2024年10月10日

ついに風邪を引きました

10月8日(火)
池田理代子です。

先月から、オペラ『女王卑弥呼』の音楽稽古が始まって、出演者のスケジュール合わせ、稽古場所の確保、コレぺティさんの確保とバタバタしているうえに、寒暖の差が出てきて、しかも、この間に、インタビュー五つ、コンサート一つ、松竹との打ち合わせの上に、欲をかいて再び韓国ミュージカル『ベルサイユのばら』と宝塚歌劇『ベルサイユのばら』を観に行ったりしていた私、ついに風邪を引き、持病の膀胱炎まで発症してしまいました。

佐渡嶽部屋の大関・琴桜の大関昇進祝いのパーティもあったのに、こちらは体調不良でどうしても伺えず、夫の村田孝高が一人で行ってくれました。

お稽古では、うちは毎回稽古費とちょっとした軽食も出すのですが、こちらは、秘書の山口さんと、卑弥呼侍女で出演する今西仁美ちゃんが手伝ってくれ本当に助かっています。
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指揮者の飯坂さんもこの間入って下さり、音楽がびしっと締まり、オペラらしいものになってきました。

もと第九合唱団の皆さんや、出版社の皆さんと二回目の韓国ミュージカルに二泊三日で挑戦した私。
この間の初日では見られなかった、皆さんが撮影スポットに並ぶ光景などを見られたり、終演後はなんと、オスカルとアンドレ君もうらで撮影に出てきてくれて、本当に楽しかったです。
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しかし、東京に住んでいた頃には苦ではなかった稽古場へ通うのも、熱海から東京となると、さすがに疲れます。
でも、出演者の中には長野から通ってくれている方もあったりして、弱音は吐けませんね。

久しぶりに熱海の自分たちの部屋でゆっくりできた日、目の前に地元の可愛い漁船が浮かんでいました。
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台風一過の月も美しい風情で。
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このところ雨続きですが、それでも、小鳥たちの声に交じる雨の音さえ心安らぎます。

風邪薬と膀胱炎のお薬のせいで、少しだけよく眠れます。



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2024年09月08日

いよいよ卑弥呼の音楽稽古始まりました

9月8日(日)
池田理代子です。

九月に入り蝉の声もやんで、夕刻からは涼しい風が部屋を通り抜けます。

先日は、代々木のオリンピックセンターで、オペラ『女王卑弥呼』の初めての音楽稽古が行われました。
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八月の最終日の夜に、全部の楽曲が完成したので、これまで歌っていただいたアリアなどを除いては、歌手の皆さんはまったくの初見で、何よりピアノ伴奏を弾くコレぺティさんには、その当日にやっと出来上がった楽譜をお渡しするという暴挙でした。
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それでも、歌い手の皆さんはちゃんと初見で歌って下さり、コレぺティの白河君も、まるで慣れたオペラを弾くように伴奏して下さり、ただただ驚きでした。
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歌い手さんは、二重唱まで初見で歌われ、そういえば私が東京音楽大学を受験した時も、試験科目に「初見視唱」というのがあったことを思い出し、懐かしかったです。
歌手の方たちの歌を聞きながら、私は、その場面の動きや舞台構成を何となく考えることができました。

途中には、楽しいブレイクタイムも。
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この夏は、本当に忙しい夏でした。
村田は、こんな格好で「アラジン」を歌ったり、
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そうかと思うと真面目な『フィガロの結婚』を歌ったり、
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参議院議員の森まさこさんの還暦祝いのパーティで歌わせて頂いたり、挙句に、お風呂場で滑って腰を打ち、膝をひねって松葉づえ生活の妻に代わって、皿洗いその他の家事をこなしたり。

でもその間には、メトロポリタンをはじめ世界のオペラ劇場で活躍していらっしゃるオペラ歌手の田村麻子さんが、お母様とご一緒に我が家の別室に二泊もしていらっしゃったり。
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今日は村田が、東京で、俳優の赤川漣さんと打ち合わせがありました。
赤川漣さんは、演技指導と、スサノオに切られる悪役も演じてくださいます。
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これから音楽稽古は11月末まで続き、年末年始をはさんで春から立ち稽古に入ります。
私はその間、作曲の薮田先生と曲の変更などの打ち合わせをしたり、舞台美術さんや舞台監督さん、照明さんたちとこまごまと打ち合わせをしたり、他のたまっている仕事を片付けたりします。
来年6月の5日、6日の本番が本当に楽しみです。
posted by riyoko at 18:59| Comment(0) | 日記

2024年08月08日

ご無沙汰いたしました

8月8日(木)
池田理代子です。

六月からブログを更新できていませんでした。
こんなに歳月の立つのが早いとは・・・と、実感しました。

実は、村田孝高のニューヨーク・カーネギーホールでのリサイタルから戻ってきて、とんでもない時差ぼけで、一週間以上寝込んでおりました。
村田も、起きてはまた寝て、寝ても寝てもシャキッとしない生活を送っておりました。

私は、韓国ミュージカル『ベルサイユのばら』の初日セレモニーのため、二泊三日と言うスケジュールでソウルに向かうことになっておりました。
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舞台開演前の、伝統的な韓国の祭礼。
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記者会見です。

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初日には、来春のアニメ映画でフェルゼンの声を務められる、加藤和樹さんもいらしていました。
とにかくすごい・・・!!の一言です。

韓国語での上演で、日本語字幕はついていないのですが、ストーリーは分かっているので不便はありませんでした。
何より、舞台装置の凄さに圧倒されました。
今、来年6月5日6日に国際フォーラムで上演する『女王卑弥呼』の舞台装置とか音響とか、プロジェクションマッピングとか、色々の具体的な打ち合わせが始まっていますが、正直、ここまでものすごいとしか言いようのない舞台装置にお金を掛けられるこのミュージカルが、羨ましかったです。

172cmのオスカル(女性)に、185cmのアンドレやベルナール・シャトレ(男性)などの迫力にも圧倒されました。
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沢山のお知り合いが、続々と韓国にいらしているみたいです。
私ももう一度グループを組んで行きたいと思っています。
トリプルキャストなのですが、初日のオスカル様の日は、既にチケット完売だそうです。
これが、日本のミュージカル界でも話題の韓国ミュージカルと言うものかと、納得いたしました。

同じ時期に、宝塚のベルばらも上演されています。
こちらもチケットを取るのが大変みたいです。
私たちは九月の東京公演に行くのですが、何と、その翌日に香川県でのコンサートのオファーが入り、時間のやりくりに苦労しています。

村田は、七月は割とゆっくり休めたのですが、八月に入ったら、なんと四回ものコンサートやオペラが入り、バタバタしております。

八月四日の名古屋でのコンサートに続き、皆様にも既にご案内させていただいた、オーケストラとのディズニーやサウンド・オブ・ミュージックなどの舞台が8/12に迫っております。
その後は、22日にプライベートなコンサート、24日にオペラ・プロデュースの『フィガロの結婚』と続きます。村田は、主役のフィガロを歌わせていただきます。
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7月15日の韓国ミュージカル初日に行ったときに、私のアテンドをしてくださった女性と仲良くなったのですが、その方から、とても意外なお話を伺いました。
ベルサイユのばらのすぐ後にかいた『おにいさまへ・・・』には、実在のモデルとなった方がいらっしゃるのですが、何と、そのアテンドの方が高校時代に教わった先生が「僕が『おにいさまへ』のモデルなんだよ」と仰ったとかで、教室中で大騒ぎになったそうです。お名前も、間違いなくその先生で、あまりの懐かしさにしばし心がざわつきました。

「おにいさまになって下さい」とお願いしたのが、中学三年生の時。
東大生ばかりが教えている『学力増進会』という、夏休みや春休みなどの塾みたいなものに通っていた頃でした。
それからは、ずっと文通をしたり、展覧会や五月祭などに連れて行ってくださいました。
色々な物の考え方を教わった方でした。
たしか私より十歳ほど年上だったかと思いますが、今はどこでどうしていらっしゃるのでしょうか。
ご存命なら、一度お会いしたいと強く思ったことでした。
posted by riyoko at 14:52| Comment(0) | 日記

2024年06月23日

皆さま、大変ご無沙汰いたしました。ニューヨークから無事に帰ってまいりました。

6月23日(日)
池田理代子です。ベルばらのアニメ、宝塚歌劇、コラボ商品やコラボ企画などの情報は、www.ikeda-royoko-pro.com へどうぞ!

ついに今年の一大イベント、村田孝高と岡崎ゆみさんとのデュオ・リサイタルが、あのニューヨーク・カーネギーホールで大成功裏に終わりました!!
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実は、カーネギーホールは、空いていれば誰でも申し込めるのですが(その代わりめちゃ高い)、とにかくお客様を入れるのが大変なんです。
ニューヨークにお知り合いなどいない私たちは、日本で向こうにお知り合いのある方にお願いして、人を集めていただきました。

その結果、国連代表部の方々、領事館の方々、有名商社や銀行の方々、それに日本を代表するオペラ歌手と言うとんでもない方々が来てくださることになり、私と村田の母、甥のまあちゃんは前日夜まで名前と座席番号を打ち込み、本番当日にチケットボックスに渡せたという慌ただしさ。
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私は、封筒にチケットを入れて表に立って出来るだけお迎えをしていたのですが、ホール側の怖いおっさんから「チケットボックスへ行け」と怒られる始末。それでも頑張って何人かの方にはチケットを直接お渡しできました。
皆さん奥様が日本人で、撮影会まで始まってしまって、またまた「あっちへ行け」と怒られる始末。
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でも、当日券も買って下さった方が少なからずあり、嬉しかったです。
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村田が歌った中ホールは、割と新しいホールで、歌い手にとって必ずしも歌いやすいホールではなかったようですが、それでも、最後にはスタンディングオベーションを頂き、アメリカ側のスタッフが「このホールにこんなに人が入ったのははじめて」と仰ってくださり、最後にはアンコール曲の『フニクリ・フニクラ』に合わせて舞台裏で手拍子までしていらしたとか。
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今回、このニューヨーク公演を実現するにあたっては、『村田孝高後援会』理事のお一人でいらっしゃる方が、ニューヨークのプリンス・北野ホテルの経営者でいらっしゃり、「いつも忙しくて村田君の舞台を観に行けないから」と、何と、宿泊からお食事、すべての費用を無料で提供してくださいました。
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プリンス北野は、ニューヨークでも一等地にあり、過去には天皇陛下もお泊りになっています。
またこれからの首相ご一行訪米の際には一棟をまるまるお借上げとか。
決して大きなホテルではないのですが、とても暖かいおもてなしと、朝食に、普通の洋食の他にご飯、お味噌汁etc...など存分にそろっていて、日本人には嬉しいホピタリティです。
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何よりご自慢は、最上階のラウンジ。
テラスからはエンパイア・ステートビルをはじめ周囲の有名なビルが見渡せ、夜景は北野ㇷ゚リンスならではの名物です。
わざわざここにデートに来るカップルもありました。
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村田の甥のまあちゃん。本当に頭が良く心の優しい素晴らしい子です。
ラグビーやっています。
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カーネギーの演奏は、おおむね色々なサイトでも大変評判が良く、まずまず大成功と言っていいかと思いました。

ところで、その夜はヤンキーススタジアムでドジャース戦があって、なま大谷さんをばっちり見ることができました。
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なまの野球スタジアムは、子供の頃に父に連れて行ってもらった甲子園球場が初めてで、それいら70年ぶりくらいです。

この後は二階建て観光バスでニューヨークを満喫しました。
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その後、私の40年前の英語とドイツ語の先生のロスのお宅に泊めていただくのですが、これはまた次回に。
posted by riyoko at 07:35| Comment(0) | 日記