょうか。
めっきりと春めいた日差しになってきました。
三月六日に出発するイタリア公演に向けて、稽古に余念がありません。
長らく入院していた父親の退院が決まったとか。
それはそれで、これから母親の負担が増えるのじゃないかと心配しています。
麗らかな日差しの中で、寝室の窓辺で、ぷにが「窓辺の猫」しています。
もう少ししたら窓の外も、若い緑でいっぱいになることでしょう。

今の時期、皆さん確定申告に追われていることと思います。
私もこれから、イタリア出発までに頑張って申告していきます。
もう一か月が経ちましたが、先月の上野の東京文化会館大ホールにおける藤原歌劇団本公演『ナヴァラの娘』の舞台写真を、公演アルバムにアップしていますので、是非ご覧ください。

2月26日(月)
池田理代子です。
先週は、マーガレットの『ベルサイユのばらエピソード』が完結したので、担当の編集者さんなど、関係の方々が熱海まで泊りがけでいらしてくださって、打ち上げをいたしました。
マンションに付属のゲストルームを二室取り、温泉に入ったりカラオケをやったり、我が家で部屋飲みしながら遅くまであれこれと語り合ったり、楽しい時間を過ごさせていただきました。
うちの近所のうなぎや『館』で、宴会です。
ゴマ豆腐やフグのから揚げ、お刺身など、どれも美味しかったです。



カラオケルームでは、皆さんの思いがけない美声を聞かせていただきました。
10:00までしか使えなかったのは残念でしたね。



温泉から上がった皆さんと、家飲みタイム。
とっておきの、イタリア大使館武官室勤務の大佐からいただいた赤のスプマンテと、熱海ビールを開けました。



ぷにちゃんが、お客様を喜んで、皆さんに近づいていき、コミックス担当の編集さんのカメラに興味津々。
すっかり人気者でした。
帰られるときには、こんな逆さぷにもご披露。

作家が相手ではなかなか編集者さんも、心からリラックスという訳にもいかなかったことでしょうけれど、翌日は、ぐっすりお休みになって熱海の駅前で朝食をとり会社に出勤していかれました。
私も、これでようやく本当に打ちあがった気分になれました。
三月の単行本の発売が楽しみです。
2月21日(水)
村田孝高です。
昨日は、桂由美先生の赤坂迎賓館でのファッションショウに、私もご招待いただき、出かけてきました。
東京に住んでいた頃はしょっちゅう前を通ってはいましたが、中に入ったことはなかったので、興味津々でした。
暮れ始めた中に浮かび上がる迎賓館正面は、以前、ベルサイユ宮殿でのマリー・アントワネットの歌劇場で歌わせていただいたとき、終演後にフランス側がプチ・トリアノンに用意してくださった華やかなレセプションパーティ会場を思い出させ、懐かしかったです。

この迎賓館で何かイベントをやるというのは、結構なリスクがあります。
この間も、知り合いの指揮者がここでオペラをやろうと準備していて、結構直前で、イギリスのメイ首相の来日が決まりキャンセルとなりました。
桂先生のスタッフも、そういった事態を結構心配されていたとのことでしたが、無事に開催にこぎつけられ、本当に良かったです。
桂先生はずっと、ここでショウをと願っておられたとか。

日本の伝統的な染めや刺繍の技をドレスに残すべく心を砕いてこられました。
昨年も、若狭町で先生のショウとオペラとのコラボレーションをさせていただき、日本に残る手刺繍などの技術を目の当たりに見学させていただいたばかりです。


文明開化の頃の日本人の職人の技術の水準の高さを伝える迎賓館と、ドレスの数々がマッチして、会場の喝采を誘っていました。


私は、ドレスや着物の素晴らしさとともに、目の前を歩いていく男女のモデルたちの、とても同じ人間とは思えないプロポーションにも、目を奪われっぱなしでした。
ぷには、この頃充実してきた「ぷに城」からあたりを睥睨しています。

拾った頃結膜炎で目がつぶれていたため、今でも涙がだだ洩れで、鼻水もしょっちゅう垂れていますが、それでも元気で走り回っています。
目が見えて動けるだけで、御の字です。
これからまた新幹線に乗って、歌のレッスンに出かけます。
2月19日(月)
池田理代子です。
村田孝高の広島でのオペラ『椿姫』を観に、先週から寒い広島に行っておりました。
ジェルモンという、かなりなボリュームのある役を二日間もやるというので、喉の状態がとても気にかかっていたのですが、それも全くの杞憂で、二重唱でも五重唱でも、本当に素晴らしく客席全体に声が飛び、ソロでは、抑えた表現から激しい表現まで、自在に声を操れる域にまで到達していると、心から感動しました。
ご一緒くださった方は、日本にイタリア歌劇が初めて来て以来、ずっと世界中のオペラを追いかけていらっしゃる、超のつくような耳の肥えた方だったのですが、「このジェルモンは、世界に出しても恥ずかしくないレベルだね」と褒めてくださいました。
色々と回り道もして、遅咲きではあったと思うのですが、この方に褒めていただける域に達したと思うと、私も本当に嬉しかったです。
さて、雪に追われるように熱海に帰った翌日は、埼玉にあるNHKアーカイブスのスタジオまで、番組の収録のために出かけました。
この放送の日程は、別途イベントのお知らせのページにアップいたしますので、是非ご覧ください。
さらにその翌日は、東京・虎ノ門のロシア大使館での『エカテリーナ』関係のイベントでまた熱海から新幹線で出かけました。
色々な大使館にはほとんど招かれた経験がありますが、ロシア大使館は初めてでした。
ロシアが制作した全21回のテレビドラマ『エカテリーナ』を記念して、一般公募の250人の方々の前でエカテリーナについてトークをし、その後、レセプションパーティに出席しました。
最初のトークは、ロシア大使館に付属の小学校の講堂で、私の控室は、可愛い子供たちが復活祭のイベントの衣裳の準備をしている小さな部屋でした。
友人たちがお洒落して駆けつけてくれました。




この講堂で、プロモーション用に第一回のドラマの試写会が行われ、その後、大使館に会場を移してのレセプションパーティです。
今度の私の控室は、重々しく華麗なシャンデリア煌めくだだっ広い部屋。
そこで一人で開宴を待ちました。
正面階段のステンドグラスが大変個性的でした。
階段を登り切ったサロンも、素晴らしかったです。

当選した一般のお客様の中には、昨年の10月31日の、フランスの化粧品会社『ランコム』が主催した、ディナー付きの私のトークショウにも当選したという方がいらして、籤運の良さにあやかりたいものだと思いました。

広島に行っていた間は、秘書の山口さんが熱海まで来てくれて、仕事がてらぷにちゃんのお相手をしてくれました。
何だか私より、村田の方にすっかり甘えるようになっていて、ちょっとこの頃寂しい思いをしています。
犬でもなんでも、本当に動物を愛して可愛がる人が分かるのでしょうか。
さて、明日は、何と何と赤坂の迎賓館での桂由美先生のファッションショウにお招きを受けていて、また上京します。
迎賓館も、初めてなので楽しみです。
2月18日(日)
皆さん、長らくご無沙汰してしまいました。
広島でのオペラ『椿姫』公演から戻って参りました!
二日続きのジェルモン、本当に厳しく大変だったです。
稽古でも、それぞれ二回ずつ歌うので、一度声帯ががさっとなって、声がガラガラになったことがありました。
そこから必死で持ち直し、本番では、一日目を少し抑え気味にひたすら息だけを流すように心がけて歌い、二日目にようやく少し全体を底上げして、ppとffの変化をより一層付けて歌うようにして乗り切りました。


お陰様で、大変評判も良く、ほっと安堵しています。
二日とも、大勢のお知り合いにお越しいただき、本当に有難うございました。

広島は、これまでに経験したことのないほどの寒さで、公演日には二日とも雪がちらついていました。
熱海に戻ってきたら、温かくてびっくりでした。
もう、体の芯から疲れ、ロッシーニの『荘厳ミサ』の稽古はしているのですが、芯の疲れがなかなか取れず、ごろごろと休む日が続きました。
温泉にさえ行くのも面倒なほど疲れました。
ブログの更新もなかなか出来ず、お待たせいたしました。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
2月9日(金)
池田理代子です。
先日うちで撮影のあった、NHK名古屋放送局の方から、1月26日に放送された「内藤ルネ」さんの番組のDVDを送っていただきました。
ルネさんらしいとても可愛い装丁で、嬉しかったです。

ルネさんとは、10何年も前に、修善寺にある彼のお店で、本当に偶然にお会いしました。
「あなたに会いたかったのよー!!」「私も会いたかったのよー!!」と、初対面にもかかわらず、思わずお互いに固く抱き合ってしまいました。
私は少女の頃から、ルネさんの絵を一生懸命真似て描いていました。
その後お手紙などのやり取りがありましたが、あんなに早く他界されるなんて夢にも思いませんでした。
もっともっといろいろとお話したかったです。
あの初対面のときにご一緒にいらしたパートナーのHさんも、その後後を追うように亡くなられたと聞いて、悲しみと無念さでいっぱいです。
この間まで死に物狂いで書いていた『マーガレット』の「ベルサイユのばらエピソード」ロザリー編の最終回が発売になりました。
長い仕事だったのと、最終回が62ページという長編だったので、感無量です。


これから、三月発売の単行本のために、少しですが書き足しをいたします。
ロザリー編では「ファビアン・ノーベル」という青年を登場させましたが、あのノーベル賞のノーベルにゆかりの人物だということには、ほとんど誰も気が付かなかったみたい。
現在でも、ノーベル賞の授賞式は、ベルナドット将軍の末裔のベルナドット王家臨席で執り行われます。
ベルナドット将軍の息子で、のちにオスカル一世となった少年の名前が、実はオスカルの名前の由来です。
その他、萩尾望都さんの「ポーの一族」とチラッとコラボさせて頂いたり、結構楽しめた最終回でした。
来週には、NHKBSプレミアムの収録がありますが、先日も、その打ち合わせでわざわざスタッフさんやアナウンサーさんが、この熱海まで来てくださいました。
ロビーやエレベーターホール、談話室など、あらゆるところから海が見える設計に、感嘆の声を上げていらっしゃいました。
中のお一人は、「海を見ながら歩いて帰ります」とのことでした。
私でも、お天気のいい日などは、海を見ながらバス停まで歩いたり神社まで歩いたりします。
しかし、年相応に足がふらつき始めているので、車の通る道を歩くのは要注意です。
2月7日(水)
オペラ『椿姫』のために広島に入っています。
二日間の出演ということは、ソリストが揃うと二回稽古で歌わねばならないということで、大変ではありますが、今のところ喉の調子は悪くありません。
先日、東広島FMラジオの30分ほどの番組に、ヴィオレッタ役の野田ヒロ子さんと一緒に出演いたしました。

主に今度のオペラの宣伝と紹介でしたが、そのほかにも色々と、音楽の話などをさせていただきました。
父親が風邪をこじらせて入院しているので、その見舞いに行ったりもしています。
父親の世話と私のチケットの販売と、両方こなして、私の飯まで用意してくれている母親には、有り難いやら申し訳ないやら。
私もできる限りの手伝いはしようと思っていますが、何せ稽古があるので思うようにも行きません。
今日はオフだったので、父親の検査のための病院移動に行ってきました。
2月5日(月)
池田理代子です。
昨日は新神戸まで、ABC(アラウンドビューティークラブ)関西支部の大きなパーティに、理事の一人として出席するために、出かけてまいりました。
一日に三本しかない希少な「ひかり」に、うまい具合に乗ることが出来ると、熱海ー新神戸でも二時間半ほどで行くことが出来ます。
その代わり帰りは、のぞみ→名古屋→熱海で、三時間半ほどかかりました。
途中乗り継ぎの名古屋駅で時間がたっぷりあったので、駅のホームのはずれにある立ち食い蕎麦に駆け込み、美味しいきしめんを頂きました。
ANAクラウンプラザの大きな宴会場でのパーティは、驚くほどの豪華な規模でした。

皆さんそれぞれに、目も眩むような素敵なドレス姿で、「お洒落を楽しむ」というABC当初の目的に応えていらっしゃいました。

「おお、いかんな。我々理事もしっかりせねば」と、太田光代さんともつぶやきあったほど、華やかな会場でした。
フルート演奏やマイケル・ジャクソン(のそっくりさん)のダンスパフォーマンスなど、盛り沢山の出し物をたっぷりと楽しませていただきました。

また、お洒落をするだけではなく、「学ぶ」「出会う」というコンセプトに相応しく、ABCとしては、「犬や猫の殺処分問題」と向き合うべく、神戸ナナプロジェクトに取り組んでいらっしゃる川田絵莉佳さんをお招きして、老いたり病気になったりして捨てられてしまった犬や猫たちの悲惨な現実をご紹介いただきました。
「殺処分ゼロ」を掲げるようになった自治体は増えていますが、実態は、以前は殺処分にしていたそれらの犬や猫たちを、民間のボランティアに丸投げしているだけという部分も多いですね。
当日プロジェクターで紹介された殺されゆく犬たちの、人間をまっすぐに見つめる悲しそうな瞳が、まだ忘れられません。
会場に配布された「ある犬のおはなし」という小冊子、絵本や動画でも見られますので、是非ご覧いただければと思います。


2018年2月2日(金)
あっという間に新年も12分の一が過ぎてしまいました。
かくのごとくして歳月は過ぎゆかむ。
藤原歌劇団本公演へのデビュー公演を終え、すぐに広島に『椿姫』の稽古に入りますが、それまでの暫くの間、猫の相手をして過ごしています。
私はずっと実家で大型犬のシェパードを相手に育っているので、猫にも躾や歯磨きを要求したりして、理代子さんには「猫は犬と違う」と嫌がられています。
それでも、うちのぷには私にべたべたになついて、朝起きると駆け上がってきて抱っこして、髭でぞりぞりマッサージを要求します。


犬でも猫でも、人間のガキでも、躾は絶対に必要だというのが持論です。
躾を受けていなくて人間に吠えたり噛みついたりする犬は、手に負えなくなるとやがて殺処分しかなくなりますが、人間でも、基本的な初期の躾を何ら受けずに平気で人殺しやいじめ、詐欺などに走り人生を台無しにする奴らを見ていると、小さい時からの大人の責任は本当に重いという気がします。
愛があれば、心を鬼にしても躾けてやるのが本人のため、というのが私の持論です。
・・・で、うちのぷににも、してはいけないことはきちんと躾けておくべきだと思っているのですが、理代子さんは「猫ちゃんは甘やかし放題でいい」と言います。
その結果、ぷには私には決して噛みついたりせず甘えるだけですが、理代子さんには噛みついたり引っかいたりします。
皆既月食、凄かったですね。
ベランダからよく見えました。
しかも、一か月に二回のスーパームーンだそうで。
そのうえブラッドムーンだそうで。


心なし赤みがかったムーンロードも撮ってみました。
月食が始まってからは、光量が足りず、目いっぱい寄って時間をかけたら、面白いものが撮れました。
二月の『椿姫』のジェルモンは、何回も経験して、楽譜を読み直し発声を正すだけですが、三月のイタリアとバチカンでのロッシーニの『ミサ・ソレムニス』は、譜読みから始めています。
実は先日の藤原での『ナヴァラの娘』はがリードというバスの役で、低音の出し方を折江先生からみっちり教えていただいたお陰で、バスソロがだいぶ楽になってきました。
低音を目指して発声するというのは、バリトンにとっても非常に大切なことなのですね。
ソプラノさんでも、上のEsやFまで出す人は、発声練習の時に、しっかり3オクターヴ下まで出す練習をするのだと聞いたことがあります。
下が出ない人は上もちゃんと出ないのだそうです。
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