2024年11月02日

熱海も嵐です

11月2日(土)
池田理代子です。

台風の影響で、いつもは穏やかな熱海も、今日は雨風が強く、お隣の小田原では地崩れも発生しているとか。

先日、ついに歯医者さんで、本格的な虫歯の治療が始まりました。
50年くらい前に処置してあるところが痛んできたみたいで、恐怖に震えながら治療の椅子に乗りました。
でも、驚いたのは、麻酔も何もかも、殆ど気が付かないうちに終わってしまい、半世紀前のあの歯の治療の痛みを想像して怯えていた私は、拍子抜けの気分でした。
技術は知らない間に素晴らしく進歩していたのですね。

オペラ『女王卑弥呼』の本チラシが出来上がってきました。
二つ折りで、合唱の皆さんのお顔写真も全部載っています。
現在、いいお席から順に埋まってきていて、また二階、三階のお申し込みもぽつぽつと来ていて、私はほっと一息ついています。
チラシを配って下さるという皆さんのご協力も、本当に有り難いです。
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卑弥呼の稽古の合間を縫って、地元の舞台にも出かける予定です。
日本舞踊をやっていた私は、こういう舞台にどうしても強く心惹かれます。
フロント階でレストランをやっていらっしゃる方がお出になるとのことで、とても楽しみです。
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今月は村田は秋田での公演に出かけますが、12月になると、いろいろと舞台やイベントが詰まっています。
12/7の今年の和光オペラの『こうもり』は、なんとドイツ語での上演で、何度か『こうもり』には日本語で出演している村田も、ドイツ語に悪戦苦闘しています。
オペラ彩台41回定期公演オペレッタ「こうもり」チラシ(1).JPG
『こうもり』(Die Fledermaus)は、今から17年前に、私が稽古場ではじめて村田と知り合った、思い出深いオペレッタです。
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あの時私は60歳、村田は35歳でした。
彼は、刑務所長役でしたが、今度は、どんぴしゃのタイトルロール、こうもり博士役です。

12/8(日)には、とうとう完成した劇場版アニメ『ベルサイユのばら』の完成試写会も予定されています。
完成まで長い時間がかかりましたが、私の姪が一生懸命頑張ってくれたお陰です。

12/16(月)には、例年の榛葉さんの掛川ディナーオペラです。
今年は『カルメン』です。
村田は持ち役のエスカミーリョをいたします。
『女王卑弥呼』で、神様役をやって下さる山口安紀子さんがカルメンです。
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そして12/24(火)のクリスマスイブには、東京の椿山荘にて、もと宝塚スターの三ツ矢直生さんの26回目のディナーショウに、私と村田がゲスト出演させていただきます。
三ツ矢さんは、宝塚退団後がんばって大検をとり、みごと東京芸術大学に入られた努力の人です。
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舞台ではありませんが、私の故郷ともいえる千葉県の柏市で、このほど、マンホールにベルばらの意匠が使用されることになりました。
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ベルばらは、私が柏市に住んでいた時に書いた作品ですので、この企画には本当にふさわしいのではないかと思います。
両親が生きていたらどんなにか喜んだことでしょう。
きっと駅前まで、何度も何度も眺めに行ってたはずです。
見せてあげたかったです。

警報級の大雨、どうか何事もなく通り過ぎますようにと祈っています。

posted by riyoko at 21:31| Comment(0) | 日記

2024年10月18日

不安定な気候が続きますね

10月18日(金)
池田理代子です。

朝夕がめっきり冷え込むのに、昼間の気温は依然として高い日が多く、風邪を引いていらっしゃる方が増えましたね。
かくいう私も持病の膀胱炎に加え、歯の痛み、風邪と、三重苦にめげています。

先日は、何年ぶりかで、あまりの歯の痛みに耐えかねて、かかりつけのお医者様のご紹介で、歯医者さんに行ってきました。
紹介状を書いていただいたので、なんと当日即診療していただくことができ、ラッキーでした。

かかりつけの歯医者さんがいないと、本当に不安で、ずるずると診察していただくのを伸ばすものですが、先生のご紹介となれば、もう否も応もなく、ただ「痛くされないですか」と繰り返し、まな板の鯉となりました。

これから暫く通うことになる歯医者さんがみつかって、本当にラッキーです。
レントゲンをとられ、まだすべて自分の歯が揃っている私、「驚くほど立派な歯ですね。日本人でもこんな立派な歯、1%くらいしかいませんよ」と褒められ、それなのに手入れを怠ってきた自分を恥じ、付き添ってくれた村田と帰途につきました。
聞くところによると、ちゃんとしている人は半年に一度くらいは歯石を取って頂くのだそうです。
反省しています。

歯は、歌い手にとって体形の次に大切なものです。
一本欠けても、発声が変わってしまいます。
若い頃から一本欠けていた村田は、今となっては発声が変わってしまうのが怖くて、差し歯を入れることができません。

この頃、すっかり売れっ子になってきた彼は、どうするんだろうかと心配になるくらい、卑弥呼の稽古の合間に名古屋に行ったり、兵庫に行ったり、秋田に行ったり、もちろん東京や横浜でも、と、忙しくしています。
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少し痩せた?
一番太っていた頃より15kgほど痩せたそうです。

それぞれの舞台の合わせもあるので、一緒にお夕飯を食べる日がめっきり減りました。
料理をしなくて済む私は楽ですが、その分、私もまともに食べなくなるので、栄養状態がお互いに心配なところです。

先日は、久しぶりに私も一緒の舞台に立ちました。
久しぶりだと、着られるドレスがなくなっていたりして、慌ててしまいます。
歳をとると、体重は減っていても、思いもよらないところに肉がついているものなのですね。
しかもこの日は、靴を持ってくるのを忘れ、焦りまくりました。
山口さん、有難う!
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いつも、東北の季節の味覚を贈って下さる、最上川特産の社長の芳賀さんから、なんとこのたび、天然鮎が届きました。
この間の山形の洪水を心配していたのですが、最上川の支流の寒河川で釣れた、希少な天然の鮎だそうです。
私は、養殖の鮎は駄目なくせに、天然の鮎だと美味しくいただける生意気な奴なので、焼いて頂くのが楽しみです。
芳賀さんとは、もう若い頃からの「日本旅行作家協会」という団体でのお知り合いですが、途絶えることのない誠実なお付き合いをしてくださる、何人かのお知り合いのお一人です。

私自身は、忙しさにかまけ、決してまめにご連絡したり出来ない駄目な人間ですが、こんな私に、何人か、変わらぬお付き合いをしてくださる方たちがいることを、本当に有り難く思っています。


posted by riyoko at 18:13| Comment(0) | 日記

2024年10月10日

ついに風邪を引きました

10月8日(火)
池田理代子です。

先月から、オペラ『女王卑弥呼』の音楽稽古が始まって、出演者のスケジュール合わせ、稽古場所の確保、コレぺティさんの確保とバタバタしているうえに、寒暖の差が出てきて、しかも、この間に、インタビュー五つ、コンサート一つ、松竹との打ち合わせの上に、欲をかいて再び韓国ミュージカル『ベルサイユのばら』と宝塚歌劇『ベルサイユのばら』を観に行ったりしていた私、ついに風邪を引き、持病の膀胱炎まで発症してしまいました。

佐渡嶽部屋の大関・琴桜の大関昇進祝いのパーティもあったのに、こちらは体調不良でどうしても伺えず、夫の村田孝高が一人で行ってくれました。

お稽古では、うちは毎回稽古費とちょっとした軽食も出すのですが、こちらは、秘書の山口さんと、卑弥呼侍女で出演する今西仁美ちゃんが手伝ってくれ本当に助かっています。
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指揮者の飯坂さんもこの間入って下さり、音楽がびしっと締まり、オペラらしいものになってきました。

もと第九合唱団の皆さんや、出版社の皆さんと二回目の韓国ミュージカルに二泊三日で挑戦した私。
この間の初日では見られなかった、皆さんが撮影スポットに並ぶ光景などを見られたり、終演後はなんと、オスカルとアンドレ君もうらで撮影に出てきてくれて、本当に楽しかったです。
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しかし、東京に住んでいた頃には苦ではなかった稽古場へ通うのも、熱海から東京となると、さすがに疲れます。
でも、出演者の中には長野から通ってくれている方もあったりして、弱音は吐けませんね。

久しぶりに熱海の自分たちの部屋でゆっくりできた日、目の前に地元の可愛い漁船が浮かんでいました。
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台風一過の月も美しい風情で。
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このところ雨続きですが、それでも、小鳥たちの声に交じる雨の音さえ心安らぎます。

風邪薬と膀胱炎のお薬のせいで、少しだけよく眠れます。



posted by riyoko at 05:34| Comment(0) | 日記

2024年09月08日

いよいよ卑弥呼の音楽稽古始まりました

9月8日(日)
池田理代子です。

九月に入り蝉の声もやんで、夕刻からは涼しい風が部屋を通り抜けます。

先日は、代々木のオリンピックセンターで、オペラ『女王卑弥呼』の初めての音楽稽古が行われました。
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八月の最終日の夜に、全部の楽曲が完成したので、これまで歌っていただいたアリアなどを除いては、歌手の皆さんはまったくの初見で、何よりピアノ伴奏を弾くコレぺティさんには、その当日にやっと出来上がった楽譜をお渡しするという暴挙でした。
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それでも、歌い手の皆さんはちゃんと初見で歌って下さり、コレぺティの白河君も、まるで慣れたオペラを弾くように伴奏して下さり、ただただ驚きでした。
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歌い手さんは、二重唱まで初見で歌われ、そういえば私が東京音楽大学を受験した時も、試験科目に「初見視唱」というのがあったことを思い出し、懐かしかったです。
歌手の方たちの歌を聞きながら、私は、その場面の動きや舞台構成を何となく考えることができました。

途中には、楽しいブレイクタイムも。
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この夏は、本当に忙しい夏でした。
村田は、こんな格好で「アラジン」を歌ったり、
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そうかと思うと真面目な『フィガロの結婚』を歌ったり、
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参議院議員の森まさこさんの還暦祝いのパーティで歌わせて頂いたり、挙句に、お風呂場で滑って腰を打ち、膝をひねって松葉づえ生活の妻に代わって、皿洗いその他の家事をこなしたり。

でもその間には、メトロポリタンをはじめ世界のオペラ劇場で活躍していらっしゃるオペラ歌手の田村麻子さんが、お母様とご一緒に我が家の別室に二泊もしていらっしゃったり。
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今日は村田が、東京で、俳優の赤川漣さんと打ち合わせがありました。
赤川漣さんは、演技指導と、スサノオに切られる悪役も演じてくださいます。
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これから音楽稽古は11月末まで続き、年末年始をはさんで春から立ち稽古に入ります。
私はその間、作曲の薮田先生と曲の変更などの打ち合わせをしたり、舞台美術さんや舞台監督さん、照明さんたちとこまごまと打ち合わせをしたり、他のたまっている仕事を片付けたりします。
来年6月の5日、6日の本番が本当に楽しみです。
posted by riyoko at 18:59| Comment(0) | 日記