2023年09月01日

大変なオペラ二本終わりました

9月1日(金)
池田理代子です。

今日の熱海の我が家は、窓を開け放っていると涼しい風が通って、夕方までクーラーは必要ないくらいです。
潮騒と海風と鳥のさえずりに、早くも飛び交い始めたトンボたち・・・都会に通うには不便ですが、新幹線もありますし(でも、夏休み中は駅まで普段15分くらいのところ、45分もかかりますが)、何にも代えがたい安らぎがあります。
そろそろ夏の混雑も終わりを告げ始めた気配です。

村田は、八月に続いた二つのオペラ『ラ・ボエーム』と、『マクベス』のため、一か月以上東京滞在でしたが、ようやく戻ってきました。

『マクベス』には大勢の皆様がチケットをご購入下さったのですが、あの凄まじい東京の暑さのせいか、実際には三分の一くらいの方がおいでになりませんでした。
これまでで一番と言ってもいい、素晴らしい出来だったので、残念な気がしましたが、今田美奈子先生や桂由美先生など、80歳を超えられた方々が足を運んでくださって、お元気なお姿を拝見でき、嬉しかったです。
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ヴェルディなので、オーケストラも大音量でしたが、タイトルロールの村田は、オーケストラにもかき消されず、体の中にトロンボーンでも入っているんじゃないの、と言うくらいの声で、何より、主催の園江先生の奥様が、「村田さんの声が本当に好きなの。音量だけじゃなくて、あんな気持ちのいい声のバリトンて、日本にはいないわよね」と言って下さり、本当に嬉しかったです。
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一週間前に『ボエーム』という大作を歌ったばかりとは思えない、しかも、途中で声帯が合わさらないという事故があったとは思えない、見事な初役の『マクベス』で、あの頃の彼の苦しみや不安を知っている身としては、本当に心から安堵いたしました。
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歌い手は(それも、マイクを使わないで大劇場で歌うオペラ歌手は)、常に自分の喉の調子に不安を抱きながら、歌い続けねばならない宿命を負っているのですね。
色々なトップ歌手の方々が、そう言った不安や苦しみと戦いながら歌い続けていらっしゃることを知っている私は、「ああ、オペラ歌手でなくてコンサート歌手でよかった」と安易に胸を撫でおろしています。

こんな私でも、音大を卒業したばかりの頃には、東京芸術劇場などの大ホールでオペラや第九のソロを歌ったことがあります。
今では恐ろしくて、考えることもできません。
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九月に入ったらすぐに、今度はいくつかの舞台や講演などが待っています。
本当は、三日から青島先生の『コシ・ファン・トゥッテ』の稽古に行かねばならないのですが、実は、この暑さの中、うっかり熱海でお寿司などを頂いてしまって、身体の右半分にどーっと蕁麻疹が出てしまいました。
かゆくてたまりませんが、本番までには何とかなる予定です。
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もしも顔が腫れていても、どうぞご容赦ください。

9月23日(土)には、村田は、東神奈川のかなっくホールでの『ロマンティック・オータム・コンサート』に出演いたします。
今売り出し中の人気の姉妹ヴァイオリン・デュオや国際的な賞の数々に輝くピアニストの石川武蔵さんなどともに、ヴァラエティに富んだチャリティコンサートです。
音楽芸術子ども支援協会の主催で、今回は、紛争の続くミャンマーの無医村で活動している方々に寄付されます。
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ドリンクつきで、4,500円です。
ご興味のある方は、ファックスで0557-68-1180、またはEメールで
baranomuse@gmail.comまでお申し込み下さい。
開演が16:30ですので、お帰りの時間のご心配もないかも知れません。

私は9月20日に、麻布にある東京アメリカンクラブで、日本の漫画文化についての講演をいたします。
講演の後には、ピアニストの岡崎ゆみさんと村田の音楽会が開かれます。
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この暑さが早く収束して、涼しい秋風が吹くことを願っています。


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2023年08月24日

いよいよマクベスです!

8月24日(木)
池田理代子です。

雨の晴れ間に、こんな虹が出ていました。
実物はもっとずっと大きいです。
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先日の19日ティアラ江東大ホールでのボエームは、マクベスと一週間しか離れていなくて、しかもご案内も大変遅かったにもかかわらず、後援会員はじめ多くの方たちがいらしてくださいました。
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森家さんなんか、アメリカから来日しているお嬢さんとお孫さんまで連れてきてくださって、きっと孫のライリちゃんにとっては初オペラだったのではないかしら。
昔から、『ばらのミューズたち』の舞台や第九の本番を手伝ってくれた懐かしい面々が、立派に主役やキャストをこなしていて、その成長ぶりに涙が出そうなほど感激しました。
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村田はもうすっかり持ち役の、画家マルチェッロでしたが、プログラムを見ると、「演出プラン」まで担当していて、さぞかし大変だったことでしょう。
東京に泊まり込んで稽古を続けている途中で、声帯が合わさらなくなって病院通いをするなど、本当にドキドキものでしたが、無事に乗り切ったようでした。
会場にいらしていた知らないお客様たちが、「マルチェッロが声も演技も素晴らしいね」などと話していらしたのが聞こえてきて、嬉しかったです。
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指揮の飯坂純さんは、やっぱりさすがの実力で、オーケストラをまとめ、歌手にも気を配り、本当にこの人は天才だと思いました。
出演者たちも「日本音楽界の宝」と言っていらっしゃいました。
交響楽では有名な指揮者でも、オペラを振るとなると全然ダメな人が多い日本です。
海外でオペラを振って、散々な酷評を受けた高名な指揮者もいます。

この『ボエーム』が終わった次の日には、何と『マクベス』のオーケストラ合わせという過酷な日程で、村田は、休む間もなく東京に滞在して頑張っています。
『ボエーム』を観に行った日だけ、久しぶりに一緒に食事をしました。
「いきなりステーキ」で、600gのステーキを食べていました。
私も、別に歌ったわけでも何でもないのに、300gのステーキをいただき、その上さらにお蕎麦屋さんにはしごまでしました。

衣裳合わせも終わり、そろそろ通しや場当たりで、気が狂いかけていることと思います。
こちらの『マクベス』には、ボエームの四倍ものお知り合いがいらして下さるので、お会いできるのが楽しみです。
喉にだけ注意して、頑張ってほしいと祈っています。
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posted by riyoko at 16:57| Comment(0) | 日記

2023年08月09日

台風の被害は大丈夫ですか? 台風の被害は大丈夫ですか? 台風の被害は大丈夫ですか

8月9日(水)
池田理代子です。

熱海でも、今日はずっと雨です。
風はやみましたが、台風独特の湿気が感じられます。
六号に加え、七号も発生しているそうですね。
でもお天気がいい日には、うちのベランダのすぐ前に、こんなレジャーボートも見ることができます、
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こんな中、高校球児の頑張っている姿を見られるのが楽しみです。

パソコンは、買いかえたばかりなのに、勝手にバージョンアップを繰り返し、色々と不要な機能ばかりが増えていき、これまでやれたことがすぐにわからなくなってしまいます。
別に画像を作るわけでもなし、ゲームをやるわけでもなし、表計算をやるわけでもなし、ただメールとブログと原稿を書くワードがやれればいいだけなのに、本当に鬱陶しい機械だなあとつくづく思います。
どこかの会社で、そういう、シンプルな高齢者専用のパソコンを作ってくれないかしら。
これが、私がスマホを持つのをためらっている理由です。
いつの間にか、いらない機能まで増えていき、訳が分からなくなるのじゃないか・・・と。

さて、村田は今月は二本のオペラを抱え、稽古稽古で、ずっと東京に滞在しています。
私を慰めてくれるのは、やっぱりこの子です。
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夏休みの熱海など、とてもとても道路の時間が読めず、下手をすると稽古に一時間も遅刻してしまったりすることもあるのです。
それに、こういう時期の道路は、運転の下手な人が多くて、事故もとても多いです。

漸く音楽が頭に入り、また、皆様のご協力のお陰でチケットもあらかた捌けた『マクベス』です。
本当にありがとうございます。
『マクベス』の一週間前には、ティアラ江東でオペラ『ラ・ボエーム』が入っています。
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こちらの方は、ご案内も遅くなってからでしたので、チケットはまだまだ残っています。
それでも、ご近所の方がわざわざうちまでお求めに来てくださったり、ファックスやメールでぽつぽつとお申し込みくださったり、本当に嬉しく有り難いです。
ご近所の方が、「村田さんの舞台は全部見たいんです」と仰ってくださって、本当に感激しました。
オーケストラ合わせや通し稽古も無事に済み、あとはゲネプロを待つばかりです。

私は今、もと宝塚娘役トップの大原ますみさんと、おとなの人のための『朗読劇』を一緒にやりたくて、脚本を書いています。
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音楽や照明、朗読とちょっとしたお芝居で、少人数のお客様向けのしっとりとした『朗読劇』になるといいなと思っています。
宝塚きっての名女優、大原ますみさんの本名は、何と奇遇ですが『理代子』さんと仰います。
どうぞ楽しみにお待ちください。
posted by riyoko at 15:53| Comment(0) | 日記

2023年07月20日

暑くてばてています

7月20日(木)
池田理代子です。

この暑さのせいで、睡眠が旨く取れなくて、一日中だるくてばてています。
とはいえ、まだ海に面した熱海は、これでもましな方です。

既にお知らせしたかどうか、それさえも思い出せないのですが、この度イタリアから「マスター・オブ・コミックス」の称号と、かなり奇抜なトロフィーをいただきました。
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私は称号にはこだわらないほうですが、この副賞として、フィレンツェのウフィツィ美術館に、自分で描いた自画像を展示してくださるそうで、こちらはものすごく魅力があります。
何と言っても、ウフィツィ美術館には、すでに亡くなった画家の絵ばかりが展示されているので、もし私が描けば、初めての生存している画家の作品となるのだと言われました。
しかし、まだ書けていませんし、第一それをもってイタリアに行かねばならないそうで、今はその体力もありません。
でも、いつでもいいから来てくださいと言って下さっています。

先日、東京の帝国ホテルで、作家の湊かなえさんと対談いたしました。
彼女が、大変なベルばらのファンだということで、実現したのですが、『告白』などをはじめとした骨太の作品を書かれる方とは思えないほど、まるで少女のように可愛い方でした。
実はその時に、湊さんからとんでもないプレゼントをいただきました。
何と、300年も昔の製法で作られたダイヤの一粒です。
「きっと、ベルばらにも出てくる『首飾り事件』のダイヤも、これと同じだったに違いないですよね!」と、とても嬉しそうに仰っていました。
現代のブリリアントカットとは全く違う製法で作られたものだとのことですが、輝きはそれは見事なものでした。
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湊さんのご承諾を得て、このブログに載せさせていただきます。
美しい輝きが上手く撮れていないのが残念ですが。
うちにいらっしゃるお客様には、是非本物の輝きを見て頂こうと思っています。

8月26日に迫った、新宿区民ホールでのオペラ『マクベス』で、村田はタイトルロールでマクベスを歌うので、もうピアノの部屋に寝室も移して、譜読みなど稽古に励んでいます。
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本人曰く、頭がふち切れるので、大好きな相撲も今場所は観ません。
大勢の皆さんがチケットを買って下さっていますが、まだもう少しありますので、是非今からでもお申込みお待ちしております。
ネットでのお申し込みは、baranomuse@gmail.comで受け付けております。
後援会員の皆様には、割引料金もあります。
その頃には、この酷暑も幾分和らいでいることを願っています。
大きなホールですが、私の姿を見かけたら、どうぞ声をかけてくださいね。
posted by riyoko at 23:59| Comment(0) | 日記