2月13日(月)
池田理代子です。
熱海は、雪こそ降りませんでしたが、毎日すっきりしない日々が続いており、気分も沈みがちです。
しかも今、マンションが大規模修繕に入っており、窓という窓はすっぽりと足場とビニールで覆われているので、余計に憂鬱です。
でも、マンションはこうした管理こそが大切で、管理組合がしっかりしていて予算を確保していることが一番だと思います。
先日、迎賓館で歌って、背中のファスナーがぶちっと開いてしまったドレスですが、意外に早く修繕から戻ってきました。
出入りのクリーニング屋さんがとてもよくしてくださって、舞台衣装などの修繕もお願いでき、とても助かっています。
あの日の夜に、岸田総理と一緒に迎賓館入口で撮った記念写真を、漸く主催者からお送りいただきました。
広島の共通のお知り合いのことで、村田は話が弾んでいました。
右端の女性は、森まさこ総理秘書官です。
さて、2月25日には、京都芸術大学外苑キャンパスで、フランス人の専門家の方とマリー・アントワネットについての対談をいたします。
京都芸術大学とのことだったので、前日から京都に入ろうと予定を立てていましたが、何と、東京にある外苑キャンパスなのだそうです。
私はてっきり、京都にも外苑というところがあるのだとばかり思いこんでいて、あわや京都に行ってしまうところでした。
先日、私が個人的に今世紀の日本で最も優れた知の巨人のお一人と思っていた、立花隆さんのことをテレビでやっていました。
若い時から、人間とは何か、死とは何か、生きる意味とは何かを、本業のジャーナリストとしてのお仕事と合わせて考え続けてこられましたが、年齢を重ねるにつれ、「死すべき存在」としての人間への興味を一層深められ、結局あのような死を選ばれた方でした。
この頃私もますます、「この世に生まれる」というのは「死ぬために生きている」と考えるようになり、いつ死んでもいい準備をするようにしています。
「生きる」ということと「死ぬ」ということは結局同じことなのだと考えたら、「ではどのように生きればいいのか」が「どのように死ぬのか」と同義語だとの思いを日々強くしています。
でも、うちは村田が25歳年下なので、彼を一人にして置いていくのだけが辛いです。いい人を見つけてくれるといいのですが。
「余計なお世話じゃ!」と怒られています。ですよねー。
先だって、珍しく街中を歩いていて、こんなものを見つけました。
ひっそりと建っていますが、名水百選にも選ばれている熱海三大源泉の一つだそうです。
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