11月2日(土)
池田理代子です。
台風の影響で、いつもは穏やかな熱海も、今日は雨風が強く、お隣の小田原では地崩れも発生しているとか。
先日、ついに歯医者さんで、本格的な虫歯の治療が始まりました。
50年くらい前に処置してあるところが痛んできたみたいで、恐怖に震えながら治療の椅子に乗りました。
でも、驚いたのは、麻酔も何もかも、殆ど気が付かないうちに終わってしまい、半世紀前のあの歯の治療の痛みを想像して怯えていた私は、拍子抜けの気分でした。
技術は知らない間に素晴らしく進歩していたのですね。
オペラ『女王卑弥呼』の本チラシが出来上がってきました。
二つ折りで、合唱の皆さんのお顔写真も全部載っています。
現在、いいお席から順に埋まってきていて、また二階、三階のお申し込みもぽつぽつと来ていて、私はほっと一息ついています。
チラシを配って下さるという皆さんのご協力も、本当に有り難いです。
卑弥呼の稽古の合間を縫って、地元の舞台にも出かける予定です。
日本舞踊をやっていた私は、こういう舞台にどうしても強く心惹かれます。
フロント階でレストランをやっていらっしゃる方がお出になるとのことで、とても楽しみです。
今月は村田は秋田での公演に出かけますが、12月になると、いろいろと舞台やイベントが詰まっています。
12/7の今年の和光オペラの『こうもり』は、なんとドイツ語での上演で、何度か『こうもり』には日本語で出演している村田も、ドイツ語に悪戦苦闘しています。
『こうもり』(Die Fledermaus)は、今から17年前に、私が稽古場ではじめて村田と知り合った、思い出深いオペレッタです。
あの時私は60歳、村田は35歳でした。
彼は、刑務所長役でしたが、今度は、どんぴしゃのタイトルロール、こうもり博士役です。
12/8(日)には、とうとう完成した劇場版アニメ『ベルサイユのばら』の完成試写会も予定されています。
完成まで長い時間がかかりましたが、私の姪が一生懸命頑張ってくれたお陰です。
12/16(月)には、例年の榛葉さんの掛川ディナーオペラです。
今年は『カルメン』です。
村田は持ち役のエスカミーリョをいたします。
『女王卑弥呼』で、神様役をやって下さる山口安紀子さんがカルメンです。
そして12/24(火)のクリスマスイブには、東京の椿山荘にて、もと宝塚スターの三ツ矢直生さんの26回目のディナーショウに、私と村田がゲスト出演させていただきます。
三ツ矢さんは、宝塚退団後がんばって大検をとり、みごと東京芸術大学に入られた努力の人です。
舞台ではありませんが、私の故郷ともいえる千葉県の柏市で、このほど、マンホールにベルばらの意匠が使用されることになりました。
ベルばらは、私が柏市に住んでいた時に書いた作品ですので、この企画には本当にふさわしいのではないかと思います。
両親が生きていたらどんなにか喜んだことでしょう。
きっと駅前まで、何度も何度も眺めに行ってたはずです。
見せてあげたかったです。
警報級の大雨、どうか何事もなく通り過ぎますようにと祈っています。