2023年11月11日

さすがに朝夕は冷えるようになってきました

11月11日(土)
池田理代子です。

朝(と言っても私は朝は起きてなどいませんが)夕は、めっきり冷えるようになってきましたね。
この間、急いでインフルエンザワクチンを打ってもらいました。
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11月23日のチラシをお渡ししてお誘いした年配女性の、あの凄い反応がびっくりで、色々書こうと思っていたことがすっかりすっ飛んでしまいました。

久々に、佐渡が嶽部屋の千秋楽パーティに出席したり、イタリア大使館に、私と村田と榛葉さんと三人が呼ばれて、'25年の大阪万博のイタリア館について、色々とお話をし、万博アンバサダーに就任したりしました。

また10/13には、音楽の友ホールで、榛葉さんのリサイタルに、村田はゲストとして招かれました。
歌とトークが大変に素晴らしく、アトホームな雰囲気の中、満席の皆さんがすごく楽しんでくださいました。

10/16には、八芳園の大きな会場で恒例の、ロックフェラーさん主催の『セイラーズ・フォー・ザ・ブルーシーズ』の催しがありました。
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これまで『ベルサイユのばら』は、それこそアジアやヨーロッパ言語はもちろんのこと、アラブ諸国の言語にまで翻訳されてきたのですが、何故か英語圏だけがまだでした。
それがこの度、豪華な装丁での英語版が出来上がり、ロックフェラーさんに直接お渡しすることができました。
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また、10/20には、何と何と、私が40年以上も前に、英会話とドイツ語会話を教わっていたアメリカ人の先生ダンさんが来日されて沼津までいらっしゃったので、お眼にかかりに行きました。
カリフォルニアの三階建ての豪邸に、もう40年以上の素敵な男性のパートナーと一緒にお住まいです。
パートナーのレイさんは、もとパンナムのパーサーをしていらして、40年前はほっそりとした美青年でした。
でも、歳月を経た現在の方が、味わいのある素敵なたたずまいにおなりでした。
沼津の海は浪も荒く、凄い風で、私のまつ毛も飛びそうなこんな風でした。
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村田の予約してくれた、『なすび』と言う変わった料理屋で、久々の久闊を叙しました。

また、東京駅近くのコットンクラブでの、夏樹陽子さんのディナーショウに久しぶりに伺い、10月は色々と公私ともに出かけることが多くありました。
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その分、11月は家に閉じこもってひたすら温泉に通い、おとなしく過ごしています。





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2023年10月31日

あっという間に10月が過ぎました

10月31日(火)
池田理代子です。

今朝は、かなり寒かったですね。
いよいよ晩秋に突入かと思ったら、まだこれから暑い日もあるそうです。
この寒暖差に、体が参ってしまう方も多いでしょう。
私もその一人で、さすがにここ一週間ほど前から、マンションに付帯している温泉に通っています。
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私が温泉に行かなくなったのは、実は一年くらい前、温泉の脱衣場で裸になった私に「池田理代子!」と言って体に触ってきた人がいたからなんです。
それ以来、ずっと温泉にはいかず内風呂で我慢してきました。
でも、体のあちこちが痛み始め、やっぱり温泉に入ろうと覚悟を決めたのが理由です。

生きていれば色々な人に遭遇するのは仕方のないこと、この世の中いい人ばかりではなくて、びっくりするような人もいますね。

さて、来たる11月23日には、第一生命ホールにおいて、とても素晴らしいオペラ・ガラコンサートが開かれます。

あのリヒテンシュタイン侯国の財団が主催するガラ・コンサートで、ポーランドやリトアニア、中国、オーストラリアなど各国から国を代表する歌手たちがオペラアリアを歌うのですが、何と、村田孝高は日本代表に選ばれて出演いたします!!
中にはミラノ・スカラ座や、アメリカのメトロポリタンオペラにすでにデビューしている人たちもいます。
既に後援会はじめ、皆様方にはご案内をお送りしていますが、是非ぜひご興味のある方はお申し込みください。
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ファックスは0557-68-1180、メールはbaranomuse@gmail.comからお申し込みが可能です。

ところで、このチラシをさる年配の女性にお渡ししてお誘いしたところ、何と、「あたしはね、もっとすごいのよ!」と言うお返事が返ってきました。
「ええーっ、凄いオペラ歌手だった方なのかしら」と思ったら、「あたしはね、六万円も出して三大テノール聴きに行ったんだから!」とのこと。
そしてとどめに「あたしたち夫婦は、うまい歌手しか聴きに行かないの」でした。
「いや、一国を代表して歌うこの人たちも、皆上手い歌手ですけど」と、心の中で一瞬ムカッとしましたが、すぐにさし上げたチラシをひったくって帰ってきました。

日本にとても多い、外国人のオペラなら高額でも観に行くけど、一生懸命頑張っている日本人の舞台など観にいかないという類の人種にあたってしまったのですね。
ましてや、将来ある若い才能を育てようなどと言う人は、本当に日本には少ないです。
自分で10年以上、そう言った若い人たちのための舞台を、貯金がゼロになるまで(!)やってきて、そのことはつくづく実感しました。
ですから、その頃に一生懸命応援して下さった方たちとは、今でもずっと感謝と共に温かいお付き合いが続いています。

もう私も後期高齢者、いつまでこうしたことが続けられるか不安です。
高校時代からの親友が、この間膵臓の異変で、何日か入院しました。

同世代の有名人たちも、次々鬼籍に入っています。

そういう日が明日やってきても悔いのないように、生きていきたいと思います。
と同時に、後に残る人の迷惑にならないような準備も始めています。
この間、衣類の断捨離を盛大にやり過ぎて、秋に着る服がなくなって困っているところです。
取り敢えず夏服を重ね着してしのいでいる有様です。

これからの季節、お風邪には十分お気をつけてお過ごしくださいね。


posted by riyoko at 18:08| Comment(0) | 日記

2023年09月30日

九月最後の日となりました

9月30日(土)
池田理代子です。

八月と九月は、私の仕事や村田の舞台などで、ほとんど東京にいることが多かったです。
漸く今日は、秋らしく涼しい風が窓から入ってくるようになりました。
熱海では、恒例の花火大会で、また大勢の人がやってきます。

先日のアメリカンクラブでの講演と音楽会も無事に終わりました。
私の講演が終わってからの、岡崎ゆみさんと村田孝高の音楽会、ピアノにほこりがたまっていたりして、とても弾きにくかったそうですが、ゆみちゃんの『カンパネラ』の独奏も、また村田の歌も、素晴らしかったです。

アメリカンクラブでのこのシリーズのイベントでは、一番大勢の皆様がいらして下さり、一番素晴らしかったと、クラブ側から言っていただきました。
私も、村田の歌を一番前で聞かせてもらいましたが、「本当にうまくなったなあ」というのが、身びいきではなく感じられました。
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ここまでの歌が歌えるようになったのは、これまで長きにわたって応援してきてくださった皆さんのお陰であることを、しみじみと感じました。
改めて、『村田孝高後援会』ほか、彼を応援して来てくださった皆様に、心から感謝申し上げます。

私は、きゅりあんからの疲れもあり、体がかなり参っていたので、いったん熱海に戻り、身体を休めて、この後の23日のかなっくホールでのコンサートには行きませんでした。
そうしたら、かなっくホールでの演奏が、また一段と素晴らしくて、会場からスタンディングオベーションが上がったそうです。
どうも私は、村田の一番素晴らしい歌を、いつも聞き逃してしまうようです。
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ユダヤ人作曲家シュトルツが、愛する妻に捧げた『Ich liebe Dich』と言う歌を、私が村田のためにドイツ語から日本語に翻訳したのですが、その歌がすごく評判が良かったと聞きました。
日本語での朗読もしたそうです。
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このコンサートの終了後に、主催者の方から、村田の歌を絶賛する比較的長いメールをいただきました。
紛争の続くミャンマーの無医村で働いていらっしゃる方々へのチャリティということで、少しでもお役に立てたのなら、本当に嬉しいことです。

このあと10月に入って、既にお知らせしているように、10月13日には、神楽坂の音楽の友ホールで、村田は榛葉さんのリサイタルで歌わせていただきますが、ここで、私が聞き損ねた『Ich liebe Dich』を歌ってくれるそうですので、頑張って音楽の友ホールには出向きます。
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皆様にご案内をお送りすると申し上げていましたが、チケットが残り少なくなってしまいましたので、今回郵送でのご案内はできなくなりました。
早々とお申し込みくださいました皆様、本当に有難うございます。
まだあと少し残っている数枚を、直接メールや電話でお申しこし下さった皆様にお届けしたいと思います。

昨日は中秋の名月でした。
少し雲がかかっていましたが、その風情がまた海に映えて、とても幻想的でした。
本当に、待たれた秋が漸くやってくるのですね。
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今年は少し暖冬だとか。
私には嬉しい予想です。
どうぞ皆さまお元気でお過ごし下さいね。

posted by riyoko at 19:41| Comment(0) | 日記

2023年09月19日

まだまだ暑いですね

9月19日(火)
池田理代子です。

お彼岸も近いというのに、まだまだ暑いですね。
皆さん体調は大丈夫ですか?

先日は、きゅりあんでのオペラ『男も女も皆こうしたもの』に、暑い中をおいでいただき、本当に有難うございました。
おまけに二日目は、豪雨と雷でした。

私はぼんやりで、「特別ゲスト歌手として出てください」と言われたのを、一回だけ歌えばいいと思っていたら、何と、二日間の昼夜公演で、本番は四回、それにゲネプロも二回、場当たりも二回で、合計八回歌うことになっていました。

しかも、きゅりあんは楽屋から舞台までエレベーターがなく、長い階段をせっせと上り下りして歌うので、心臓が破裂しそうでした。
私が歌った、プッチーニの『蝶々夫人』から「ある晴れた日に」を、二期会の大御所・菅野先生がとても褒めて下さり、本当に嬉しかったです。
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青島先生なりの翻案で、レズの話に変えられていましたが、私は別にそういうことに偏見はありませんが、途中に色々とモーツァルトのものではない歌や音楽が入り、中でも二葉百合子さんの『岸壁の母』を、おふざけで歌わせていらしたのには、ちょっと心にとげが刺さりました。

それと言うのも、私の父は、終戦の1945年八月に、激戦地の南方から戻ってこなかった兵士だったからです。
それから二年して、捕虜となった父は、生きて日本に復員しましたが、私が生まれた時には、顔も見ぬ祖母は亡くなっていました。
父は果たして祖母に生きて会えたのかどうか、父は私に、祖母の「理代」という名前を付けたのです。
あの頃、どれほどの「岸壁の母」が、帰らぬ息子を、もしやもしやと思って待ち続けたことか、それを思うと涙が止まりません。
そういうことをギャグとして使うのは如何なものかと、とても心が痛んだ次第です。

私の楽屋は、あの宝塚でアンドレをなさった大和悠河さんとご一緒で、びっくりするほど気さくでお心遣いのある方で、すっかり意気投合いたしました。
しかも、本格的にオペラの勉強をなさっていて、音大を出た人でも難しい高いEsの音もお出しになるソプラノさんで、これからどんどんお上手になられるだろうと、楽しみなことでした。
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私は年末の12月20日に、恒例の掛川での榛葉さんのオペラディナーショウで『ラ・ボエーム』のミミを歌い演出もやる予定ですが、もう一人まだ決まっていなかったムゼッタ役に、彼女に声をかけてみました。
そうしたら、歌ったことがおありだとのことで、とんとん拍子にその場で話が決まりました。
とても美しくてお顔の小さな素敵なムゼッタです。
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ボエームのお稽古を始める前に、10月13日、東京は神楽坂の音楽の友ホールで、榛葉さんのリサイタルがあり、村田も歌わせていただきます。
ピアノ伴奏は何と贅沢なことに、岡崎ゆみさんです。
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いくらなんでもその頃には少しは涼しくなっていることでしょうから、どうぞ皆さまお誘い合わせてお越しください。
これから、皆さんにご案内を出させていただきます。

きゅりあんでの公演の疲れがまだまだ抜けていませんが、明日20日には、東京・麻布台にある「アメリカンクラブ」で講演をさせていただきます。
私の講演の後には、岡崎ゆみさんと村田孝高のコンサートもあります。
そのすぐあとの23日土曜日には、かなっくホールで、村田が歌うチャリティコンサートがあります。
意義のあるチャリティですのでこちらの方にも、お時間のある方は是非どうぞ。
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広島の村田の母が、こんな写真を送ってくれました。
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お庭に咲いた「ベルサイユのばら」の花の中で、ちっちゃなカエルさんが暑さを逃れていました。
可愛いですね。

posted by riyoko at 14:16| Comment(0) | 日記