2023年07月20日

暑くてばてています

7月20日(木)
池田理代子です。

この暑さのせいで、睡眠が旨く取れなくて、一日中だるくてばてています。
とはいえ、まだ海に面した熱海は、これでもましな方です。

既にお知らせしたかどうか、それさえも思い出せないのですが、この度イタリアから「マスター・オブ・コミックス」の称号と、かなり奇抜なトロフィーをいただきました。
IMG_5139イタリアの賞.jpg
私は称号にはこだわらないほうですが、この副賞として、フィレンツェのウフィツィ美術館に、自分で描いた自画像を展示してくださるそうで、こちらはものすごく魅力があります。
何と言っても、ウフィツィ美術館には、すでに亡くなった画家の絵ばかりが展示されているので、もし私が描けば、初めての生存している画家の作品となるのだと言われました。
しかし、まだ書けていませんし、第一それをもってイタリアに行かねばならないそうで、今はその体力もありません。
でも、いつでもいいから来てくださいと言って下さっています。

先日、東京の帝国ホテルで、作家の湊かなえさんと対談いたしました。
彼女が、大変なベルばらのファンだということで、実現したのですが、『告白』などをはじめとした骨太の作品を書かれる方とは思えないほど、まるで少女のように可愛い方でした。
実はその時に、湊さんからとんでもないプレゼントをいただきました。
何と、300年も昔の製法で作られたダイヤの一粒です。
「きっと、ベルばらにも出てくる『首飾り事件』のダイヤも、これと同じだったに違いないですよね!」と、とても嬉しそうに仰っていました。
現代のブリリアントカットとは全く違う製法で作られたものだとのことですが、輝きはそれは見事なものでした。
IMG_5140湊さんからのダイヤ.jpg
湊さんのご承諾を得て、このブログに載せさせていただきます。
美しい輝きが上手く撮れていないのが残念ですが。
うちにいらっしゃるお客様には、是非本物の輝きを見て頂こうと思っています。

8月26日に迫った、新宿区民ホールでのオペラ『マクベス』で、村田はタイトルロールでマクベスを歌うので、もうピアノの部屋に寝室も移して、譜読みなど稽古に励んでいます。
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本人曰く、頭がふち切れるので、大好きな相撲も今場所は観ません。
大勢の皆さんがチケットを買って下さっていますが、まだもう少しありますので、是非今からでもお申込みお待ちしております。
ネットでのお申し込みは、baranomuse@gmail.comで受け付けております。
後援会員の皆様には、割引料金もあります。
その頃には、この酷暑も幾分和らいでいることを願っています。
大きなホールですが、私の姿を見かけたら、どうぞ声をかけてくださいね。
posted by riyoko at 23:59| Comment(0) | 日記

2023年06月18日

毎日湿気が多いですね

6月18日(日)
池田理代子です。

熱海は、時折強い雨が降ったかと思うと、見事に晴れ間を見せてくれて、日々の天候が読めません。
でも、どこも今は美しいアジサイの瑞々しい色であふれています。

ことに、うちから少し行ったところにある下多賀の、線路沿いのアジサイ街道は、それはそれは見事で、どなたかが手入れを心込めてなさっていると見え、長い期間をずっと咲き誇っています。
下多賀のアジサイ.jpg

アジサイ.jpg
用事があり傍を通るのが本当に楽しみです。

そもそも、人見知りがひどくて、何とか人と会わずに済む仕事はないかと迷って漫画家になった私ですが、そのために却って人と会わねばならないことも増えました。
東京の雑踏や次々に建てられていく高層ビル群にも恐れをなし、静かに暮らせる熱海に隠遁したつもりでしたが、昨年から今年は、皮肉なことに東京に出かけることが大変多くなりました。

六日には、三越創業350年のイベントとして、ベルサイユ宮殿を借り切っての晩餐会にお出かけになる方々の前で、ベルサイユについての講演をさせていただきました。

10日には、お知り合いの方が何と聖心女子大を出られてからだいぶ経って、京都大学大学院に入られ、見事に博士号を取得されたので、そのお祝いの会がありました。
村田が、岡崎ゆみさんと一緒に何曲かお祝いに歌わせていただきました。

そして、二日後の12日には、オランダ大使公邸で、どんな経緯だったか、私と村田と岡崎さんとでちょっとした音楽会をさせていただきました。
オランダ大使館.jpg
お客様は、EUの大使夫人方や政府の大臣夫人などで、暫く使っていないうちにすっかりさび付いてしまった英語も交えて、冷や汗ものの会合でした。
オランダ大使夫人は、宝塚の男役のような衣装をお召しになり、とても素敵でした。
2023.6.6オランダ大使館.jpgオランダ大使夫人と.jpg
その翌日13日には、日比谷にオープンしたニナスで、私が主催したお茶会がありました。
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『真夏に第九を歌う会』から始まって、『バチカンから日本へ』のコンサートまで、ずっと20年も、私と森家さんで取りまとめてきた音楽仲間の皆さんに、これまでのお礼を申し上げ、それと同時に、いよいよ私たち二人も年のせいで様々な事務連絡などの仕事が、アナログでは限界が来たので、『真夏…』のアネックスとして結成された『羽ばたく会』が、順調に合唱団員を伸ばしてきているので、そちらの会に、今後のことをお任せするというご報告の会でもありました。
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この20年の間には、本当に様々なことがあったと、感慨もひとしおでした。
お亡くなりになった方、入院中の方、介護で動けない方、そして年のせいで意思疎通ができなくなってしまった方たちもありました。
また、電話での連絡がつかなかった方もありました。
『羽ばたく会』は、若い方が多いので、オンラインでの通信なども駆使して、今後のことをしっかりとお任せできると期待しています。
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因みに来年3月には、バチカンでの第九コンサート、そして五月に日本で凱旋コンサートが開かれる予定です。
今年に続いて、『女王卑弥呼』の抜粋も演奏していただける予定になっています。
電話と手書きの紙で皆さんに連絡を取るのを手伝って下さってきた、森家さん、本当にお疲れさまでした。

もちろん、村田孝高のコンサートやオペラ、後援会活動は、これからもしっかりとアナログでお知らせしてまいりますので、どうぞよろしくお願いします。
posted by riyoko at 19:51| Comment(0) | 日記

2023年06月01日

早くも六月です

6月1日(木)
村田孝高です。

五月は、四国のレオマガーデンオペラに広島大学での『椿姫』、国際フォーラムCでのオペラ『シラノ・ド・ベルジュラック』と続き、その合間は稽古、稽古で、ほとんど自宅に帰ることもなくホテル暮らしでした。

『椿姫』には、わざわざ東京や愛媛などから、いつも応援してくださる方々がわざわざ来てくださり、大盛況のうちに終えられましたが、自宅のある熱海を通り過ぎての東京と広島との行き来でやや疲れがたまり、自分としては7割くらいの声でしか歌えず、少し不本意でした。
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熱海の自宅には数えるほどしか帰れず、放っておくと理代子さんがろくにものを食べたり水を飲んだりしないので、心配でしたが、マンションのロビー階に新しくオープンしたレストランの味が気に入って、わりかし豆に通っていたみたいで、少し安心しました。

ホテル暮らしは、やはり乾燥が気になり、また、夜の稽古が終わると、もう食事をする店も開いていなくて、ついついコンビニに頼ることが多くなり、自分も風邪を引いてしまいました。
シラノのゲネプロ前には、新横浜のいきつけのクリニックに駆け込み、ビタミン注射と幹細胞の点滴を打っていただきました。

今度の舞台は、衣裳や舞台装置が大変立派で、また、盲人の方々のご招待もあり、今時国際フォーラムCで、出演者のチケットノルマ無しでこんなに大舞台をかけられる団体があるなど、キツネにつままれたような気分でした。

理代子さんが60枚ばかりを捌いてくれて、主催者からは大いに感謝されました。
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2023.5.30ギーシュとロクサーヌ.JPG
今月の12日にちょっとしたサロンコンサートをさせていただくことになっている、オランダ大使公邸から、夫人がご友人と見えて下さり、フランス語がお出来になるというので、本番前には出演者たちに言わないほうがいいと思い、黙っていました。また、アメリカンクラブのトップの方も見えていました。
自分でも、コレぺティさんには一応フランス語を褒めて頂いてはいましたが、結構緊張ものでした。
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2023.5.シラノ.JPG
四月の第九に続いて、国際フォーラムに足をお運びくださった皆さんに、心から感謝申し上げます。

一応、自分の役のド・ギーシュ伯は大過なくやり通せて、今日からは、八月の新宿区民ホールでの『マクベス』の譜読み稽古に入っています。
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八月には、『ラ・ボエーム』と、『マクベス』の二本が入っています。
『マクベス』役をやるのは、自分にとってずっと夢だったので、頑張ります。
オペラに馴染みがない方でも、シェークスピアファンの方は、是非聴きにいらしてください。
その前に、この風邪を完全に治さなくては。



posted by riyoko at 18:54| Comment(0) | 日記

2023年05月10日

やっと終わった!!長いお休み

5月10日(水)
池田理代子です。

この長い連休の間、仕事で行き来しなくてはならない人たちにとっては、交通手段を確保するうえでも、本当に不便な日々だったのでは?
予め準備しておくというのがとても苦手な私は、行き当たりばったりで動いていました。
4/17の第九の後の東北チャリティ公演の様子が、新聞に出たり、NHKで一部放送されたりしました。
2023東北新聞記事.JPG
先月の三重県立文化センターでの講演から始まって、今まで、よくチケットが取れたものだと思います。
しかし、池田プロのオフィシャル掲示板にもメール頂いていた通り、三重県立文化センターは、ものすごく立派な会場で、音響もよく、立派にオペラがやれそうなところでした。
三重文化センター.jpg
5/6の丸亀のレオマリゾートでの、『ベルばらガーデン』オープニングセレモニーとそれに続くコンサート、野外だったのですが、風邪は渦巻くわ、雨は降りだすわ、皆さん施設から貸し出して下さったカッパを着て、それでも最後まで歌を聞いてくださいました。
何と言っても、会場からは村田が育ったところが見渡せ、讃岐富士など懐かしかったことでしょう。
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2023.5.6オープニングセレモニー.JPG
涼しげな顔をして歌ってはいますが、自分でセットした髪は乱れるわ、ドレスに雨がかかるし、雨音でPPはかき消されそうになるし・・・でも、200人の皆さんがずっと聴いていてくださったのには、本当に感謝です。
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2023.5.6義孝ソロ.JPG

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村田はこの間隙を縫って、広島での『椿姫』の稽古と、東京での『シラノ・ド・ベルジュラック』の稽古で、ほとんど自宅には帰らず行ったり来たりしていました。
よく新幹線のチケットを取れたものだと思います。

自宅には今、ピアノのある音楽室の改造工事が入っていて、九時から工事の方がいらっしゃいます。
玄関ドアを開けてさし上げて、それからまたお昼までひと眠りしています。
この工事が終われば、夥しい楽譜がようやく片付きます。
どうして初めからそうしなかったのか、今頃自分の愚かしさに歯ぎしりする思いです。

6月にはまた、オランダ大使館をはじめ色々とコンサートが入っています。
歌うためによく食べるようになり、少し体に肉がついてきました。
いつまで歌い続けるんだろうかと、我ながら不安です。
でも、レッスンを続けていれば、必ず喉は応えてくれます。

皆さんのお手元に、『後援会だより』は届いていますでしょうか?

posted by riyoko at 17:17| Comment(0) | 日記