2024年02月06日

一部自民党議員のお金への執着には腹が立ちますね

2月6日(火)
池田理代子です。

大相撲も全豪オープンも終わってしまったので、昼間は仕事の合間に国会中継を、夜はボクシングの試合を見ています。
確かむかし、企業・団体献金をなくす代わりに政党助成金と言うのを作ったはずなのに、今ではどちらも自民党は受け取っています。

この度の裏金議員の聞き取りを自民党がやっているって、ひどい言い方かもしれませんが、泥棒に自分を縛る縄をなわせるようなもので、こういうことは第三者がやるべきことではないのでしょうか。
「裏金作った?」と仲間にきかれて「はい、作りました」と答える馬鹿があるでしょうか。

さるお偉い重鎮には、五年間で50億円もの政党助成金が渡っているとか。
選挙に必要なのだとしたら、日本国の選挙民と言うのは、ずいぶんとお金のかかる国民なのですね。
こういうお金は是非災害復興に使ってもらいたいものです。
裏金議員が、ため込んだ裏金を全部災害復興に差し出したら、ずいぶんまとまった金額になるのではないかと思います。

医師会をはじめ色々な医療関係からの献金で、医療報酬が上がり、国民の健康保険料の負担も上がりますが、文化への国の助成が少ないのは、大口の献金が足りないせいなのでしょうか。

宝塚でも漫画界でも、自殺がニュースをにぎわせています。
しかし、この間三谷幸喜さんも仰っていましたが、ご自分でも、死んでしまいたいほどの仕打ちを受けたことがあるけれど、踏ん張ってきたとのこと。
私もそうですが、誰しも、自殺を考えるほどの辛い理不尽な仕打ちを受けたことがあると思いますが、すぐに死を選ぶのではなく、もうひと踏ん張り踏ん張ってほしかったです。

たとえ周りに味方が誰もいないように思われ、絶望するしかないようなときでも、私などは騒動の最中、名も知らない、たまたまお手洗いですれ違っただけのちょっと年上のご婦人から、「世間はあなたをたたくけど、私は、あなたのような生き方を羨ましい、素敵だと思いますよ」と言っていただいた一言で、「そうだ、踏ん張って生きてみよう」と思い、踏みとどまることができました。

私がキリスト教の洗礼を受ける決心がついたのも、聖歌の中に「世の友我らを捨て去るときも 祈りに応えて慰めたまわん」という一節があるのに、子供の時からひどく惹かれていて(子供の頃から母に日曜学校に通わされていましたが、当のご本人は別な宗教を信奉していたみたい)、キリストと言うのは私にとってそういう存在だったからです。

本当に、世の人々のすべてがあなたを見捨て、あなたの敵に回ったように感じる時でも、必ず、あなたの味方をしあなたを支持してくれる人がいることを信じて、もうひと踏ん張りしてほしいと、切に思います。
それから、ネットのエゴサーチなどは絶対にしないことです。
匿名で無責任な情報を流し人を貶める、昔で言えば闇夜に背後から切りつけるような卑怯な人間の言葉などは、読むに値しません。

あの騒動のいまだ完全には解決が見られない宝塚ですが、今年は、五月から大阪と東京で『ベルサイユのばら50』が始まります。
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初演の時からの、私にとっては戦友ともいうべき榛名由利、初風淳、鳳蘭といったスターさんたちをはじめ、歴代のベルばらを担ってくれたスターさんたちが一堂に会し、トークや歌や名場面などを披露してくれます。
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最近村田は、ミュージカルのトムとジェリーで共演した湖月わたるさんと、ラインをしているみたいです。
私はそういうのが全然できないので、時々横から参加させてもらっています。
ラインができないと、仲間外れになったような気持ち、なんか分かるなあ・・・。
そろそろガラケーを卒業すべき時期が来ているのかも。






posted by riyoko at 16:46| Comment(0) | 日記

2024年01月30日

早くも一月も終わります

1月30日(火)
池田理代子です。

日々のニュースを目にするにつけ、心が苦しくなるような戦争や災害の映像です。
我々も、いずれ他人ごとではない時がやってくるのでしょう。
東京に、いざというときのためのシェルターができるとか。
でも、入れる人は限られているんでしょ、とニュースで語っていた人がいました。

十分に自然災害だけでも苦しいのに、その上武器を取って殺しあうなどと、人間と言う動物は本当に愚かです。
滅びの日を自ら早めているとしか思えません。

そんな日々の中、私の楽しみは、大相撲とテニスです。
でも、大相撲も全豪オープンも同時に終わってしまい、「明日からどうやって生きればいいの」と言う虚脱状態です。
いや、たまっている仕事かたづけろよ!とどこかから声が聞こえてきそうですが。

虚脱状態を少しでも伸ばそうと、大相撲佐渡が嶽部屋の千秋楽パーティに、友人も誘って出かけました。
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あと一歩で優勝だった琴ノ若関は、終始悔しそうな表情でした。
でも、いよいよ大関です!
小さいころからの彼を知っている身としては、我が子の晴れ姿を見るようで、涙が出るほど嬉しいです。
若女将に、大関のお披露目をやるから来てくださいね、と誘われていますが、村田の舞台と重ならないことを祈っています。
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今回は、琴ノ若関の活躍もあってか、いつもに増して盛大なパーティとなりました。
鏡開きに立つ私の横には、あの水戸黄門に出ていらした伊吹五郎氏と、結婚式を間近に控えた琴恵光関が。
華やかでおめでたい雰囲気の中で、若関だけが引き締まった表情を最後まで崩しませんでした。
来場所を楽しみに待つことにします。
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前後してしまいましたが、今年は、少し遅くなってからの初詣となってしまいました。いつもの近所の神社はもうお正月の仕事を終えていたので、いまだ観光客でにぎわう木宮神社の方に行き、去年の破魔矢のお炊き上げをやって頂き、ついでに、能登の被災者の方々の一日も早い復興や、来年六月の『女王卑弥呼』の上演の成功を祈願して、ご祈祷もしていただきました。
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私が初めて木宮神社のことを知ったのは、中学生の時。
『母』という小説の冒頭の舞台として、大楠などが詳しく出てくるのです。
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それから何十年も経って、初めて熱海を訪れ、木宮神社を訪れた時には、まだ何もない、神殿と大楠だけの静謐で裏寂れた雰囲気の神社でしたが、いつの間にかあれよあれよという間に立派な社務所やティールームや赤鳥居などが整備され、賑わいのある観光のメッカとなっていました。
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私はクリスチャンですが、神社に行くと、日本に生まれたものとして、この山川草木に宿る神聖なものの存在を感じます。
これは、宗教とは全く違った次元の、自分の中の「血」のようなものです。
そう言う感じは、皆さんもきっとお感じになっているのではないでしょうか。

村田孝高は、2月12日に迫ったオペラ『たましずめ』のために、ほぼ毎日のように稽古です。

今回はチケットの割り当てが思ったより少なく、後からお申し込みの皆様には失礼をいたしました。
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稽古場で、着物の襟の抜き方とか、平安時代の座り方など、村田が共演の皆さんに教えることも多々あるみたいです。
若い世代では、後鳥羽上皇や崇徳上皇などについても、あまりよく知らない人が増えているみたいで、日本史マニアの村田は、ややジェネレーションギャップを感じているようです。
村田の、怨念に満ちた後鳥羽上皇、今から見るのを楽しみにしています。

熱海では、冬の最中にまず糸川桜が咲いて、それから梅が開きます。
今糸川桜は爛漫と満開です。
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posted by riyoko at 14:27| Comment(0) | 日記

2024年01月11日

元旦から大変な年になりました

1月11日(木)
池田理代子です。

今年は、雲もない見事な初日の出が撮れて、喜んでもう一寝入りしたら、起きてから大変な災害のことを知りました。
ことしこそ・・・と思っていらっしゃった方も多かったと思いますが、何と言う歳明けになってしまったのでしょうか。
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夜遅い温泉に独り浸かっていると、被災地の方々を招いてあげたいな・・・と思われてなりません。

この分ではきっと箱根駅伝も中止だね、と村田と二人話していたのですが、こちらは無事に敢行され、村田の甥が在籍している青山学院大学が、雪辱を果たしました。

実は大みそかに、眠る前に、珍しくこんなスパークリングワインを空けました。
『オテッロ』と言う名前の付いたスパークリングワインで、「来年は、オテッロのイヤーゴの役が来るといいな」とゲンを担いで栓を抜いたのですが、果たしてどうなることでしょうか。
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今年は6日から初オペラで、以前だったら歌舞音曲はすべて中止になるところでしたが、何とか幕を開け、多くの皆様が足を運んでくださいました。

テノールではなくバリトンですが、珍しく、イオランタ姫の許婚者と言う役どころで二枚目の役でした。
美しいアリアが一曲ありました。
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この初オペラの終演後、打ち上げに出て、彼はそのまま、松戸にある佐渡が嶽部屋での二所ノ関一門の合同稽古に出かけました。
いや、もちろん見学ですよ!
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琴ノ若はもちろんのこと、大関の霧島関をはじめ、竜電、高安、玉鷲といった名だたる力士たちが、激しいぶつかり稽古をする様は、壮観だったそうです。
親方に「やってみたくなったでしょ」と言われ、あわや回しを締めさせられそうになったとか。
乗せられてやっていたら、きっと全身骨折して帰ってきたことでしょう。
大勢ひしめいているお相撲さんたちが、みんな村田のことを「え?」と二度見したそうで、最後に玉鷲関から「かっこいいですね、何やってる人ですか?」と聞かれたとか。
オペラ歌手だというと、とても納得していただけたそう。

この後二月に入ると12日に紀伊国屋サザンシアターで、百人一首の成り立ちの秘密を描く新作オペラ『たましづめ』、村田は、隠岐に流されて怨念の塊となっている後鳥羽上皇の役です。
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似合いすぎていて、想像するだに恐ろしい感じです。
お陰様でこちらのチケットは完売となりました。有難うございます。
それが終わるとすぐに、広島での『カルメン』で、持ち役の闘牛士エスカミーリョを演じます。
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そして、それが終わると3月9日には、いよいよ世界的ピアニスト・岡崎ゆみさんの紀尾井ホールでのピアノリサイタルに客演として呼ばれていて、「イタリア」をテーマに、かなりの曲数を歌うことになっています。
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お陰様でこちらの舞台のS席チケットは完売となりました。有難うございました。
A席チケットはまだありますので、どうぞお申し込みをお待ちしております。
なんと、この音楽会が終わると、その夜に、村田はすぐ羽田からイタリアに向けて飛び立たねばなりません。
ペーザロとバチカンでの第九のソロイストが待っているのです。
今年は、アルトソロを大和悠河さんが歌います。

51歳を迎えて、聞く方々の誰もが認めて下さる円熟の歌声となってきた村田ですが、バリトンの華ともいうべき50歳代をどうか有意義に生きて活躍してほしいと願わずにはいられません。
この円熟の歌声を、私は最後まで聞き届けられるかな・・・?
もっと早く知り合えばよかったと、詮方ないことを考えたりします。
posted by riyoko at 16:59| Comment(0) | 日記

2023年12月31日

今年も終わります

12月31日(日)
池田理代子です。

2023年も終わります。
先ほど、9Fのレストランの年越しそばをいただきました。
村田は、恒例の佐渡が嶽部屋のお餅つきにも出かけ、美味しそうなおもちをどっさりと持って帰ってきてくれました。
お正月が楽しみです。
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沢山のコンサートやオペラをこなした村田孝高はもちろんのこと、私にとってもこの12月は、3つも舞台が続き、慌ただしい師走となりました。
しかも、18日から、何ということでしょうか、久々の本格的な風邪を引いてしまい、20日には掛川での榛葉さんのオペラディナーショウで私は『ラ・ボエーム』の主役ミミをやることになっているというのに、まったく声が出なくなってしまいました。
お薬を飲みまくり、喋るのも控えて、20日本番の朝にようやく、歌うための道筋を見つけ(依然として話す声は出なかったのですが)、高音が出るようになったので、本番に挑みました。
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熱もあって、伴奏ピアノも十分に聞こえていない中、レチタティーヴォのとんでもないところがするっと抜けたりして、相手役ロドルフォの榛葉さんには沢山の負担をおかけしてしまいました。
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でも、アリア四本は何とか歌い終え、お客様には気づかれずに済んだようで、「高音が凄く美しかった」とか「最後のシーンで感動して涙を抑えるのに苦労した」とかいったお言葉をいただき、風邪で声が出ない状態だったことは気づかれていなかったのだと、ほっと安堵しました。

初めてオペラに挑む大和悠河さんが素敵な花のあるムゼッタを演じて下さり、舞台を大いに盛り上げてくださいました。
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終演後のアプローズで、二日前に誕生日を迎えたばかりの私に素晴らしいケーキがプレゼントされ、まったく予想もしていなかった驚きに嬉しさが爆発しました。
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ケーキに添えられたイタリア語のおめでとうプレートは、まだ大事にとってあります。
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この日は東京から桂由美先生がわざわざおいで下さって、掛川ではちょっとした騒ぎとなりました。
皆さんの温かい心に支えられて、大風邪を引きながらの舞台『ラ・ボエーム』を何とか終えることができました。

さあ、来年からは、2025年の国際フォーラムでの大舞台『女王卑弥呼』に向けて、フル稼働で準備を始めなければなりません。
秘書の山口さんのお陰で、衣裳も着々と出来上がり(彼女は和裁の専門家なんです!)、あらかた出演者の目途も立ってきたところで、私は演出プランに取り掛かっています。
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東京国際フォーラム1,300席を二日間お客様でいっぱいにするのは容易なことではありませんが、どうぞ皆さん、2025年6月5日6日の予定を空けておいてくださいね。

村田孝高は、年明け早々1月6日から、チャイコフスキーのオペラ『イオランタ姫』で仕事始めとなり、その後も続々とオペラが入っています。
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何よりも、来年はバチカンに第九のソリストとして歌いに行き、そして六月には初めてニューヨークのカーネギーホールでのコンサートにも出演することになっています。
どうぞ来年も、皆さんの変わらぬ応援を心からお願い申し上げます。
そして、来年が皆さんにとって少しでも今年よりいい歳となりますよう、お祈りしております。



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posted by riyoko at 20:55| Comment(0) | 日記