2024年08月08日

ご無沙汰いたしました

8月8日(木)
池田理代子です。

六月からブログを更新できていませんでした。
こんなに歳月の立つのが早いとは・・・と、実感しました。

実は、村田孝高のニューヨーク・カーネギーホールでのリサイタルから戻ってきて、とんでもない時差ぼけで、一週間以上寝込んでおりました。
村田も、起きてはまた寝て、寝ても寝てもシャキッとしない生活を送っておりました。

私は、韓国ミュージカル『ベルサイユのばら』の初日セレモニーのため、二泊三日と言うスケジュールでソウルに向かうことになっておりました。
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舞台開演前の、伝統的な韓国の祭礼。
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記者会見です。

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初日には、来春のアニメ映画でフェルゼンの声を務められる、加藤和樹さんもいらしていました。
とにかくすごい・・・!!の一言です。

韓国語での上演で、日本語字幕はついていないのですが、ストーリーは分かっているので不便はありませんでした。
何より、舞台装置の凄さに圧倒されました。
今、来年6月5日6日に国際フォーラムで上演する『女王卑弥呼』の舞台装置とか音響とか、プロジェクションマッピングとか、色々の具体的な打ち合わせが始まっていますが、正直、ここまでものすごいとしか言いようのない舞台装置にお金を掛けられるこのミュージカルが、羨ましかったです。

172cmのオスカル(女性)に、185cmのアンドレやベルナール・シャトレ(男性)などの迫力にも圧倒されました。
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沢山のお知り合いが、続々と韓国にいらしているみたいです。
私ももう一度グループを組んで行きたいと思っています。
トリプルキャストなのですが、初日のオスカル様の日は、既にチケット完売だそうです。
これが、日本のミュージカル界でも話題の韓国ミュージカルと言うものかと、納得いたしました。

同じ時期に、宝塚のベルばらも上演されています。
こちらもチケットを取るのが大変みたいです。
私たちは九月の東京公演に行くのですが、何と、その翌日に香川県でのコンサートのオファーが入り、時間のやりくりに苦労しています。

村田は、七月は割とゆっくり休めたのですが、八月に入ったら、なんと四回ものコンサートやオペラが入り、バタバタしております。

八月四日の名古屋でのコンサートに続き、皆様にも既にご案内させていただいた、オーケストラとのディズニーやサウンド・オブ・ミュージックなどの舞台が8/12に迫っております。
その後は、22日にプライベートなコンサート、24日にオペラ・プロデュースの『フィガロの結婚』と続きます。村田は、主役のフィガロを歌わせていただきます。
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7月15日の韓国ミュージカル初日に行ったときに、私のアテンドをしてくださった女性と仲良くなったのですが、その方から、とても意外なお話を伺いました。
ベルサイユのばらのすぐ後にかいた『おにいさまへ・・・』には、実在のモデルとなった方がいらっしゃるのですが、何と、そのアテンドの方が高校時代に教わった先生が「僕が『おにいさまへ』のモデルなんだよ」と仰ったとかで、教室中で大騒ぎになったそうです。お名前も、間違いなくその先生で、あまりの懐かしさにしばし心がざわつきました。

「おにいさまになって下さい」とお願いしたのが、中学三年生の時。
東大生ばかりが教えている『学力増進会』という、夏休みや春休みなどの塾みたいなものに通っていた頃でした。
それからは、ずっと文通をしたり、展覧会や五月祭などに連れて行ってくださいました。
色々な物の考え方を教わった方でした。
たしか私より十歳ほど年上だったかと思いますが、今はどこでどうしていらっしゃるのでしょうか。
ご存命なら、一度お会いしたいと強く思ったことでした。
posted by riyoko at 14:52| Comment(0) | 日記

2024年06月23日

皆さま、大変ご無沙汰いたしました。ニューヨークから無事に帰ってまいりました。

6月23日(日)
池田理代子です。ベルばらのアニメ、宝塚歌劇、コラボ商品やコラボ企画などの情報は、www.ikeda-royoko-pro.com へどうぞ!

ついに今年の一大イベント、村田孝高と岡崎ゆみさんとのデュオ・リサイタルが、あのニューヨーク・カーネギーホールで大成功裏に終わりました!!
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実は、カーネギーホールは、空いていれば誰でも申し込めるのですが(その代わりめちゃ高い)、とにかくお客様を入れるのが大変なんです。
ニューヨークにお知り合いなどいない私たちは、日本で向こうにお知り合いのある方にお願いして、人を集めていただきました。

その結果、国連代表部の方々、領事館の方々、有名商社や銀行の方々、それに日本を代表するオペラ歌手と言うとんでもない方々が来てくださることになり、私と村田の母、甥のまあちゃんは前日夜まで名前と座席番号を打ち込み、本番当日にチケットボックスに渡せたという慌ただしさ。
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私は、封筒にチケットを入れて表に立って出来るだけお迎えをしていたのですが、ホール側の怖いおっさんから「チケットボックスへ行け」と怒られる始末。それでも頑張って何人かの方にはチケットを直接お渡しできました。
皆さん奥様が日本人で、撮影会まで始まってしまって、またまた「あっちへ行け」と怒られる始末。
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でも、当日券も買って下さった方が少なからずあり、嬉しかったです。
2024.6.7現地で知り合った方が早速チケット四枚買って下さいました。.jpg
村田が歌った中ホールは、割と新しいホールで、歌い手にとって必ずしも歌いやすいホールではなかったようですが、それでも、最後にはスタンディングオベーションを頂き、アメリカ側のスタッフが「このホールにこんなに人が入ったのははじめて」と仰ってくださり、最後にはアンコール曲の『フニクリ・フニクラ』に合わせて舞台裏で手拍子までしていらしたとか。
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今回、このニューヨーク公演を実現するにあたっては、『村田孝高後援会』理事のお一人でいらっしゃる方が、ニューヨークのプリンス・北野ホテルの経営者でいらっしゃり、「いつも忙しくて村田君の舞台を観に行けないから」と、何と、宿泊からお食事、すべての費用を無料で提供してくださいました。
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プリンス北野は、ニューヨークでも一等地にあり、過去には天皇陛下もお泊りになっています。
またこれからの首相ご一行訪米の際には一棟をまるまるお借上げとか。
決して大きなホテルではないのですが、とても暖かいおもてなしと、朝食に、普通の洋食の他にご飯、お味噌汁etc...など存分にそろっていて、日本人には嬉しいホピタリティです。
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何よりご自慢は、最上階のラウンジ。
テラスからはエンパイア・ステートビルをはじめ周囲の有名なビルが見渡せ、夜景は北野ㇷ゚リンスならではの名物です。
わざわざここにデートに来るカップルもありました。
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村田の甥のまあちゃん。本当に頭が良く心の優しい素晴らしい子です。
ラグビーやっています。
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カーネギーの演奏は、おおむね色々なサイトでも大変評判が良く、まずまず大成功と言っていいかと思いました。

ところで、その夜はヤンキーススタジアムでドジャース戦があって、なま大谷さんをばっちり見ることができました。
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なまの野球スタジアムは、子供の頃に父に連れて行ってもらった甲子園球場が初めてで、それいら70年ぶりくらいです。

この後は二階建て観光バスでニューヨークを満喫しました。
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その後、私の40年前の英語とドイツ語の先生のロスのお宅に泊めていただくのですが、これはまた次回に。
posted by riyoko at 07:35| Comment(0) | 日記

2024年05月21日

熱海では過ごしやすい気候です

5月21日(火)
池田理代子です。

各地で異常な高温が続いているみたいですが、熱海の、特に海に面した我が家では、過ごしやすい気温になっています。
海が本当に美しいです。

五月は、初めからバタバタと慌ただしい日々が続きました。
3日に村田がお知り合いのコンサートのお手伝いで歌わせていただき、一日置いて五日から、四国・丸亀のレオマワールドでのコンサートに出かけました。
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前夜には、素敵な古民家のレストランでおもてなし頂きました。
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村田の『セヴィリアの理髪師』からいきなり始まったコンサート、去年に続き今年も雨で、それでも多くの方が来てくださいました。
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テレビでも放送され、四国新聞にも記事が載りました。
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6日にコンサートを終え、そのままマリンライナーと新幹線を乗り継いで、熱海を素通りし、7日と8日一時からのオーケストラ合わせに間に合わせ、何とか無事に、9日の国際フォーラム『愛と祈りのオペラと生きる喜びの第九』に突入できました。

池田は第九合唱に、村田は前半を『女王卑弥呼』のソロを歌い、後半第九ソロに、と言う慌ただしさ。
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今回は、卑弥呼侍女さんたちや阿多の君、スサノオなども、しっかりと衣裳をつけていただいて、私は、字幕のキュー出しに入り、色々と来年の本番に向けて学べることが多くありました。
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第九でソプラノソロを歌われた羽山弘子さんは、来年6/5組の卑弥呼も演じてくださいます。
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この日、ブライダルデザイナーで、村田孝高の後援会理事を務めて下さっていた桂由美先生もご臨席の予定だったのですが、思いもかけず急逝され、私は、ぽっかりと空いた先生の座席にバラの花を飾らせていただきました。
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本当に長いお付き合いで、まだ亡くなられたことが信じられません。
村田の舞台には、後援会理事として必ずと言っていいほどご臨席くださり、よく村田の手を取って「私が死んだら『千の風になって』を、あなたの声で歌ってちょうだい」と仰っていました。

六日のレオマでのコンサートでは、そのお約束通り、『千の風になって』を二人で歌わせていただきました。
途中から涙で声が震えてしまいました。

さてさて、国際フォーラムが無事に終わった後は、京都に向かい、15日の下鴨神社の葵祭に参加させていただきました。
天皇勅使をお迎えしての儀式があるので、男性はモーニング、女性は着物という決まりで、村田は貸衣装のモーニング、私は何十年ぶりかの着物で、あたふたと大騒ぎでした。
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当日は朝七時起きで着付けの方が来てくださいましたが、山口さんが縫ってくれた襦袢をはじめ、彼女の揃えてくれた小物など、着付けの方が本当に感心していらっしゃいました。
お陰で無事にセレモニーを終えることができました。
久方ぶりの着物には、身体が悲鳴を上げていました。
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私が描かせていただいた御朱印の所には、何十人もの人たちが並び、写真撮影までしてくださっていて、嬉しかったです。
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『女王卑弥呼』には、いいお席からお申し込みが来て、本当に有り難いことです。
皆様のお申し込みをお待ちしております。
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来月六月に、村田孝高は、ピアニストの岡崎ゆみさんと、ニューヨークのカーネギーホールでリサイタルをいたします。
村田の母と甥のまあちゃんもニューヨークまで来ます。
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何と言ってもリサイタル翌日に、ドジャース対ヤンキース戦というおまけまでついているのですから。
アメリカン倶楽部の総裁のボブさんが、私たちのためにチケットを確保してくださいました。
「早めに確保しておいてよかった。あれから滅茶苦茶値段が上がっている。信じられない」とのこと。
本当に人気のある球団なのですね。


posted by riyoko at 16:59| Comment(0) | 日記

2024年04月26日

藤の花が咲きました

4月26日(金)
池田理代子です。

仕事場の窓から見える緑の中に、いつの間にか山藤が咲いていました。
このところ忙しくしていたので、気が付きませんでした。
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可憐で人知れず咲く姿に、感動を覚えています。
でも、熱海駅前のツツジの、こぼれるばかりに爛漫と咲いている美しさにも心奪われます。
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先日は、世界遺産・京都下鴨神社からの依頼で、御朱印帳のイラストを描かせていただきました。
女性の美の象徴ともいうべき「玉依姫」そして、知の象徴ともいうべき「紫式部」の姿です。
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紫式部の目の前には置かれている和紙に、これからまさに「いずれの御時にか・・・」と筆をおろし始める瞬間を描きました。
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ネットにも結構上がって話題になっているようですので、ご覧になれる方は是非ご覧ください。

そして昨日4月25日は、宝塚市にある手塚治虫記念館の開館30周年で、記念のトークに呼ばれて行ってまいりました。
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私にとってはほぼ真夜中ともいうべき朝の七時半に起床して、珍しく日差しを浴びながら、宝塚大劇場の前の花の道を歩いて記念館に向かいました。
途中、花の道のオスカルとアンドレの銅像の前で、ミーハーをして写真なんか撮ったりして。
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今年は宝塚110周年、七月には『ベルサイユのばら〜フェルゼン編』も上演されます。
街の至る所にポスターが張られ、フードコートで頂いたらーめんにも、ほら、宝塚110周年の文字が!
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私の方は、来年の国際フォーラムCでのオペラ『女王卑弥呼』に向けて、先日はじめて、舞台監督さん・美術さん・演出助手の方・照明さんetc.のスタッフの皆さんの顔合わせがあり、緊張感で、身が引き締まる思いと共に、20年越しの思いがいよいよ現実のものとなるのだという実感に、言い知れぬ喜びを感じました。
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20数年前に、歌舞伎の中村福助さんからお声がけいただいて以来、手塚先生の『火の鳥』の死生観にも大いなる影響を与えられました。
またあの当時発行されていた学術書をむさぼり読み、それから、何回かお会いしてお話させていただいたことのある、作家の故・松本清張先生の邪馬台国観にも少なからぬ影響を受けて、魂をこめて書き上げた脚本です。
手塚先生と清張先生がご存命であれば、是非観ていただきたい脚本です。
当日の客席には、お二人のためのお席を用意したいと思っています。

さてさて、5月6日には、四国・丸亀のレオマリゾートでのばら園での野外コンサートが待っています。
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こんなボロボロの体で、ちゃんと歌えるかな・・・。
皆さんの温かい応援におすがりしたい気持ちです。

それより、あんまり家を留守にすると、ぷにちゃんが寂しがって、帰ってくるとひと通りはしゃぎまわった挙句に、私の胸の上でこんなになって寝ています。
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posted by riyoko at 22:46| Comment(0) | 日記