2024年04月05日

花冷えの雨です

4月5日(金)
池田理代子です。

昨日まで、初夏を思わせる陽気で、あちこちで桜が開いてすごい人出だったというのに、昨夜から熱海でも冷たい雨が降っています。

熱海は一月ごろから色々な種類の桜が咲き始め、染井吉野や山桜が美しい季節で、町までのちょっとした道路を走っていても、お花見が楽しめます。
最近は、めっきり若い人たちの姿が目に付くようになりました。
それにつれ、新しい色々なお店も開店しています。
タクシーの運転手さんに言わせると、若い人たちは、昔の人と違ってあまりお金を落としてくれないのだそうです。

そういえば昔の熱海は、旅館で芸者さんを挙げて宴会をして、温泉に浸かった後は、浴衣姿でバーやスナックを訪れるというような賑やかな温泉行楽地でしたが、
今はもうそんな昭和な時代では無くなりました。

昨年の五月は、香川県のレオマワールドで、ベルばらのばら園開設を記念して、私と村田で、コンサートをさせていただきましたが、今年も、5月6日にやはり二人で野外コンサートをさせていただきます。

昨年はかなり大振りの雨の中、レオマから貸し出してくれた雨具をかぶって、200人ばかりの皆様が、最後まで私たちの歌を聞いてくださいました。
今年は何とか晴れてくれるといいですね。

そのコンサートが終わってから、私たちは大急ぎで東京に直行する予定です。
今度は、5月9日の練習とオーケストラ合わせが5月7日と8日にあり、私も立ち会わねばなりません。

今年の5月9日は、国際フォーラムで先日のイタリア・バチカン公演の凱旋公演があり、その前半第一部で、『女王卑弥呼』の抜粋公演があるのです。
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「卑弥呼をやりたいから、理代子さん台本書いてくれない?」と、歌舞伎の中村福助さんに相談されたのが、20数年前、福岡のアクロス福岡で上演が決まっていたのですが、私の脚本があまりに「グランドオペラ」過ぎ、予算的にちょっと・・・ということで、アクロス公演がキャンセルになってしまい、その後、イタリア人作曲家での公演とか日本人のベテラン作曲家での公演とか、色々と試行錯誤を重ねているうちに、あっという間に20年が過ぎ去りました。
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私にとってもとても大切なこのオペラ、なんとか死ぬまでに陽の目を見せたいと思い、えいッとばかりに、来年の六月の個人での上演に踏み切った次第です。

先日、福助さんにもお会いしてきましたが、とても喜んでいただきました。
あの日二人で夢見た『女王卑弥呼』が、やっと陽の目を見るのです。

個人での上演と言うことで、いつも私たちの応援をしてくださる友人たちからは、温かい協賛を頂いています。
協賛をくださった方には、VIP席券と記念品をさし上げる予定です。
これからもご協賛のお申し出をお待ちしています。

・・・ということで、今年の5/9は、プレ抜粋公演です。
どうぞお楽しみに。

posted by riyoko at 19:42| Comment(0) | 日記

2024年03月25日

花粉は終わったのでしょうか

3月25日(月)
池田理代子です。

私が花粉症で苦しんでいる間に、イタリアの村田から次々に素晴らしい写真が送られてきていました。

ロッシーニ歌劇場の前は、開演前から長蛇の列だったそうです。
2024.3テアトロロッシーニ前で.JPG

2024.3ロッシーニ歌劇場前は長蛇の列.JPG
中は、超満席。
さぞかし歌った方々は気分が良かったことでしょう。
2024.3超満員のロッシーニ歌劇場.JPG

2024.3ロッシーニカーテンコール.JPG
バチカンへの移動の途中、素晴らしいオリーブ園へ立ち寄ったりもしたそうで。
2024.3途中のオリーブ園で.JPG
ここは、いまだに石臼でオリーブを引いているとかで、私にもお土産に一本頂きました。

バチカンでは、私や『真夏に第九を歌う会』のメンバーたちには懐かしい、聖パウロ教皇大聖堂での演奏でした。
あの日、夜で、かなりの雨が降っていたにも拘わらず、沢山の現地の方や観光客が私たちの第九を聴きに来てくださいました。
今回も、なかなかの人ですね。
2024.3聖パオロ.JPG
開演前に独りで発声をしている村田を、誰かが「映画のワンシーンのようだ」と言って撮って下さったそうです。きっとマフィア映画だね。
2024.3聖パウロで一人発声中.JPG
終演後のレセプションで。
2024.3レセプション.JPG
大相撲も世界フィギュアも終わりました。
フィギュアはとても好きで、特に最近は音楽とバレエが融合したような素晴らしいスポーツになってきています。
鍵山優磨君がコーチに付けた、イタリアの"お姐さん"なんか、本当に大好きでした。彼女がついて、鍵山君の音の表現が格段に素晴らしくなりました。

村田は、この間の会食で、何と元スケーターの一人無良崇人氏と同席だったそうです。私も行きたかったな。
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ドジャースの大谷君の騒動も、本当に可哀そうです。
この時期に!?と言うのが正直な感想です。

三月も末と言うのに、寒々しい日が続きます。
ホットカーペットの上で、うちの猫は伸びきっています。
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おいっ、ぷに!!
え?何か?
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posted by riyoko at 19:23| Comment(0) | 日記

2024年03月12日

お雛様とコンサート

3月12日(火)
池田理代子です。

荒れる三月ですね。
私はひどい花粉症で、朝起きたら目ヤニで目が開かず、昼間は鼻水ぽたぽたの毎日です。
実は今、さる由緒ある神社からの依頼で、久々のカラー原稿を描いているのですが、絵に鼻水が滴らないように、鼻にティッシュを詰めて仕事しています。
ああ、辛い。
何年か前の村田の様子を笑った罰が当たった。
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今年のお雛祭りは、熱海街中の行きつけのお店で、すごく可愛らしい三段飾りをみつけ、お玄関に飾りました。
村田がちらし寿司も買ってきてくれて、何年振りかで華やいだ嬉しいお雛祭りを過ごしました。
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その村田ですが、9日には、東京・紀尾井ホールでの『岡崎ゆみピアノリサイタル』に第二部で客演させていただき、閉じこもりきりの私も何か月ぶりかで東京に出かけました。
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この日は、愛子さまがおでましとあって、心なし客席が華やいでいたような気がしました。
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第二部のプログラムに、来年のオペラ『女王卑弥呼』から、村田が「この素戔嗚は」と言うアリアを歌うことになっていたので、ゆみちゃんが、ぜひ私にオペラの解説をと優しい心遣いをしてくださって、私も舞台に上がらせていただきました。
愛子さま、来年のオペラも見に来てくださると嬉しいんですけど。
早速にその日からぽつぽつと来年のお申し込みを頂いております。
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さてその日の終演後、ロビーで皆様にご挨拶したり写真撮影をしたりした後、村田は大急ぎで着替えて荷造りをして、タクシーで羽田に向かい、そのままイタリアへ飛ぶ予定でした。

ちょっと遅れてチェックイン、やれやれとラウンジに腰を下ろしたら、何と予定の飛行機が二時間遅れとのこと。
ドバイでの乗り継ぎに間に合わなくなってしまったそうです。
「今日の公開リハーサルに間に合わない!!」10日のファーノでの公開リハはとうとう間に合わなくて、翌日の本番直前にかろうじて滑り込み、11日のロッシーニ歌劇場での第九本番に歌うことができたとのこと。
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逐一届くメールに、私は生きた心地がしませんでした。
でも、バタバタした割に結構本人はリラックスして歌えたそうです。
満場のお客様は割れるような拍手を下さり、いつまでも帰ろうとされなかったとのことで、喜びが伝わってきてほっといたしました。
ばたばたと燕尾にアイロンをかけ、これから舞台へ出るところだそうです。
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この後14日のバチカン公演のため、ローマにに向かいます。

何より嬉しかったのは、ロッシーニ歌劇場でもバチカンでも、第九の前半に、『女王卑弥呼』からいくつかのアリアを歌わせていただけること。
作曲の薮田先生も、心から喜んでいらっしゃいました。
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さあ、私はカラー原稿の仕上げにかからねば。
体中ががちがちです。
たまらず、夜中の三時に温泉に行ったりしています。



posted by riyoko at 20:49| Comment(0) | 日記

2024年02月19日

お陰様で忙しくしています

2月19日(月)
村田孝高です。
お久しぶりです。

お陰様で色々な舞台にお声をかけていただいて、東京と熱海を行ったり来たり、今はオペラ『カルメン』の稽古で、熱海と広島を行ったり来たりの日々で、ぷにが、明らかにすねているのが分かります。

ところでこれ、理代子さんにご案内いただいたのですが、集英社マンガアートヘリテージ トーキョウラウンジ(虎ノ門の麻布台ヒルズガーデンプラザA B1)で、2月17日から「ベルサイユのばら」「オルフェウスの窓」の展示をやっています。
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入場は無料だそうです。

この間は、ようやくの思いで音楽劇『TAMASHIZUME』終えることができました。
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いやー、色々あって、色々な人が途中降板し、結構大変な舞台でした。
私も、途中で頭に来て降板しようかと思ったこともありました。
でも、後鳥羽上皇の生霊と言う役ですから、他の人に代わることはとてもできないだろうと思い、思いとどまりました。
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ね、この顔をご覧になれば、他の人では難しいとお判りでしょう。
冠をかぶるために、それほど長くはない髪を縛り上げて、この通り髷を作りました。
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決して安くはないチケット代の舞台に、いつもの皆さんがおいで下さり、本当に有難うございました。

この舞台が終わってすぐ広島の『カルメン』の稽古に飛び、翌日に東京に戻って、岡崎ゆみさんと、さる方の邸宅でのプライベートコンサートに伺い、その翌日に再び広島に入りました。
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『カルメン』が終わって戻ってきたら、3月9日には、紀尾井ホールでの岡崎ゆみさんのリサイタル「イタリア」に出演させていただきます。
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何と何と、ここからが凄いのですが、9日の紀尾井ホールを終えたその夜に、私は
羽田へ急ぎ、イタリアへ飛ばねばなりません。
そうです、榛葉さんが主催の、ロッシーニ歌劇場とバチカンでの『第九』のソロイストとして、皆さんに合流しなくてはならないのです。
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今年は、アルトソロに元宝塚宙組のトップ男役・大和悠河さんが帯同します。

こんなに詰まっていて、理代子さんは体のことをとても心配してくれます。
でも50代はバリトンの華、この十年を大切に大切に歌っていきたいと思っています。

今年は六月に、憧れのニューヨークのカーネギーホールで、岡崎ゆみさんとのデュオリサイタルも控えています。
アメリカの人たちやアメリカ在住の日本人の方たちに、この歌声をお届けできることを、今から楽しみにしています。
これからもどうぞ、変わらぬ応援を下さいますようお願いいたします。
posted by riyoko at 18:57| Comment(0) | 日記