2024年03月12日

お雛様とコンサート

3月12日(火)
池田理代子です。

荒れる三月ですね。
私はひどい花粉症で、朝起きたら目ヤニで目が開かず、昼間は鼻水ぽたぽたの毎日です。
実は今、さる由緒ある神社からの依頼で、久々のカラー原稿を描いているのですが、絵に鼻水が滴らないように、鼻にティッシュを詰めて仕事しています。
ああ、辛い。
何年か前の村田の様子を笑った罰が当たった。
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今年のお雛祭りは、熱海街中の行きつけのお店で、すごく可愛らしい三段飾りをみつけ、お玄関に飾りました。
村田がちらし寿司も買ってきてくれて、何年振りかで華やいだ嬉しいお雛祭りを過ごしました。
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その村田ですが、9日には、東京・紀尾井ホールでの『岡崎ゆみピアノリサイタル』に第二部で客演させていただき、閉じこもりきりの私も何か月ぶりかで東京に出かけました。
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この日は、愛子さまがおでましとあって、心なし客席が華やいでいたような気がしました。
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第二部のプログラムに、来年のオペラ『女王卑弥呼』から、村田が「この素戔嗚は」と言うアリアを歌うことになっていたので、ゆみちゃんが、ぜひ私にオペラの解説をと優しい心遣いをしてくださって、私も舞台に上がらせていただきました。
愛子さま、来年のオペラも見に来てくださると嬉しいんですけど。
早速にその日からぽつぽつと来年のお申し込みを頂いております。
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さてその日の終演後、ロビーで皆様にご挨拶したり写真撮影をしたりした後、村田は大急ぎで着替えて荷造りをして、タクシーで羽田に向かい、そのままイタリアへ飛ぶ予定でした。

ちょっと遅れてチェックイン、やれやれとラウンジに腰を下ろしたら、何と予定の飛行機が二時間遅れとのこと。
ドバイでの乗り継ぎに間に合わなくなってしまったそうです。
「今日の公開リハーサルに間に合わない!!」10日のファーノでの公開リハはとうとう間に合わなくて、翌日の本番直前にかろうじて滑り込み、11日のロッシーニ歌劇場での第九本番に歌うことができたとのこと。
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逐一届くメールに、私は生きた心地がしませんでした。
でも、バタバタした割に結構本人はリラックスして歌えたそうです。
満場のお客様は割れるような拍手を下さり、いつまでも帰ろうとされなかったとのことで、喜びが伝わってきてほっといたしました。
ばたばたと燕尾にアイロンをかけ、これから舞台へ出るところだそうです。
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この後14日のバチカン公演のため、ローマにに向かいます。

何より嬉しかったのは、ロッシーニ歌劇場でもバチカンでも、第九の前半に、『女王卑弥呼』からいくつかのアリアを歌わせていただけること。
作曲の薮田先生も、心から喜んでいらっしゃいました。
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さあ、私はカラー原稿の仕上げにかからねば。
体中ががちがちです。
たまらず、夜中の三時に温泉に行ったりしています。



posted by riyoko at 20:49| Comment(0) | 日記

2024年02月19日

お陰様で忙しくしています

2月19日(月)
村田孝高です。
お久しぶりです。

お陰様で色々な舞台にお声をかけていただいて、東京と熱海を行ったり来たり、今はオペラ『カルメン』の稽古で、熱海と広島を行ったり来たりの日々で、ぷにが、明らかにすねているのが分かります。

ところでこれ、理代子さんにご案内いただいたのですが、集英社マンガアートヘリテージ トーキョウラウンジ(虎ノ門の麻布台ヒルズガーデンプラザA B1)で、2月17日から「ベルサイユのばら」「オルフェウスの窓」の展示をやっています。
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入場は無料だそうです。

この間は、ようやくの思いで音楽劇『TAMASHIZUME』終えることができました。
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いやー、色々あって、色々な人が途中降板し、結構大変な舞台でした。
私も、途中で頭に来て降板しようかと思ったこともありました。
でも、後鳥羽上皇の生霊と言う役ですから、他の人に代わることはとてもできないだろうと思い、思いとどまりました。
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ね、この顔をご覧になれば、他の人では難しいとお判りでしょう。
冠をかぶるために、それほど長くはない髪を縛り上げて、この通り髷を作りました。
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決して安くはないチケット代の舞台に、いつもの皆さんがおいで下さり、本当に有難うございました。

この舞台が終わってすぐ広島の『カルメン』の稽古に飛び、翌日に東京に戻って、岡崎ゆみさんと、さる方の邸宅でのプライベートコンサートに伺い、その翌日に再び広島に入りました。
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『カルメン』が終わって戻ってきたら、3月9日には、紀尾井ホールでの岡崎ゆみさんのリサイタル「イタリア」に出演させていただきます。
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何と何と、ここからが凄いのですが、9日の紀尾井ホールを終えたその夜に、私は
羽田へ急ぎ、イタリアへ飛ばねばなりません。
そうです、榛葉さんが主催の、ロッシーニ歌劇場とバチカンでの『第九』のソロイストとして、皆さんに合流しなくてはならないのです。
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今年は、アルトソロに元宝塚宙組のトップ男役・大和悠河さんが帯同します。

こんなに詰まっていて、理代子さんは体のことをとても心配してくれます。
でも50代はバリトンの華、この十年を大切に大切に歌っていきたいと思っています。

今年は六月に、憧れのニューヨークのカーネギーホールで、岡崎ゆみさんとのデュオリサイタルも控えています。
アメリカの人たちやアメリカ在住の日本人の方たちに、この歌声をお届けできることを、今から楽しみにしています。
これからもどうぞ、変わらぬ応援を下さいますようお願いいたします。
posted by riyoko at 18:57| Comment(0) | 日記

2024年02月06日

一部自民党議員のお金への執着には腹が立ちますね

2月6日(火)
池田理代子です。

大相撲も全豪オープンも終わってしまったので、昼間は仕事の合間に国会中継を、夜はボクシングの試合を見ています。
確かむかし、企業・団体献金をなくす代わりに政党助成金と言うのを作ったはずなのに、今ではどちらも自民党は受け取っています。

この度の裏金議員の聞き取りを自民党がやっているって、ひどい言い方かもしれませんが、泥棒に自分を縛る縄をなわせるようなもので、こういうことは第三者がやるべきことではないのでしょうか。
「裏金作った?」と仲間にきかれて「はい、作りました」と答える馬鹿があるでしょうか。

さるお偉い重鎮には、五年間で50億円もの政党助成金が渡っているとか。
選挙に必要なのだとしたら、日本国の選挙民と言うのは、ずいぶんとお金のかかる国民なのですね。
こういうお金は是非災害復興に使ってもらいたいものです。
裏金議員が、ため込んだ裏金を全部災害復興に差し出したら、ずいぶんまとまった金額になるのではないかと思います。

医師会をはじめ色々な医療関係からの献金で、医療報酬が上がり、国民の健康保険料の負担も上がりますが、文化への国の助成が少ないのは、大口の献金が足りないせいなのでしょうか。

宝塚でも漫画界でも、自殺がニュースをにぎわせています。
しかし、この間三谷幸喜さんも仰っていましたが、ご自分でも、死んでしまいたいほどの仕打ちを受けたことがあるけれど、踏ん張ってきたとのこと。
私もそうですが、誰しも、自殺を考えるほどの辛い理不尽な仕打ちを受けたことがあると思いますが、すぐに死を選ぶのではなく、もうひと踏ん張り踏ん張ってほしかったです。

たとえ周りに味方が誰もいないように思われ、絶望するしかないようなときでも、私などは騒動の最中、名も知らない、たまたまお手洗いですれ違っただけのちょっと年上のご婦人から、「世間はあなたをたたくけど、私は、あなたのような生き方を羨ましい、素敵だと思いますよ」と言っていただいた一言で、「そうだ、踏ん張って生きてみよう」と思い、踏みとどまることができました。

私がキリスト教の洗礼を受ける決心がついたのも、聖歌の中に「世の友我らを捨て去るときも 祈りに応えて慰めたまわん」という一節があるのに、子供の時からひどく惹かれていて(子供の頃から母に日曜学校に通わされていましたが、当のご本人は別な宗教を信奉していたみたい)、キリストと言うのは私にとってそういう存在だったからです。

本当に、世の人々のすべてがあなたを見捨て、あなたの敵に回ったように感じる時でも、必ず、あなたの味方をしあなたを支持してくれる人がいることを信じて、もうひと踏ん張りしてほしいと、切に思います。
それから、ネットのエゴサーチなどは絶対にしないことです。
匿名で無責任な情報を流し人を貶める、昔で言えば闇夜に背後から切りつけるような卑怯な人間の言葉などは、読むに値しません。

あの騒動のいまだ完全には解決が見られない宝塚ですが、今年は、五月から大阪と東京で『ベルサイユのばら50』が始まります。
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初演の時からの、私にとっては戦友ともいうべき榛名由利、初風淳、鳳蘭といったスターさんたちをはじめ、歴代のベルばらを担ってくれたスターさんたちが一堂に会し、トークや歌や名場面などを披露してくれます。
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最近村田は、ミュージカルのトムとジェリーで共演した湖月わたるさんと、ラインをしているみたいです。
私はそういうのが全然できないので、時々横から参加させてもらっています。
ラインができないと、仲間外れになったような気持ち、なんか分かるなあ・・・。
そろそろガラケーを卒業すべき時期が来ているのかも。






posted by riyoko at 16:46| Comment(0) | 日記

2024年01月30日

早くも一月も終わります

1月30日(火)
池田理代子です。

日々のニュースを目にするにつけ、心が苦しくなるような戦争や災害の映像です。
我々も、いずれ他人ごとではない時がやってくるのでしょう。
東京に、いざというときのためのシェルターができるとか。
でも、入れる人は限られているんでしょ、とニュースで語っていた人がいました。

十分に自然災害だけでも苦しいのに、その上武器を取って殺しあうなどと、人間と言う動物は本当に愚かです。
滅びの日を自ら早めているとしか思えません。

そんな日々の中、私の楽しみは、大相撲とテニスです。
でも、大相撲も全豪オープンも同時に終わってしまい、「明日からどうやって生きればいいの」と言う虚脱状態です。
いや、たまっている仕事かたづけろよ!とどこかから声が聞こえてきそうですが。

虚脱状態を少しでも伸ばそうと、大相撲佐渡が嶽部屋の千秋楽パーティに、友人も誘って出かけました。
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あと一歩で優勝だった琴ノ若関は、終始悔しそうな表情でした。
でも、いよいよ大関です!
小さいころからの彼を知っている身としては、我が子の晴れ姿を見るようで、涙が出るほど嬉しいです。
若女将に、大関のお披露目をやるから来てくださいね、と誘われていますが、村田の舞台と重ならないことを祈っています。
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今回は、琴ノ若関の活躍もあってか、いつもに増して盛大なパーティとなりました。
鏡開きに立つ私の横には、あの水戸黄門に出ていらした伊吹五郎氏と、結婚式を間近に控えた琴恵光関が。
華やかでおめでたい雰囲気の中で、若関だけが引き締まった表情を最後まで崩しませんでした。
来場所を楽しみに待つことにします。
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前後してしまいましたが、今年は、少し遅くなってからの初詣となってしまいました。いつもの近所の神社はもうお正月の仕事を終えていたので、いまだ観光客でにぎわう木宮神社の方に行き、去年の破魔矢のお炊き上げをやって頂き、ついでに、能登の被災者の方々の一日も早い復興や、来年六月の『女王卑弥呼』の上演の成功を祈願して、ご祈祷もしていただきました。
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私が初めて木宮神社のことを知ったのは、中学生の時。
『母』という小説の冒頭の舞台として、大楠などが詳しく出てくるのです。
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それから何十年も経って、初めて熱海を訪れ、木宮神社を訪れた時には、まだ何もない、神殿と大楠だけの静謐で裏寂れた雰囲気の神社でしたが、いつの間にかあれよあれよという間に立派な社務所やティールームや赤鳥居などが整備され、賑わいのある観光のメッカとなっていました。
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私はクリスチャンですが、神社に行くと、日本に生まれたものとして、この山川草木に宿る神聖なものの存在を感じます。
これは、宗教とは全く違った次元の、自分の中の「血」のようなものです。
そう言う感じは、皆さんもきっとお感じになっているのではないでしょうか。

村田孝高は、2月12日に迫ったオペラ『たましずめ』のために、ほぼ毎日のように稽古です。

今回はチケットの割り当てが思ったより少なく、後からお申し込みの皆様には失礼をいたしました。
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稽古場で、着物の襟の抜き方とか、平安時代の座り方など、村田が共演の皆さんに教えることも多々あるみたいです。
若い世代では、後鳥羽上皇や崇徳上皇などについても、あまりよく知らない人が増えているみたいで、日本史マニアの村田は、ややジェネレーションギャップを感じているようです。
村田の、怨念に満ちた後鳥羽上皇、今から見るのを楽しみにしています。

熱海では、冬の最中にまず糸川桜が咲いて、それから梅が開きます。
今糸川桜は爛漫と満開です。
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posted by riyoko at 14:27| Comment(0) | 日記