4月5日(金)
池田理代子です。
昨日まで、初夏を思わせる陽気で、あちこちで桜が開いてすごい人出だったというのに、昨夜から熱海でも冷たい雨が降っています。
熱海は一月ごろから色々な種類の桜が咲き始め、染井吉野や山桜が美しい季節で、町までのちょっとした道路を走っていても、お花見が楽しめます。
最近は、めっきり若い人たちの姿が目に付くようになりました。
それにつれ、新しい色々なお店も開店しています。
タクシーの運転手さんに言わせると、若い人たちは、昔の人と違ってあまりお金を落としてくれないのだそうです。
そういえば昔の熱海は、旅館で芸者さんを挙げて宴会をして、温泉に浸かった後は、浴衣姿でバーやスナックを訪れるというような賑やかな温泉行楽地でしたが、
今はもうそんな昭和な時代では無くなりました。
昨年の五月は、香川県のレオマワールドで、ベルばらのばら園開設を記念して、私と村田で、コンサートをさせていただきましたが、今年も、5月6日にやはり二人で野外コンサートをさせていただきます。
昨年はかなり大振りの雨の中、レオマから貸し出してくれた雨具をかぶって、200人ばかりの皆様が、最後まで私たちの歌を聞いてくださいました。
今年は何とか晴れてくれるといいですね。
そのコンサートが終わってから、私たちは大急ぎで東京に直行する予定です。
今度は、5月9日の練習とオーケストラ合わせが5月7日と8日にあり、私も立ち会わねばなりません。
今年の5月9日は、国際フォーラムで先日のイタリア・バチカン公演の凱旋公演があり、その前半第一部で、『女王卑弥呼』の抜粋公演があるのです。
「卑弥呼をやりたいから、理代子さん台本書いてくれない?」と、歌舞伎の中村福助さんに相談されたのが、20数年前、福岡のアクロス福岡で上演が決まっていたのですが、私の脚本があまりに「グランドオペラ」過ぎ、予算的にちょっと・・・ということで、アクロス公演がキャンセルになってしまい、その後、イタリア人作曲家での公演とか日本人のベテラン作曲家での公演とか、色々と試行錯誤を重ねているうちに、あっという間に20年が過ぎ去りました。
私にとってもとても大切なこのオペラ、なんとか死ぬまでに陽の目を見せたいと思い、えいッとばかりに、来年の六月の個人での上演に踏み切った次第です。
先日、福助さんにもお会いしてきましたが、とても喜んでいただきました。
あの日二人で夢見た『女王卑弥呼』が、やっと陽の目を見るのです。
個人での上演と言うことで、いつも私たちの応援をしてくださる友人たちからは、温かい協賛を頂いています。
協賛をくださった方には、VIP席券と記念品をさし上げる予定です。
これからもご協賛のお申し出をお待ちしています。
・・・ということで、今年の5/9は、プレ抜粋公演です。
どうぞお楽しみに。