2023年12月11日

さすがに師走です

12月11日(月)
池田理代子です。

さすがに師走です。何ということもないのに、ばたばたと動き回っています。
ひとつには、12月20日に掛川グランドホテルで開かれる、榛葉さんのオペラ・ディナーショウの『ラ・ボエーム』の稽古や合わせで東京に出ることが多くなりました。
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以前(と言っても20年以上前ですが)通しでやっている演目なのに、びっくりするほど忘れていて、「えっ、こんなのあったっけ???」という感じで、コレぺティさんに忍耐強く何度も繰り返しピアノを弾いていただいています。
歳を取るというのは本当に恐ろしいものです。
もと宝塚の男役だった大和悠河さんの、素晴らしい高音でのムゼッタには、本当に驚かされます。

先日、新井直樹先生のお教室の発表会が、サントリーホールのブルーローズであり、『運命の力』や『海賊』や『ドン・カルロ』『サムソンとデリラ』などから難しい大曲のアリアを、70歳を超えたような方々が立派に歌っていらっしゃるのを目の当たりにし、自分が恥ずかしくなりました。
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村田孝高後援会の理事をしてくださっている井戸さんも、『誰も寝てはならぬ』を果敢に歌われ、本当に感心いたしました。
何より、師匠の新井直樹先生が、声帯を失うという手術をなさり、お声が出ない中、皆さんに立派な発声をお教えになっていらして、奇跡を目の当たりにするような気持でした。
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そう言えば、当日ピアノ伴奏をしていらした榎本さんから、以前私もお教えを乞うていた藤原歌劇団のプリマ・本宮寛子先生が、80歳になられてもますます高音が冴えて、Esどころかこの頃では下手をするとGまでお出しになれるようになられたと伺って、精進を続けることの凄さに驚かされた次第です。

もう体が辛いので、いつも「これで歌をやめよう」と言うことばかり考えている私ですが、人間の体の凄さ、努力を続けることの凄さを思い知らされた一日でした。

羽山ご夫妻のコンサートが近づいていますが、16,17両日のうち、16日のチケットは完売いたしました。
ご協力有難うございました。
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私は、ベッリーニの『カプレーティ家とモンテッキ家』から有名なジュリエッタのアリアを歌わせていただきます。
これは、ロミオとジュリエットの歌劇で、羽山ご夫妻が25年前ご結婚なさったのも、ロミオとジュリエットの悲劇の舞台となったヴェローナでの留学中ということで、お祝いにちょうどいいかな・・・でも、あれは悲劇の物語だし・・・などと思い悩んでいます。

この頃とみにとろみが増して、気持ちよくなってきた温泉につかって、もう少し頑張って歌い続けよかな…などと考えています。

また先日は、2025年6月の私が書いたオペラ『女王卑弥呼』の作曲者・薮田翔一先生と、神楽坂のレストランで初めて正式な打ち合わせをし、いよいよ本格的にこのオペラも始動を始めたところです。
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随分先の話ですが、さる団体から、2028年のロンドン公演に持っていきたいとのお話もいただいて、本当に実現してくれれば、その頃に私はもう生きていなくても、何かしらの足跡を残せるのだという感慨でいっぱいです。


posted by riyoko at 14:53| Comment(0) | 日記
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