2024年12月13日

劇場アニメついに公開! 劇場アニメ。ついに公開!

12月13日(金)
池田理代子です。

なんと、九年越しの劇場版アニメ『ベルサイユのばら』が
ついに完成試写会を迎えました。
最後にみんなで.JPG
クリスマスのイルミネーションで賑わう、六本木ヒルズけやき坂の東宝シネマ試写室です。抽選で当たった方たちのみの入場とのことでした。
あんな大きい試写室とは思いませんでした。
誕生日ケーキ.JPG
声優さんや監督たちはもちろん、ナレーションを担当された黒木瞳さんもいらしていて、いつもパーティなどですれ違っていた黒木さんと、初めてゆっくりとお話しできました。
2024.12.8アニメ試写会.JPG

20241208_190255.JPG
じつはうちの山口や、オペラ『女王卑弥呼』の制作助手を担当してくれている今西さんも連れて行ってあげたのですが(と言うより、わたしの介添え?)みんな、黒木さんの実物を拝見して、「顔、ちっちゃーい!!」と騒いでいました。
image9.jpeg
試写終了後のトークショウでは、階段の上り下りに、フェルゼン役の加藤和樹さんがエスコートして下さったのですが、エスコートと言うより、足元のふらつく私の介護、と言った方が的確なような有様でした。

まだ10日前でしたけど、何と、ものすごく立派なバースデイケーキとバラの花束(思わずよろけてしまいそうなくらい重い)を頂いて、こちらは本当のサプライズでした。
サプライズのケーキ.jpg

20241208_183951.JPG
女性脚本家と女性監督による、原作のエッセンスと意図を十分に読み込んだ、素晴らしい出来栄えの劇場用アニメ、作者の私が不覚にも涙があふれてしまいした。
会場の皆さんも、「涙が止まらなかった」と仰っていました。

舞台を降りる時、このアニメ映画の実現に粘り強く携わった、姪の聖理子ちゃんを思わず抱きしめてあげたい衝動にかられました。
聖理子ちゃんには、今年小学校に上がった娘が一人いるのですが、その子が、少しベルばらを読めるようになって、お母さんに「池田理代子って、まだ生きてる人?」と聞いたそうです。
はい、生きています!

実は生まれてから一度も会ったこともなければ手紙なども書いてあげたことがなかったので、仕方ないことですね。
そう言えば、忙しさにかまけ、小学校入学のお祝いも贈っていなかったし・・・。
深く反省しています。

来年一月三十一日に公開になるこのア二メ映画が、ヒットしてくれますように、と祈っています。

相変わらず、『女王卑弥呼』のチケットのお申込みを山口と二人で捌くのに、てんてこ舞いしています。
IMG_20241102_0002.jpg
先日は、製作スタッフさんが集まって、舞台装置や音楽の長さなど色々なことで話し合いがあり、喧々諤々の末、漸く最後まで通すことができました。
死ぬほど疲れました。

いや、死んでもいられません。24日の椿山荘での三ツ矢直さんのディナーショウのため、久しぶりに先生のレッスンをうけ、腰と足が痛いです。
IMG_20241102_0001.jpg
先生は先生で、28日には旧古河庭園内の大谷美術館ホールでのコンサートがおありになり、私のことどころではない状態なのかも知れないのに、わざわざ熱海まで来てくださいました。

村田は村田で、先日オペレッタのドイツ語版『こうもり』が終わったばかりなのに、今度は広島・アステール大ホールで同じドイツ語版の『こうもり』の稽古に広島まで行き、卑弥呼の制作会議に出てすぐに、年末の掛川でのオペラ・ディナーショウ『カルメン』の稽古で東京に出かけています。
2024.12.16掛川ディナーオペラカルメン.jpg
posted by riyoko at 18:01| Comment(0) | 日記

2024年12月05日

師走はやっぱり忙しいです! 師走はやっぱり忙しいです

12月5日(木)
池田理代子です。

12月に入ると、突然のように、一年の過ぎるのが速いと感じさせられますね。
六月にニューヨークのカーネギーホールで、村田が歌うのを聴いたのが、もう去年か一昨年のような気がいたします。
葵祭で、私の着物姿が新聞に掲載されたのも、つい今年の五月のことだったのですね。
OIP (1).jpeg

2024.5.15葵祭新聞記事.jpg
さて、女王卑弥呼の音楽稽古が始まって、先月の末に、あっという間に音楽ランスルーも終えました。
IMG_20241102_0002.jpg
一応ひと通り通すと、50人近くからなる歌声と迫力に、深く胸を打たれました。
この後しばらくお休みをして、年明けの三月から、立ち稽古に入ります。
バレエもつくことになる、本格的なオペラです。
ランスルー.JPG
国や公共機関などの支援を一切受けずに、池田理代子個人での上演となるこの公演、出演者の皆さんやチラシを手に取って下さった方々からのチケットお申込みだけを頼りに、二日間、東京国際フォーラムを観客でいっぱいにしようと覚悟を決めています。

出演者のお一人で、卑弥呼にお告げをする神様役の辰巳真理恵ちゃんが、この間、ご自身が持っていらっしゃるFM放送の番組で、私と村田を呼んでオペラの宣伝をしてくださいました。
辰巳真理恵ちゃんのスタジオにて.jpg

真理恵ちゃんのスタジオにて.jpg
それから、この『女王卑弥呼』の20年以上前の発案者でもある、歌舞伎俳優の中村福助さんの「裏梅会」も、ご協力をくださるとのことで、先日、裏梅会のパーティに顔を出してきました。
福助さんもとても喜んでくださり、是非稽古から見せてほしいとのことでした。
2025.11.7裏梅会.jpg
歌舞伎とオペラと日本舞踊が融合した舞台になるはずだった『女王卑弥呼』、様々な事情からなかなか実現に至らず、私も既に人生の終末期を迎えたので、何としてもこの舞台だけは実現したいと強く思って決心いたしました。
皆さんのご協力を、心からお待ちしております。

作曲者の薮田先生の関係で、沢山のチケットを買って下さる方から、先日湯河原の料亭にお誘いを受け、立派なカニ尽くしのお料理を頂いてきました。
IMG_6286.jpg
間人(たいざ)蟹という、なかなか手に入らない立派な蟹を使った素晴らしいお料理でした。
お陰で、少し疲れもとれたような気分です。

普段は村田に、私の乏しいメニューの手料理を食べさせているので、ずっとオペラの舞台続きの彼も、少し体力がついたのでは。
このところ17kgも体重が減っていましたから。
私が料理をするというと、驚かれることが多いのですが、うちでは料理は私の担当なんです。
もっとも、この頃は冷凍食品を使うことが増えてきましたが。

先日、東京での『女王卑弥呼』の音楽ランスルーの帰り、海老名SAで食事をしたとき、すぐ隣のテーブルに、若くて可愛いアイドルグループの女の子たちがいました。ちょっとお喋りをしたら、ベルばらのことは知っているとのこと、私が作者だと分かって、きゃーきゃーはしゃいでくれました。
IMG_20241205_0001.jpg
こんな若い人たちにも知ってもらっていて、何だかとても嬉しかったです。

若い人たちと言えば、つい先日静岡市で講演会があったのですが、会場に来てくれていた人たちの中にも、お母さんやおばあちゃまから勧められて読んだという若い人達がとても多くて、こうして読み継がれていることを知り、とても嬉しかったです。
IMG_20241205_0002.jpg
この日会場に来てくれた人たちからも、早速『女王卑弥呼』へのチケットお申し込みをいただきました。

ところで、大相撲佐渡が嶽部屋後援会員の私達、先月の九州場所で、ついに琴櫻が優勝を果たし、涙を流して大喜びしました。
初場所が今から楽しみです。



posted by riyoko at 03:37| Comment(0) | 日記

2024年11月02日

熱海も嵐です

11月2日(土)
池田理代子です。

台風の影響で、いつもは穏やかな熱海も、今日は雨風が強く、お隣の小田原では地崩れも発生しているとか。

先日、ついに歯医者さんで、本格的な虫歯の治療が始まりました。
50年くらい前に処置してあるところが痛んできたみたいで、恐怖に震えながら治療の椅子に乗りました。
でも、驚いたのは、麻酔も何もかも、殆ど気が付かないうちに終わってしまい、半世紀前のあの歯の治療の痛みを想像して怯えていた私は、拍子抜けの気分でした。
技術は知らない間に素晴らしく進歩していたのですね。

オペラ『女王卑弥呼』の本チラシが出来上がってきました。
二つ折りで、合唱の皆さんのお顔写真も全部載っています。
現在、いいお席から順に埋まってきていて、また二階、三階のお申し込みもぽつぽつと来ていて、私はほっと一息ついています。
チラシを配って下さるという皆さんのご協力も、本当に有り難いです。
IMG_20241102_0002.jpg
卑弥呼の稽古の合間を縫って、地元の舞台にも出かける予定です。
日本舞踊をやっていた私は、こういう舞台にどうしても強く心惹かれます。
フロント階でレストランをやっていらっしゃる方がお出になるとのことで、とても楽しみです。
IMG_20241019_0001.jpg
今月は村田は秋田での公演に出かけますが、12月になると、いろいろと舞台やイベントが詰まっています。
12/7の今年の和光オペラの『こうもり』は、なんとドイツ語での上演で、何度か『こうもり』には日本語で出演している村田も、ドイツ語に悪戦苦闘しています。
オペラ彩台41回定期公演オペレッタ「こうもり」チラシ(1).JPG
『こうもり』(Die Fledermaus)は、今から17年前に、私が稽古場ではじめて村田と知り合った、思い出深いオペレッタです。
2008.8オペレッタ『こうもり』刑務所長フランク.JPG
あの時私は60歳、村田は35歳でした。
彼は、刑務所長役でしたが、今度は、どんぴしゃのタイトルロール、こうもり博士役です。

12/8(日)には、とうとう完成した劇場版アニメ『ベルサイユのばら』の完成試写会も予定されています。
完成まで長い時間がかかりましたが、私の姪が一生懸命頑張ってくれたお陰です。

12/16(月)には、例年の榛葉さんの掛川ディナーオペラです。
今年は『カルメン』です。
村田は持ち役のエスカミーリョをいたします。
『女王卑弥呼』で、神様役をやって下さる山口安紀子さんがカルメンです。
2024.12.16掛川ディナーオペラカルメン.jpg
そして12/24(火)のクリスマスイブには、東京の椿山荘にて、もと宝塚スターの三ツ矢直生さんの26回目のディナーショウに、私と村田がゲスト出演させていただきます。
三ツ矢さんは、宝塚退団後がんばって大検をとり、みごと東京芸術大学に入られた努力の人です。
IMG_20241102_0001.jpg
舞台ではありませんが、私の故郷ともいえる千葉県の柏市で、このほど、マンホールにベルばらの意匠が使用されることになりました。
oscar柏市マンホール.pngoscarmarie柏市マンホール.png


marie柏市マンホール.png
ベルばらは、私が柏市に住んでいた時に書いた作品ですので、この企画には本当にふさわしいのではないかと思います。
両親が生きていたらどんなにか喜んだことでしょう。
きっと駅前まで、何度も何度も眺めに行ってたはずです。
見せてあげたかったです。

警報級の大雨、どうか何事もなく通り過ぎますようにと祈っています。

posted by riyoko at 21:31| Comment(0) | 日記

2024年10月18日

不安定な気候が続きますね

10月18日(金)
池田理代子です。

朝夕がめっきり冷え込むのに、昼間の気温は依然として高い日が多く、風邪を引いていらっしゃる方が増えましたね。
かくいう私も持病の膀胱炎に加え、歯の痛み、風邪と、三重苦にめげています。

先日は、何年ぶりかで、あまりの歯の痛みに耐えかねて、かかりつけのお医者様のご紹介で、歯医者さんに行ってきました。
紹介状を書いていただいたので、なんと当日即診療していただくことができ、ラッキーでした。

かかりつけの歯医者さんがいないと、本当に不安で、ずるずると診察していただくのを伸ばすものですが、先生のご紹介となれば、もう否も応もなく、ただ「痛くされないですか」と繰り返し、まな板の鯉となりました。

これから暫く通うことになる歯医者さんがみつかって、本当にラッキーです。
レントゲンをとられ、まだすべて自分の歯が揃っている私、「驚くほど立派な歯ですね。日本人でもこんな立派な歯、1%くらいしかいませんよ」と褒められ、それなのに手入れを怠ってきた自分を恥じ、付き添ってくれた村田と帰途につきました。
聞くところによると、ちゃんとしている人は半年に一度くらいは歯石を取って頂くのだそうです。
反省しています。

歯は、歌い手にとって体形の次に大切なものです。
一本欠けても、発声が変わってしまいます。
若い頃から一本欠けていた村田は、今となっては発声が変わってしまうのが怖くて、差し歯を入れることができません。

この頃、すっかり売れっ子になってきた彼は、どうするんだろうかと心配になるくらい、卑弥呼の稽古の合間に名古屋に行ったり、兵庫に行ったり、秋田に行ったり、もちろん東京や横浜でも、と、忙しくしています。
2024.10.13たつの卑弥呼オケ合わせ.jpg

2024.10.13たつの楽屋にて.JPG
少し痩せた?
一番太っていた頃より15kgほど痩せたそうです。

それぞれの舞台の合わせもあるので、一緒にお夕飯を食べる日がめっきり減りました。
料理をしなくて済む私は楽ですが、その分、私もまともに食べなくなるので、栄養状態がお互いに心配なところです。

先日は、久しぶりに私も一緒の舞台に立ちました。
久しぶりだと、着られるドレスがなくなっていたりして、慌ててしまいます。
歳をとると、体重は減っていても、思いもよらないところに肉がついているものなのですね。
しかもこの日は、靴を持ってくるのを忘れ、焦りまくりました。
山口さん、有難う!
2024.10.6皆とみない椿姫.jpg


2024.10.6みなとみらい.jpg

いつも、東北の季節の味覚を贈って下さる、最上川特産の社長の芳賀さんから、なんとこのたび、天然鮎が届きました。
この間の山形の洪水を心配していたのですが、最上川の支流の寒河川で釣れた、希少な天然の鮎だそうです。
私は、養殖の鮎は駄目なくせに、天然の鮎だと美味しくいただける生意気な奴なので、焼いて頂くのが楽しみです。
芳賀さんとは、もう若い頃からの「日本旅行作家協会」という団体でのお知り合いですが、途絶えることのない誠実なお付き合いをしてくださる、何人かのお知り合いのお一人です。

私自身は、忙しさにかまけ、決してまめにご連絡したり出来ない駄目な人間ですが、こんな私に、何人か、変わらぬお付き合いをしてくださる方たちがいることを、本当に有り難く思っています。


posted by riyoko at 18:13| Comment(0) | 日記